ホルモン屋徒然草~珍しホルブロだ

新米ホルモン屋の親爺の日々。ホルモンのこと、店の出来事、周辺の自然や話題。

コンククス

2009-06-03 11:38:08 | 第1紀 食べる・飲む
日曜日。
朝飯抜きで花巻の自宅から盛岡東黒石野の事務所へ向かう、はらぺこ三人組。

又の名を、「エンゲル係数限界値一家」と言う。

車中、やはり腹が鳴る。

そういえば、「ぴょんぴょん舎」が冷麺祭りかなんかをやっているはずだヨ、と本当は朝、ネットで調べていたワタシがさりげなく言う。

○○ちゃん、お腹空いた? と娘のせいにして自分の食欲を隠す相方。
じゃあ、アナタの後学のためにも少し「試食」をしましょう。ただし、お店のためだからアナタもちね!! と相方が、これも恩きせがましく言うが、そこでさっきからグーと腹を鳴らしていたのは誰だべね!!

都南店は開店11時を少し過ぎたばかりなのに、もうテーブルは満席。
座敷へとまわされる。

途中の「ヤマト」でも冷麺祭りののぼりがたっていたが、いや本当に盛岡市民はこの盛岡冷麺が好きで、年に何回か行われ、最近はどの店も競うように回数を重ねる「冷麺まつり」ともなると、「ぴょん舎」も「ヤマト」も「明月館」も時間に関係なく空席待ちの客が出るほどごったがえす。

なんとか県民ショーにでも取り上げられるような、盛岡では日常の、日本全国的視野に立つとほどほど奇妙な事象であるような気がする。

さて、今回の対象は冷麺4品なので、こちらは三人だけど当たり前のように、「ここから、あそこまで」と並んでいる4品のメニューを指して注文。

焼肉やホルモンを頼まないのは、これも盛岡の「焼肉屋」では当たり前のことである。



先ずはお決まりの「盛岡冷麺」。
味についての評価というより、個人的好き嫌いの感想は同業でもあるし(でもないか? だいたい規模が圧倒的に違うわな)論評を避けるが、嬉しいのは「スイカ」である。

冷麺といえば「梨」がうれしいが、この「スイカ」も季節感があるし、冷麺の辛さの後には素晴らしくあう果物だ。
ちなみに当店は年ガラ、リンゴであります。
ケチと言われるがその通りである。
まあ、辛みを入れないで飲まれる方にはリンゴは変な邪魔をしないし、岩手名産でもあり、近年の貯蔵技術は優れているので、年中おいしい。
でも品種もあるし、やはり時々、「リンゴがおいしいね」という変わった評価を受ける場合があり、内心、微妙なのであります。

ああ、ここの麺はメニューによって太さが違うが、盛岡冷麺もやはり少し細めの感があります。好き好きですが。



これは(記憶では)「センナム冷麺」。
センナムとは野菜サラダのようなものを指すらしい(?)。

野菜たっぷりでヘルシー感がある。
スープも野菜にあうし、白髪ネギがこれまたいい。

付け合わせで来たのか、キムチはどうなのかな。
細切りの野菜に合わせて、薄切り小さめだった。
酸味がとても良かったのだが。



「桑の葉冷麺。(だったかな? 頼みすぎて何やらわからん)
スープは好き嫌いがわかれたが、相方はこれが一番いいねと。
桑の葉を麺に混ぜたのだろうか、綺麗な深緑の麺がこれまたヘルシー感を醸しだしている。
この「練り込む」という技はおもしろいね、興味あるね、しんしん、むらむら、とりあえずパスタマシーンをほっこりだすか。



出た~~~。
メニュー名だけでは何のことかわからんかった、コンククス。
まあ、豆乳冷麺の事らしい。

これは良かった。
今日の中の最高点、トリプルA。

スープもさわやかで、豆の香りがする。
麺も柔らかで豆乳が絡む。
いいじゃありませんか。

ついでに卵も一個分(半割れ)つくのがいいのだが、盛岡冷麺の卵を独り占めにした罰で、これは女性軍アマゾネス二人組に強奪された。
残念!! 無念!! 卵の恨みは死んでもはらすぞ!!

と、ここまで冷麺4種。
邉 龍雄さんの母国に対する深い情愛が冷麺となって形を現しているような気がする。
敬服。

最近は東京や仙台にも出店しているらしい。
しかしホームグランドの盛岡人は常に何軒かの冷麺店(焼肉店)をウォッチしている。
時には厳しい評価も受けるし、それだけ店に通い、冷麺を愛しているんだな。
ぜひこの盛岡人の暖かく厳しい評価をベースに、盛岡冷麺をさらに拡げてほしいと思う。
もう、そんな感じのリーダーであり、先頭を切って走る勇気を持った店だと思う。



なんて、チヂミを一発。

ああ、大通にあったあの生涯忘れられない「チヂミ」をいただいた店はもうない。
やめたのか、引っ越したのか。
とりあえず今できるのは、「うまい!!」チヂミを喰わせる韓国料理店を見つけること。

わたしゃ日本人だけど、なんか商売柄もあるが、この韓国料理ってのは非常に優れているし、口に合う。
「発酵」という料理法が、辛さと相まってドシンと響くんだな~。

いいとこは、すぐ、マネをするのです!!



前沢牛は2500円であります(とPOPに書いてありました)。

フェアなので総額2880円の「エンゲル係数限界値一家」の朝食兼昼餉でありました。

・・・・・・・

とここで、「月・火・水・木曜日は前沢牛バラカルビ 通常1575円が 1000円」の「をかしら屋」から、毎日のように「をかしら屋松園東黒石野店開店1000日祭」のお知らせ。

おかげさまで昨夜も松園店は大賑わいの様子(伝票くくって伝わる賑わい)。

詳しくは、「をかしら屋ホームページ」を。
お得なクーポンもたっぷりついています。

もちろん大通店も協賛実施中。
「田舎カレー」もありまっせ!!


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