ホルモン屋徒然草~珍しホルブロだ

新米ホルモン屋の親爺の日々。ホルモンのこと、店の出来事、周辺の自然や話題。

無花果(イチジク)や柿や、そういう近況

2016-10-24 22:28:43 | 自然、読書、仕事、そして生きている


春だけ勢いのいい我が自宅の雑草園も秋もよう。



柿の木は今年も元気が良く、実もたわわ。
いやはや、たわわ過ぎて枝が一本折れてしまった。
柿の実といえばポチの大好物だったが、今はいない、、



実家から挿し木で育てた無花果(イチジク)は、ようやく小さな実をつけた。
実家のお隣に大きなイチジクの木があり、この時期は母がおすそわけを楽しみにしていた。
便通の良くない母にはイチジクの実はたいそう効果があるそうで、そういうワタクシも母の遺伝子(最近はDNAとでもいうのか)を引き継ぎ、その効用に驚き、庭に植えたというわけ。
このメソポタニアから来た植物は、遠い黄金の國でS家のご用達とあいなった訳である。

さて、このブログを怠けていたここ一二週間のワタクシ個人の出来事を。

先週末の遅い時間に若者二名様がご来店。
話すうちに「私たちは小川の者で、お祭が台風の被災で流れたので、いつも出ていたをかしら屋さんに食べに来た。」と言う。
一昨年、昨年と出店した「岩泉小川 炭鉱ホルモンまつり」は今年は先々週の10月16日の開催予定だった。
地元のホルモン鍋をお出しになる飲食店数店に混ざり、お前も来いという町長のお誘いで賑やかしに出店していて、今年も楽しみにしていたが、先の台風10号の被災はこの小川地区にも大きく影響し、今年の開催は見合せとなっていた。
帰り際に「来年はぜひ参加しますので待っていてください。」と言うと、「それまでには復興しないと」と。
そのため息まじりの返事に、こちらでははかりしれない甚大な様子がうかがえた。
もうすぐ冬。
早急な対応が望まれるのだと思う。



そして、わずかながらの義援金に町長のサインの丁寧な御礼状をいただき、恐懼するとともに大きなことはできないが今後の支援の気持ちを忘れぬようにと誓った。

さて、こんな電話もいただいた。
「ブログを拝見してお電話しました。今日、肉屋さんから豚ホルモンを購入したんですが、黒い小さな粒々が気になります。どうしたらいいでしょうか。」という読者さんからの問い合わせ。
意外に思うかもしれないが、ボクの返事は「そう気にしなくて良いでしょう。」。
でもまぁ電話口から聞こえる小さなお子さまをもった母親としては気になるのもしょうがないかな。
「丁寧に水洗いするなら、最初に塩(店によっては小麦粉)をまぶしてザルにこすりつけるようにして汚れを洗い落とし、何回もすすぐといいいいですよ。」って。
をかしら屋ではけっこう丁寧に洗う方で、昔からのホルモンファンの方には「綺麗すぎるよ」と注文をつけられることもある。
確かにホルモンの醍醐味は脂であり、食欲をかきたせられる香り(かほり、「匂い」ではない)である。あんまり丁寧にいろいろなものを落とすのは「通」には好まれぬだろう。
それから黒い粒々は薄膜をはがすと一網打尽であるが、ついでに大事な脂ももっていかれるのが痛い。

(補足:ホルモンのすべすべしたほうが腸の内側。この方が気にする黒い粒々のついているのは脂のついた腸の外側。最新のと場では水流で洗い流し、自動で腸をさいているので衛生的だと思います。ワタシがアルバイトしていた吉祥寺の呑み屋で煮込みに仕入れていた当時の内臓は、そりゃ、、たまらんかったけど。今とは雲泥の差.)

さて、ワタシのつたないうろ覚えでは、食品衛生法(的)には「可食部分」しか流通してはいけないとあるから、およそ肉屋さん・スーパーに出回るもので食用に満たないものはないはずだと言えば、色気が無いか。
日本人は、たとえばサンマのはらわたやカツオの刺身は平気で喰うわけで、まぁ魚に対するアレルギー感は少ないし体の耐性も歴史的にあるが、動物の肉にはまだ少しばかり本能的な慣れがないのかもしれない。

そんな電話をしていたとき、カウンターで話し込んでいたのは当店指定の芋焼酎「七夕」の田崎酒造(鹿児島)の東京所長。



出張の折々に立ち寄っていかれる。
「九州は今年は台風が来なくて、芋の出来も良いですよ。」って。
まぁ台風の奴は今年の進路を間違えてこっちの方にやってきやがったからね。
九州は大きな地震はあったが、そういうことだから来年もオイシイ焼酎が呑めそうです。



おっと、あの久々のラジオ出演。
IBCラジオカーがやってきて創業祭の告知を行ったのだが、いつものようにあってないような台本。旧知の大塚アナに突っ込まれてタジタジでありました。

秋深し。
今年の屋外催事もあと残すところわずか。





11月の日曜日はおおむね空いていますので、こっちゃきて何かやってけろ、という方がいれば大歓迎です。ぜひお声掛け下さい。
12月以降も承ります。
年末年始の神社仏閣で一度はトライしてみたいのですが、まず来てやってみだら、という方も大歓迎です。

脈絡無く書きなぐった最後は御礼。



今週はお客様から素晴らしいお酒をいただきました。
なじみのお客様からは「竹鶴」と二戸の煎餅フライと紅茶。
およそ二十年ぶりの元会社の知人と高校の同級生が今年同じ職場になったという巡り合わせで、名古屋の吟醸純米酒を手土産にご来店。
うん、ありがとう。



お返しは「いわて短角牛 肩ロース」を。


それでは。

(今週末の日曜日は、大創業祭最終日で、定休日返上し「昼酒宵酒の日」とします。あらためてご案内します。)