ホルモン屋徒然草~珍しホルブロだ

新米ホルモン屋の親爺の日々。ホルモンのこと、店の出来事、周辺の自然や話題。

牡蛎

2012-11-16 12:58:40 | 第1紀 をかしら屋
先週、定休日に当たって想いを果たせなかった「牡蛎蕎麦」を喰いに近くの所用もあわせて「直利庵」へ向った。

結論を先にいえば想いは果たせなかった。

三陸の牡蛎が入らないという事で昨年はメニューにのらなかったのだが、昨日のかわいい店員さんの話では今年もまだ入荷できないでいるという。

例年、まだ牡蠣の身は小さい頃だから確かに少し早いのかもしれないが、それにしてもあるのはまだ一年ものだろうから今年もどうなることやら。

先々月うかがった山田湾に浮かぶイカダを思い浮かべながら、やはり少し待つのだなと悟った。

胃袋は早くも切り替えて、「じゃぁ、大もりと半カツ!!」。

新蕎麦はやはりもり。

直利庵のすこしおっとりした麺と田舎風のまったりした汁もたまにはいい。

調理場の人がワタシの体格を見たのではないと思うが、「半」カツのご飯の量がいつもより多いのも、はて頭は困り胃袋は喜ぶ。
  (ご存じのように直利庵の半カツや半天丼の「半」はご飯が半分なのであって、カツや天麩羅は同じ量なのがウレシイ)


直利庵からグルージャの事務所に向う道すがら、IBC前のマルイチの袋を抱えたおばさんが向こうから来た顔見知りのおばさんと「買い物が重くてね~」という会話を交わしていたが、案の定、帰り道の元中三は少し寂しい感じがした。

レジは2列各2台から、並列4台にかわり、少しは買いものがしやすくなったと思うが、どうにもこのレイアウトは買いづらい。

それでも田清のカジキ刺身の一番少ない奴とアジ天(一枚だけ)を喜んで買い物かごに入れて、ワンコイン。

田清はどの店もワタシには輝いて見える。


さて昨夜は11月第3週木曜日の、いまや国民的記念日になっているヌーボーの解禁日で、覚悟はしていたが、さすがにホルモン屋はいささか寂しい。

だからといって帰りすがらのいつも窓越しに観察するイタリアンも洋食居酒屋も、いやいやいつも遅くに何組かの客がいる広めのワインバーも、たまたまその時間は客の影が無かったのは、さて。

思えば会社勤めの頃はちょうどこの前の週に大きなイベントがあり、企画係のワタシ達は毎年この日を狙って大沢温泉の自炊部でイベントの慰労も兼ねて盛大にヌーボー解禁を祝ったものだ。

そういうおまえは今年はどうなのかというと、実は1時間半ばかしフライングして解禁前日夜に一本開けていて、本当の解禁日の昨夜は先月の短角牛の会のあまりのお安い南アフリカの新酒とイタリアの地元種のワインを混合したものを、田清のカジキマグロ6切れを肴に呑んだのであった。

まぁ、これも良し。


さて、今夜は週末だよ。

ウチにもボジョレが数本ありますので、お立ち寄り下さい。
ワンランク上のヴィラージュものでハーフボトル一本1800円です。

じゃ、


PS:昨夜のしまい客はときどき夜遅くに見える大船渡出身の方。いつものように「酔仙」をもとめられたが在庫無し。三陸の話を少ししながら遅くまで。再スタートの大船渡工場からの出荷はいつになるのだろう。想いは馳せる。