ホルモン屋徒然草~珍しホルブロだ

新米ホルモン屋の親爺の日々。ホルモンのこと、店の出来事、周辺の自然や話題。

北上 ラーメンの旅

2009-09-24 11:58:02 | 第1紀 食べる・飲む
久しぶりの休日。

となれば食べ歩き。

食い道楽の、いや食い意地の相方・娘も同行。

ハードなワタシの食べ歩きには少し邪魔なのだが、いたしかたない。

今日は北上なのだ。

来てみれば、やはり異常なくらいラーメン屋の多い北上。

ここはラーメン街道なのと娘は尋ねるが、ここもあそこもそちらもこなたもラーメン街道なのだ。

そして昼じぶんとはいえ、どこもかしこも、いややはりそうでもない店はあるが、有名どころは駐車場が一杯。

知らぬ間に新しい店もできているようで、そこもここも満杯という、あきれた北上ではある。

ここは焼肉屋も多いのであるが、在日の方々が多い地区であるし、工業立地で夜勤の若者も多く、どこも繁盛しているらしい。

焼肉とラーメンという最強のコンビがお盛んな、だからたぶん、元気のある街なのであろう。

して、一軒目は「とら屋」。

新しい店であるらしい。

白河の「とら食堂」直伝の店であるという。



店の前部にはその手打ち麺を作る工房がガラス越しに見え、大きなまな板と小さな製麺機が置いてある。

最近のラーメン屋らしく、大きなオープンキッチンである。

白河ラーメンの能書きを見ながら、私と相方は、その手打ち中華。
娘はチャーシュー麺である。

間もなく届いた白い器。

三人分が一緒に出てくるのが嬉しいサービスだ。
他の卓もそうであったから、当たり前といえばそうだが、人気店にはなかなかできないことだと感心する。

麺は手打ちらしく、モッチリ感が伝わる平打ち。

スープは、いわば昔風。

ワタシはちょうど良かった。
相方は少し上品といい、北国産まれ、あちこち育ちの娘のは少し薄かったというが、これは個人差でもあろう。

別注文のタマゴがおいしい。

量は、昔気質の花巻人と無理やり連れて来られたその相方には少し少なかったろうが、まあほんの少しのことだ。

このあとを考えていたワタシにはちょうどいいくらい。

ただ、あとはライスしかないから、大食らいは食べ合わせの無いことを頭に入れ、大盛りを頼むべきであろう。

次から次へと客が、それも後述する店とは違い、ファミリー客が多く、早くも定着したのかなと半ば恨めしく思うのが飲食店主の常。

誰もが入りやすく、ラーメン店にしてはサービスが行き届いて、その穏やかなラーメンも誰もがえり好みしない優しい味であり、いい店だなと思った。

次は、「さくら野百貨店」近くにある「岩鷲(がんじゅ)」。

道の向いに駐車場がある。

二杯目はさすがに相方と娘にはきつく、車中にてウエイティング。

気を楽にしてはいる。

逆L字のカウンター。

中はオープンキッチン。

さっきの「とら屋」はそこにわりと高齢のご婦人、息子には歳が離れていそうな若い男子二名が一緒に作り、一緒に運んでいた。

ここは、若い店主らしき男子が休む間もなく作り、女性の店員が二名、お運びさん。

ここもできてそうまも無いと思うが、人気店ならではの店主の働きぶりが目につく。

つけ麺にしようか迷ったが、初回は「特製中華」800円。

何が特製なのかは、「普通」のラーメンを食べていないからわからないが、あちこちに店主のこだわりが見え、説明書きもある。

ストレート麺。
ワタシには煮干しだしと思ったが、魚介スープが強く、まろやかだが塩気も多く感じる。

バランスの取れたスープであるが、個性的であるが故、好き嫌いもあるだろう。

しかし、その好き嫌いはいい方に現れているらしく、次から次へと来客。
常に待ちが出る。

なんせ、「力」があるのだ。

いいラーメン屋には、一見穏やかに見えても、あるいは白濁していかにもという感じにせよ、スープに力がある。

ウチの「コラー麺」だって、おとなしい魚介系スープに思えるが、冷めればプルプルになる豚の頭、スネ、トンソク、スジなどを煮詰めた静かな「力」を蓄えているのだ。

充分にみなぎる力を感じた一杯。

次は、つけ麺にトライしよう。


さて、次は・・・・

と思ったが、道中、道連れになるお二人の関心はもう食には無い。

しょうがないから、あとは二人の後をついていくか・・。

北上の麺道の奥は深い。

サフラン

2009-09-24 11:29:53 | 第1紀 自然・季節
9月23日(水・祝日)。

朝からぐずつき模様。

ちょいとぐずつく軽ワゴンを11000㎞のオイル交換へ。
花巻空港は、空港ショーで国道が数珠繫ぎ。

交換の合間を縫って、母方の実家の墓と、今のところ親爺しかいない当家の墓参り。

墓参りにはこのしとしと雨が似合う。


自宅の庭にはサフランが咲き始め。



あちこちから、ニョキニョキと姿を現し始めている。

携帯のカメラは白飛びが甚だしい。

ホワイトバランスはついていないから、どうしたものか。

といって、デブはカメラなどぶら下げる余裕のある隙間が、ベルトには無い。

あっても、ベルトがさらに下がり、みっともないだけ。

だからデジカメは持ち歩かない。

3台あるのにね。


そして、夜は「小ぎく」。

「松茸土瓶蒸し」、ふ~む、いいね~(あとから来た相方には内緒、最後の一本だった)。

「穴子の柳川」、力が出そう。

生ビール、大七純米、友人がパチンコで取ったらしい山崎12年。

枝豆、イクラの茶碗蒸し。

ワタシは友人の親方と、いつのまにか現れた相方は女将と。

夜は更けゆく。

割と暖かかった夜。

いつもは自宅に帰りビールを飲み直すが、今夜はその元気なく、満悦して書斎の青いソファーに寝る。

このソファーに寝そべるのが楽しみで帰るのかもしれない。

宝くじで当たった金を丸ごと使って買い求めた、ヨーロッパ、スウェーデン製だったかの青いソファー。
良くできている、もう一つ、事務所に欲しい。