ホルモン屋徒然草~珍しホルブロだ

新米ホルモン屋の親爺の日々。ホルモンのこと、店の出来事、周辺の自然や話題。

カラオケ

2009-05-05 07:40:11 | 第1紀 生きる
人前で唄を歌うのはとても恥ずかしかった。

幼少の頃からピアノ・・・なんてやってはいないが、音感はそう悪くはないと思う。

しかし、音域が狭い。
息が続かない。
本当のことを言うと、そうとう音程を外す(らしい)。
リズムはそうずれないが。

義務教育の頃は、だから音楽の時間は好きだったが、歌だけは勘弁してほしかった。

それにだいいち、思いっきりあがる方であるし、人見知りも激しいから知らぬ人のいるところで唄うなんてとんでもないのだ。

しかし、試練はやってくる。
会社勤めになり、営業の頃は良かったが、内勤になり歌の好きな上司についた。

歓迎会でその頃ようやく一般の店にも置かれだしたカラオケマシーンのある和食店で、自己紹介がわりに唄えという。

新しい上司と同僚の前で嫌というわけにはいかない。
演歌はそう好きではなかったが、カーラジオで良く聞くピンカラ兄弟の曲は音程もワタシの狭い幅にあっているのか、誰もいない車の中で声を出して唄ってもうまく乗れていたし、照れ笑いしながらカラオケ本をペラペラめくっているとちょうどその曲が目についたので、えいやっと唄った。

意外にも、うまくはないが車の中のようにすんなりとメロディーが口から出た。
出だしがよければ、後はOKなのだ(と知った)。
唄が終わって恥ずかしさに下を向いていたら、意外にも女性陣の拍手がパラパラとあった。

こうなると単細胞君は元気になるのである。

こうして、酒を飲むとマイクを握る癖が、その後、今まで続いたわけである。
といっても、もちろん積極的には唄わないし、店の中に他のお客様がいるときは遠慮していた。

恥ずかしいこともあるが、好きな唄がだいたい「暗い」唄だからである。
みんなを盛り上げるような曲は好きでもないし、覚えれないし、唄えない。
「イェイ、イェイ」とか「ゴーゴー」とか「ワッショイ」(なんて無いか)とか、みんなで「乗っちゃう」歌を唄える人はいいよな~、なんて思いながら。

だから好きなのは、「東京」、「サボテンの花」、「酒と女と・・・」などのフォークソングが多い。

中でも「オハコ」は「大阪で生まれた女」である。

これは「浸る」。
隣に誰がいようと、他の客がいようと、みんなわいわい楽しげに飲んでいようと、この曲を唄うときは、ワタシは「浸(ひた)る」のである。

朝日新聞に、この曲の記事がのってあった。
題は『関西生まれのブルース「大阪で生まれた女」』。
  本文は「こちらで

記事によると、30年以上前に来た新地の夜の酒場でギター一本で弾き語りしていた、この歌の作詞作曲者BOROを見いだしたのはロックシンガーの内田裕也。
BOROのこの曲を聴いて、「ストリートミュージックだよ。あるいは関西人にしか作れぬブルースさ」と。

そして、この「大阪で生まれた女」を売り出すのに、BOROとショーケンの東西の二人の歌手に競わせた。

その後も何度かカバーが出たりして、夜の街のカラオケの定番と相成って、そしてワタシも時々、マイクを握る。
ワタシの唄に合わせて、好みの店の女の子をくどいて踊る、お調子者の同僚をうらやましげに横目で見ながら。

・・・・さて、みなさんの持ち歌はなんでしょうか。

PS:「をかしら屋」催事部隊の「ママ&キッズ ニコニコ祭り」もいよいよ今日明日の二日間。お子様のいらっしゃる方はもちろん、そうでない方も盛岡アイスアリーナの屋外は屋台でいっぱいですから、ぜひおいでを。お待ちしております。

PS2:「をかしら屋大通店」「をかしら屋松園東黒石野店」とも、今日5日は営業します!! 昨夜も満席でしたので、ぜひお電話でご予約ください。 松園店は019-661-9700、大通店は019-651-7111です。6日は大通店はお休み、松園店は営業です。

PS3:そういえば、今日は「こどもの日」。おらほうのわらしっこ、むすめの誕生日さべ~。はりゃ、いぐづになったべな。残念だげどんも今日はお祝いでぎねごっだ。日曜日にすんべ。ほんじゃ。