ホルモン屋徒然草~珍しホルブロだ

新米ホルモン屋の親爺の日々。ホルモンのこと、店の出来事、周辺の自然や話題。

岩泉龍泉洞黒豚ホルモンは素晴らしい!!

2007-11-04 09:44:26 | ホルモン・肉


見よ、このホルモンの清廉さ。
上品に輝く純白の肌の小腸。
ほのかにピンクに染まる大腸。
「こりゃ、ホルモンの域ではない。」と「をかしら屋」店主=私をうならせた一皿。
写真では伝わりきれないのが悔しい。
正直に感動したのだ。
(大げさではありません)

久しぶりの「をかしら屋松園東黒石野店」での昼賄い。
新人もいるし、私自身、常駐している「をかしら屋盛岡大通店」では「岩泉龍泉洞黒豚ホルモン」は諸般の(つまらぬ)事情で扱えないので、楽しみ、楽しみと網を焼いて待っていた。
そして、この皿。
いや、びっくりしましたね。
確かに、「岩泉龍泉洞黒豚ホルモン」のシロ(当店では大腸・小腸)は一般豚より月齢もあるしその血統のせいか比較的厚く艶々している。
しかし今日のは別格だ。
まるで小麦粉で磨いたかのような純白。
(もっとも、業界の方々には「をかしら屋」は洗剤や漂白剤でもつかって洗っているのではないかと、あらぬ疑惑を投げかけられているのであるが、当店は手洗い。他店のように洗濯機に放り投げることもなく、ただただ冷たい水で何回も何回も洗うだけである。)
焼くのがもったいなくて、しばらくの間、見つめていました。
(大げさではないのだ。プンプン。)
そして申し訳なくも、焼き網に。
ジュッと焦がれる姫肌が踊る。
そして辛味噌へ。
強い弾力。さらっとした脂とともに噛みしめる。
少し分厚いフグのみを味わう感じ。
(大げさではないのだ。)
他にない、ホルモンの醍醐味を感じる。

そして、レバー。
さくっとして、豚というよりフォアグラみたいな感じ。
(食べたことあるのか、コラっといわれそうだが)
さらりとして、臭みも血の香りもない。
加工された上質のレバーテリ-ヌのような。

もちろん、おかわりしながら、職員四名の賄いはおいしさの笑顔で続くのでした。

そして、昨日から仲間に加わった中華の名人の「マコモタケ」料理。
紫波町の菅原さんが持ってきてくれた「マコモタケ」。
少しくたびれてしまっていたのですが、中華名人の手によってよみがえったわけです。
彼の登場で「をかしら屋松園東黒石野店」のメニューも賄いも少し変わるかも。
期待、大です。

PS:おいしい幸せの前に、悲しい事件もありました。「をかしら屋」はじまって以来の汚れたホルモンが入荷。もちろんすぐ廃棄しました。大事な生き物の産物。もう少し丁寧に扱ってほしいなと業者の方にお願いします。生産から販売、衛生管理、品質確認、クレーム報告などの品質管理工程や組織のあり方に少しゆるみがあるような気がしてなりません。世間を賑わす食品の問題。大きな事故にならないように、細心の注意を払っていただきたいと思います。(詳しくは書けないけど、少し見守り続けたいと思います。問題点が、体質が、浮き彫りになりそうです。)