教育基本法の改正案が国会を通過しました。
改正教育基本法が参院可決・成立 59年ぶり初の見直し(朝日新聞) - goo ニュース
改正したからには,子供の夢と希望は残せるようにしてほしいなあ
今回の改正法案,最初は「愛国心」の話に集中し,後半は「いじめ」と「やらせ」に集中したため,国民の大半の人は,何がどう変わったのかは知らないのではないでしょうか。
今回の法改正は,概要として,1教育方針が「個」から「公の尊重」を考慮することになったこと,2親の一時的教育責任が明確になったこと,3学校教育が法律に則って行われるべきであることが明確になった,という点があると言えます。
「なーんだ,じゃあ法律が変わって良かったじゃないか」と単純に喜ばないでください。
実は,私が懸念している点は,愛国心云々ではなく,「法律による教育行政への口出しが容易となった」という点です。
簡単に言えば,「公立私立を問わず,教師は文部科学省のロボットになる」ということなのです。
これにより,日教組は完全に崩壊することになるでしょうが,教師の個性や創意工夫も完全に崩壊することになり,子供の個性に即した授業も行えなくなるでしょう。また,現在も行っている文部科学省の「通達指導」に完全な法的根拠が付与されることになるため,現在訴訟で問題となっている日の丸問題や君が代問題についても,明確な法律違反行為となってしまいます。
ただ,今さら四の五の言っても始まりません。教師としては,まず「新法でも可能なぎり教育効果の高い方法を模索する」姿勢を維持する必要があります。そして,文部科学省も「何が子供達にベストなのか」を常に模索,研究する必要があるでしょう。文部科学省に法的権限が付与された以上,逆に言うと,これまで以上の責任を文部科学省が負うことになります。そだけ重たい職務であるということを,しっかりと自覚する必要があるでしょう。
「すべては子供達のため」これを忘れずに,新法が最大限の教育効果を発するよう,文部科学省は全力で取り組む責任があります。当然,立法行為を行う国会議員全員に対しても,同様の重たい責任が課せられたことになります。これは,自分たちで法律を作る以上,当然の話です。そして,教育問題に関心がない国会議員は,直ちに議員を辞職してください。子供達に対して失礼です。
教育基本法の改正,こうして考えてみると,実は,議員や文部科学省は自分で自分の首を絞め始めているのでは,という気もします。
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TB先一覧
http://blog.livedoor.jp/yswebsite/archives/51325132.html
http://kurumachan.seesaa.net/article/29706220.html
http://d.hatena.ne.jp/kaikai00/20061216/1166205132
http://blog.goo.ne.jp/madographos/e/1645c20affdd59aeae9149eccd791b08
http://sfjohndo.exblog.jp/6197774
http://t2.txt-nifty.com/news/2006/12/post_0027.html
http://fukucat.pussycat.jp/danna/2006/12/post_220.html
http://kurumachan.seesaa.net/article/28172907.html
http://blog.livedoor.jp/duskin/archives/50780665.html
http://baka-wo-sakebu.cocolog-nifty.com/nihonnocyushin/2006/12/post_c78d.html
http://kurumachan.seesaa.net/article/30334940.html
改正教育基本法が参院可決・成立 59年ぶり初の見直し(朝日新聞) - goo ニュース
改正したからには,子供の夢と希望は残せるようにしてほしいなあ
今回の改正法案,最初は「愛国心」の話に集中し,後半は「いじめ」と「やらせ」に集中したため,国民の大半の人は,何がどう変わったのかは知らないのではないでしょうか。
今回の法改正は,概要として,1教育方針が「個」から「公の尊重」を考慮することになったこと,2親の一時的教育責任が明確になったこと,3学校教育が法律に則って行われるべきであることが明確になった,という点があると言えます。
「なーんだ,じゃあ法律が変わって良かったじゃないか」と単純に喜ばないでください。
実は,私が懸念している点は,愛国心云々ではなく,「法律による教育行政への口出しが容易となった」という点です。
簡単に言えば,「公立私立を問わず,教師は文部科学省のロボットになる」ということなのです。
これにより,日教組は完全に崩壊することになるでしょうが,教師の個性や創意工夫も完全に崩壊することになり,子供の個性に即した授業も行えなくなるでしょう。また,現在も行っている文部科学省の「通達指導」に完全な法的根拠が付与されることになるため,現在訴訟で問題となっている日の丸問題や君が代問題についても,明確な法律違反行為となってしまいます。
ただ,今さら四の五の言っても始まりません。教師としては,まず「新法でも可能なぎり教育効果の高い方法を模索する」姿勢を維持する必要があります。そして,文部科学省も「何が子供達にベストなのか」を常に模索,研究する必要があるでしょう。文部科学省に法的権限が付与された以上,逆に言うと,これまで以上の責任を文部科学省が負うことになります。そだけ重たい職務であるということを,しっかりと自覚する必要があるでしょう。
「すべては子供達のため」これを忘れずに,新法が最大限の教育効果を発するよう,文部科学省は全力で取り組む責任があります。当然,立法行為を行う国会議員全員に対しても,同様の重たい責任が課せられたことになります。これは,自分たちで法律を作る以上,当然の話です。そして,教育問題に関心がない国会議員は,直ちに議員を辞職してください。子供達に対して失礼です。
教育基本法の改正,こうして考えてみると,実は,議員や文部科学省は自分で自分の首を絞め始めているのでは,という気もします。
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教育基本法の改正は,当然のことながら,憲法改正を視野においてのことです。
憲法改正というと,何度も言いますが,とかく「9条問題」だけがクローズアップされていますが,他にもさまざまな問題が背後に潜んでいます。もちろん,改正が必要と思うもの,そうでないものがいろいろと混在しています。
今回の教育基本法の改正問題も,あまり本質論が議論されていない(議論されたかもしれないが,あまり国民に報じられていない)状態で,むしろいつものワンセンテンス政治,すなわち「愛国心」,「いじめ」,「やらせ」だけですべて議論が終わっているような状態でした。
憲法改正の議論の際は,絶対にワンセンテンス政治に騙されることなく,しっかりと本質論の議論から国民全員が参加できる状態にしてほしいものですね。
報道された内容を吟味することはさほど難しくありませんが,誰も何も報じないものを探すのは難しいですね。でも,ここが一番大切だといえます。
この部分は,ネットが強いジャンルかもしれません。
教育現場は今までもゆがんでいましたが、今後どうなっていくか、地方議員としては見張らなければならないと感じています。
今後は,場合によっては,日教組と文部科学省との確執がより大きくなってしまう可能性も懸念されます。
いずれにしても,このような軋轢が教育現場に出てこないことを祈るだけです。
私には教師(彼も日教組)の知人がいますが、日教組以外にもいくつも教師の組合というのがあるらしく、同じような主張をどこもしているらしいけど、なぜ日教組だけが槍玉にあげられるのかと憤っています。
それに、いまどき日の丸・君が代にあからさまに反対し、国歌斉唱で子どもにも立つなという指導をしている教師なんてほとんどいないそうです。
それに、低学力の子どもたちを土・日に呼んで勉強会を開く(現職・退職の先生たちがボランティアで)など、行政が同じことをしようとすれば人手とお金と場所の問題を口にして遅々として進まなさそうなことを現場の先生は必死でやっている。
法律の改正もいいが、小学校だけで2万校前後ある全国の、はたしてどれくらいの学校の実態を把握して(書類上のことではなく、実際に視察して子どもの様子を目の当たりにして)、改正の必要性を論議したんだろうと思います。教師は世間知らず、時代遅れといいますが、現場は政府の10年以上先を見越して動いていると思いますよ。
日教組がやり玉に挙がるのは,過去の文部省との確執や,バックに共産党が付いていることによるアレルギーなど,いわゆる他の労働組合が抱えている問題と同じような理由からではないかと思われます。
ただ,おっしゃるとおり,多くの教師が寝食を忘れて一生懸命やっていることは事実です。問題教師はむしろほんの一握りに過ぎません。
ただ,子供達にとっては,そのほんの一握りの教師であっても,災難では済まされないダメージを受けます。こういう子供達を救済すること,その点も考える必要があるといえるでしょう。
ただ,確実に言えることは,「政府は現場を見ていない」ということと「政府は先を見ていない」ということです。本当に今後の教育行政が大丈夫なのか,不安は残ります。
>日教組がやり玉に挙がるのは,過去の文部省との確執や,バックに共産党が付いていることによる・・・
現在の日教組は、80年代の分裂闘争以降、共産党から距離を置いています。全教(全日本教職員組合)が共産党をバックボーンにしていますが、現在の日教組とはまったく異質な組合ですので、教職員組合なんてどれも同じようなものと混同されている風潮があることは残念に思います。
たしかに組合をタテに、なすべき仕事をしない者もおります。そのような教師から子どもたちを守るべきだというおかにゃんさんの主張は当然のことであり、何よりも子どもたちの利益をわれわれ教師は考えないといけない。もっともなことです。
私は、まじめに子どものためにがんばっているからといって、特別な報償は必要ないと思っています。教育はチームワークですから、特定の個人が重宝される必要なない。それより、働きの悪い、子どもに好かれない教師を長く放置しない仕組みを作るほうが先決ではないかと思います。
日教組はかねてよりこうした主張をしてきているのです。教師にとって都合が悪いとされている評価制度の導入も率先して受け入れてきたのが日教組です。現場をよくしたい、そのためにチームワークを大切に動いていこうと思っている良心的な教師はまだまだいます。
なにより、これほど教育問題が注目を集めていることは喜ばしいことではありますが、いかんせん、現場の教師の声というのがほとんどまったくと言っていいほど拾い上げられていないことに疑問を持つ一人として意見をさせていただきました。
追伸:このブログはたいへんわかりやすく、またおかにゃんさんがどの問題に対しても非常にニュートラルな視点で分析、問題提起されていることに感銘を受けております。これからもがんばってください。
このブログ,お褒めいただき光栄です。もっとも,私もよく暴走しますので,今後ともご意見ご批判の程,よろしくお願いしますm(__)m
さて,日教組って,とかく回りから悪くいわれていますが,正直なところ,私は日教組の何が悪いと言われているのか,よく分かりません(逆に言うと日教組の何が良いのかも分かりません。)。
おそらく,誤解と偏見があるのかもしれませんが,やはりこの誤解と偏見を解くということを行う必要があるのではないでしょうか。そのためには,やはり「実績を出す」ということになるでしょう。もちろん,実績とは,「子供達の教育効果が上がった」ということです。
また,現場の教師はほとんどの方が日々一生懸命やっています。それは,よく分かります。ただ,本当にその情報を吸い上げるルートがほとんどない,っていうのが今の教育行政の最大の問題点といえるでしょう。
これは,教師1人だけの力では難しいのかもしれませんが,多くの教師が声を挙げ,その声に耳を傾ける議員が多くなれば,きっと実現できることでしょう。