あれは,あれで良いのかなPART2

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トヨタの稼ぎ頭プリウスがトヨタの足を引っ張るか

2010年02月03日 22時10分45秒 | 社会問題
トヨタで一番売れているハイブリッドカー「プリウス」がアメリカでアクセルトラブルによるリコールになっていますが,日本国内でもブレーキトラブルが報告され,国土交通省がトヨタに対し,調査を指示しました。

プリウスブレーキ苦情115件、千葉で事故も(読売新聞) - goo ニュース

トヨタ王国崩壊か?

アメリカのプリウスのリコール騒動は,正直ちょっとアメリカ政府の政策的な臭いがしていました。何しろ,アクセルの部品メーカーはアメリカの貿易保護政策の関係から,アメリカの会社のものとせざるを得ない状態でしたから,ちょっとだけ仕方がない部分がありました。逆にいうと,「だから日本のプリウスは安全だ」と言えたのです。
しかし,日本でも不具合の疑いが出てきました。しかも,アクセルではなく,ブレーキです。ブレーキトラブルは,ドライバーの命に関わるものだけに,相当慎重に対応しなければなりません。しかも,ハイブリッドならではのトラブルの疑いすら出ており,下手をすると,相当大変な作業を伴うリコールに発展しかねません。
すると,トヨタにとっては大ダメージとなります。なにしろ,売れ筋ナンバー1で低迷するトヨタの営業利益を支えている自動車ですから,これが売れなくなるということは,単純に営業利益が大幅にダウンをしてしまいます。
のみならず,リコールにより各ディーラーは無償修理を余儀なくされますから,営業所での営業利益や販売台数が減ってしまいます。そして,なによりもかつての三菱自動車のごとく,「信頼」を大きく失墜させかねません。そうなると,ますます販売台数が減るという負のスパイラルに陥ってしまう虞すらあります。そうなると,もはや「世界のトヨタ」は,逆に世界から見放されかねません。

トヨタとしては,とにかくまずは原因究明を早急に行うべきでしょう。その上で,迅速な対応を行うことで,信頼の失墜を最小限に抑える必要があります。そして,しかる対応をすることで,「プリウスはもちろん,トヨタ車はマジ安全ですよ。それはこういうことをしているからです。」と消費者にアピールする必要があります。もちろん,このアピールはお経ではなく,実を伴っていなければなりません。

トヨタは今正念場に立たされています。一時期殿様商売でも余裕で売れていましたが,これからは初心に帰って,地道な営業努力と商品開発努力を行うべきでしょう。「いつかはカローラ」の頃のように,会社あげて安全と安心の確保のため,全力で取り組んでほしいものです。そして,「世界のトヨタ」を威厳を再び保ってほしいものです。

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