あれは,あれで良いのかなPART2

世の中の様々なニュースをばっさり斬ってみます。
ブログ界の「おか上彰」を目指し、サボりながらも頑張ります!

あってはならない「絶叫マシーン」

2007年05月05日 23時29分31秒 | 事故
吹田市のエキスポランドにあるジェットコースター「風塵雷神2」が脱線し,乗客の女性1名が死亡し,乗客ら19名が怪我をするという大事故が発生しました。
エキスポランドでは営業を休止するとともに,大阪府警は業務上過失致死容疑で捜査を開始するとのことです。

コースター脱輪、女性死亡19人けが 大阪・万博公園(朝日新聞) - goo ニュース

またもあってはならない大事故が

事故原因についてはこれから調査が進むでしょうから,具体的なコメントは現時点では避けます。ただ,少なくとも夢を与えるはずの遊園地において,人命が奪われる事故が発生したということは事実です。したがって,誰にどんな責任があるかということよりも,まず「事故原因の究明」と,「被害者に対する迅速かつ適切な損害賠償」を行う必要があるといえるでしょう。責任追及はそれからゆっくりやればよいのです。
また,一部報道では,今年2月の分解点検を延期したことや,予算削減により点検費用も削られたなど報じられていました。仮にこれが事実であれば,またしても「安全第一」がないがしろにされたといわざるを得ません。予算削減はやむをえないとしても,「安全面における経費」を削るとどうなるかはこれまでさまざまな事故を通して十分に認識していたはずです。もちろん,この辺もこれからの捜査,調査対象になるでしょうが,どんなに予算を削られても絶対に「安全第一」の視点だけは忘れてはいけないと思います。
遊園地経営は今どこでもかなり厳しい状態にあります。世の中本当に景気が良いのか,そういう点から見ても疑問がありますが,それはともかく,厳しい経営の中で,客に飽きられないために「新しい遊具」を設置する必要性があります。一方で,経費は削減せざるを得ません。そこで一番削りやすいのが「安全点検費」なのかもしれませんが,事故が起こると「子供の夢を奪う」という結果になり,多額の損害賠償の支払い,さらには遊園地自体の信用を失い,結果一気に経営破たんに向かいます。
本当に経営再建をしたいのであれば,新しい遊具よりも「完全な安全体制」にあるのではないでしょうか。
客は,「安全な遊具に対してのスリル」を求めているのであり,「本当に危険な遊具へのスリル」を求めているわけではありません。

ちなみに,「安全第一」とは,機械への安全装置をつけることや点検をしっかりやることだけではありません。従業員が病気や怪我をしないように仕事をする環境を作ることも「安全第一」なのです。したがって,厳しいノルマなどを押し付けて結果を求めるだけで,従業員が病気で倒れたら次の社員やバイトを雇うだけという会社は,実は「安全第一」とはいえません。
「安全第一」を掛け声だけにするのは,本当にそろそろやめましょう。掛け声ではなく,実践してほしいものです。確かに「安全第一」を実践すると,一時的には売り上げ減ります。しかし,社員は安心して仕事ができることや,製品に対する信用があがること,そして余計な損害賠償を払う必要がないことなどからすると,結果的には売り上げは上がります。そこに至るまでの間,経営者陣が我慢できればよいのですが・・。

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