あれは,あれで良いのかなPART2

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日本語を知らない大学生急増,何語で会話をしているの?

2007年04月30日 22時54分48秒 | 教育問題
もう4月が終わります。多くの大学では,この連休期間中の間に履修届けを提出させるというところが多いかと思いますが,ここ数年,大学で大きな変化が出てきており,教務課を悩まさせている問題があるそうです。
それは,「履修要綱が読めない」とか「意味が分からない」学生が急増しているとのことです。

日本語っていうか,国語の試験突破してきたはずじゃあ

ニュースソースが行方不明ですが,今,大学生の国語力低下が非常に問題になっており,国立大学の6%,私立大学の12%程度の学生が「中学生程度の国語力」しかなく,中には「20%近くの学生が中学生程度」となっている大学もあるそうです。
その結果,履修届けの際に,あまりに初歩的な質問が出て困るとのことです。例えば,「怠惰」や「まめに」などの言葉の意味すら分からないなどというものです。当然,教授が書いた履修内容の意味がまったく分からず,「で,この先生,何教えてくれるの?」と質問してくる学生が増えているとのことです。
もちろん,履修届けだけの問題にとどまらず,授業でも大きな問題となっているようです。例えば,英語の授業では,「often」の意味を「しばしば」といっても,「しばしばってどういう意味?」と聞かれる上,「よくあること」などと答えると,逆に英作文のときに「しばしば」は「よくあること」ということから「good there」などと訳してしまい,当然意味不明な英語となってしまうという状態になるそうです。
これはあくまでも例ですが,実際は本当に「教科書の意味が分からない」という学生が多いみたいです。ここでいう「教科書の意味」とは,講義の内容ではなく,「普通の日本語」のことです。

これを「ゆとり教育の弊害」という言葉で片付けてしまうのは簡単なのことです。しかし,ことは深刻です。この調子では,近い将来「日本語の分からない社会人」が日本中にあふれてくることになります。そうなると,コミュニケーションができるのか,平たく言うと「商談ができるのか」疑問が出てきます。そして,もっというと,国際的な取引になると,いよいよ「意味不明な外国語」での取引となり,やがては「Japanとの取引は,いつも意味不明。だから取引はNoね」などといわれかねないのではないでしょうか。

以前,私は「やっぱり国語算数理科社会」の記事の中で,「小学校では英語教育よりもまず国語など基礎学力の強化を」を主張しました。もちろん,小学校での英語教育を全否定するつもりはまったくありません。有用性は十分に認められるでしょう。
ただ,やはり「自分の伝えたいことを相手に正しく伝える」というのがコミュニケーションの基本ですから,その基本ツールたる日本語を正しく扱えるようにすることがまずは重要であるといえるでしょう。
私自身,正しい日本語が使えているわけではありません。家庭内で正しい日本語を使っている方もかなり減ってきているのではないでしょうか。とすると,最後のよりどころは「学校」しかありません。
今こそ,日本語教育の充実,これを本気で考えるべきでしょう。さもないと,数十年後,日本では日本語ではなく,数人にしか通じないような「意味不明な方言」が横行してしまうことになりかねません。

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