あれは,あれで良いのかなPART2

世の中の様々なニュースをばっさり斬ってみます。
ブログ界の「おか上彰」を目指し、サボりながらも頑張ります!

選挙裏マニュアルその6(正しい対立候補者のつぶし方その3「候補者乱立大作戦」)

2007年03月04日 20時41分11秒 | 裏選挙マニュアル・選挙経営学
だんだん,ダークな世界になってきました。もう少し,ダークな世界を垣間見てみましょう。
今回は,候補者つぶしの究極「候補者乱立大作戦」について説明したいと思います。
現職引退の際,たくさんの新人候補者が出ることがあります。のみならず,現職継続の際にも,多くの新人が立候補する場合があります。
しかし,実はこの中に「特殊工作員」が紛れている場合があるのです。つまり,自分が勝つために,「負ける候補者」を仕込んでおくのです。この辺について,具体的に説明していきます。

1 相手陣営が強いときこそ,「ダミー対立候補」
  対立候補者が全くおれる気配がなく,しかも強力なライバルとなっている場合,真っ向勝負では負けてしまうような場合があります。そのような場合には,「ダミー対立候補」を擁立します。
  なぜダミー候補者を擁立するのでしょうか。それは,「票を分散させる」ためです。例えば,一騎打ちの場合,仮に4:6で負けそうな場合,もう1人立てることで4:3:3になり,勝つことができる,という理屈です。
  したがって,ダミー候補者は「相手方候補者と公約を似たものにさせる」ということが求められます。もっといえば,自分とは「完全に敵」を演じさせるのです。

2 ダミー候補者を誰にするか
  もちろん,適当な人物を擁立しても,場合によっては逆効果です。それなりの人物が求められます。
  要件として絶対重要なのは,「口が堅い」ことです。つまり,相当信用できる人間が望ましいですが,そんな人間は実際皆無ですから,「実弾を握らせる」ことで口封じをします。つまり,「しゃべったら買収の共犯で一緒に刑務所に行くぞ」となれば,おいそれと話すことはなくなります。
  では,他にどういう要件が求められるでしょうか。それは,「基礎票を持っている」こと,「最近当選していない」こと,「資金繰りに苦しい」ことです。
  基礎票は,後援会や類似組織を持っていることが望ましいですが,組織がなかったとしても,「それなりに顔が売れている」という場合でも大丈夫です。さらには,「元組織人間」などもベストです。
  最近当選していない人の場合,そもそも「ダミーであること」自体を告げずに擁立するのです。むしろ,その方がメリットは大きいです。そもそも,口封じの必要さえなくなるからです。
  資金繰りに苦しい人は,実弾ですぐに動きます。これも意外と簡単に動きます。
  いずれにしても,それなりの候補者を準備するのです。ただし,ダミー候補者が間違っても勝ってしまってはいけないため,このあたりは適度に監視しておく必要があります。

3 完全なる敵を演じる
  ダミー候補者は,表面的には敵を演じます。すなわち,「真逆の候補者」となるのです。それにより,対立候補者の票を少しでもダミー候補者と分け合うようにするのです。
  とにかく,「ダミー候補者の使命は,相手の票を奪うこと」,ただそれだけのミッションなのです。

4 更なる究極,それは「選挙無効」
  しかし,対立候補者が相当強敵で,ダミー1人位では対応できないような場合もあります。例えば,2:8の場合,ダミー候補者が1人立ったところで,2:4:4でとても勝てません。
  そもそも2:8で勝とうという根性からおかしいのですが,それはともかく,これでは裏技を使っても勝てません。
  そこで,究極の裏技,「選挙無効」を画策します。具体的には,「候補者を乱立させて,それで得票率を下げる」のです。具体的には,20%ルールというものがあり,トップ当選者の得票率が20%を切れば,選挙やり直しとなるのです。
  これにより,対立候補者を疲弊させ,次回の再選挙に臨むのです。当然,自分が乱立させた張本人なわけですから,最初の選挙ではほとんどお金も手間もかけなくて大丈夫なのです。つまり,自分は疲弊しないのです。

以上になります。つまり,「ダミー候補者」を使うことで,相手の票をそぎ落とすのです。
次回は,「正しい公約の出し方」について説明します。

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選挙裏マニュアルその5(正しい対立候補者のつぶし方その2「怪文書の使い方」)

2007年02月28日 23時49分38秒 | 裏選挙マニュアル・選挙経営学
今回は,怪文書の使い方について説明します。
ここで,怪文書とは「作成者が誰か明確ではないもので,立候補者の特定人について不利になる情報を記載した法定外文書」のことをいいます。すなわち,選挙期間前または期間中に,虚無人名義により,特定候補者を誹謗中傷する文書です。いわゆる,「**候補者は**業者と癒着している」とか「**候補者は不倫をしている」などというものです。
当然,これは名誉毀損罪はもとより,公職選挙法違反にもなる行為です。しかし,何よりも「誰が書いたか分からない」というところがポイントとなります。
そこで,これをどのように使うのかについて,ここで説明したいと思います。

1 対立候補者をつぶすなら,「まず怪文書でジャブ」
  そもそも,無投票工作に応じない候補者ということは,それなりに筋があるか,バックが強力であるといえます。
  特に,「市民団体」が背後にいるような場合,今までのような裏工作は困難です。
  そういう場合は,「怪文書」を選挙期間の1か月位前にまきます。
  目的は,有権者へのインパクトではなく,「支援者つぶし」です。
  したがって,怪文書の内容も,候補者が支持団体の考えとは違う,ということをいえば足ります。
  例えば,「環境保全市民団体」がバックにいるような候補者の場合,怪文書の内容としては,「候補者がかつて勤務していた会社では排水垂れ流ししていた」とか「土木業者と親交があり,森林をつぶして工業団地を造ることを考えている」などとするのです。
  これにより,支援者内に動揺が走ります。まずはそれで十分なのです。

2 内容は「あることないこと」で十分
  では,怪文書の内容についてはどの程度まで調べ上げればよいでしょうか。
  それは,「本当の話が少し」と「尾ひれ」で十分です。
  完全なでっち上げでは,相手陣営は全く微動だにしません。ところが,少しでも真実が含まれていれば,その部分で動揺するのです。例えば,前述の例でいえば,「ある会社に勤めていた」とか「土木業者と親交がある」という事実だけで十分なのです。
  とにかく,怪文書の目的は,何も相手の実態をさらすものではありません。だからこそ,「話半分」くらいの内容で十分なのです。

3 選挙直前には人格批判を
  支援団体が多少なりとも動揺したら,今度は有権者への多少の動揺を与えます。
  そのためには,今度は「人格批判」をするのです。例えば,「不倫している」「家庭内暴力」「借金がある」「離婚歴がある」などです。
  有権者の中には,まだまだイメージで投票する人がいますから,そのような浮動票を封じるという大きな効果が期待できます。
  なお,ここでは有権者用の文書なので,「嘘八百」で大丈夫です。むしろ,候補者の素顔とは真逆の顔があるという「本当らしい嘘」ほど効果は絶大です。

4 文書作成は第二後援会
  では,これらの怪文書は誰が作るでしょうか。
  結論から言うと,「第二後援会」です。しかし,怪文書はほぼ確実に刑事告訴されます。ただし,現実にはほとんど捜査は行われませんが,万一捜査が入っても大丈夫な体制を作っておく必要があります。
  そこで,実際の文書作成は,後援会にない機材ですべてまかなう必要があります。実際,今の科学捜査で,パソコンやプリンタの特定まで可能であり,また紙もある程度特定できるため,一切足が付かないようにしなければなりません。
  そのため,古いパソコンとプリンタ」を使います。そして,作り終わったら,すぐに廃棄処分にします。当然,中古業者から買ったものを使います(もちろん,偽名で購入します。)。

5 文書配布はホームレスバイト
  しかし,配布時に捕まったら元も子もありません。
  そこで,万一捕まっても大丈夫な人間を使います。具体的には「ホームレス」です。
  彼らに「日給1万円でこれを配ってほしい」と依頼するのです。もちろん,それを依頼する人も間に人を介しておきます。
  そうすることで,「誰が作って,誰が配ったのか,全く分からない」という怪文書が完成するのです。

6 カウンター怪文書対策
  しかしながら,当然想定されるのは,「相手陣営からの怪文書」です。
  もちろん,表の処理方法は,記者会見で「事実無根です。警察に告発しました。」などと言っておきます。これは,相手陣営も同じことでしょう。
  しかし,裏の処理方法は,「怪文書つぶし」を画策するのです。
  すなわち,ここで「自作自演怪文書」を作成して配布するのです。
  なぜこんな馬鹿なことを,と思うでしょうが,ここがミソ。怪文書には,前述のとおり,それぞれ目的があります。相手陣営だって,この裏マニュアルに基づいているため,目的に応じた怪文書を作っています。
  だからこそ,そのペースを崩すのです。従って,内容も,「対立候補者側のスキャンダル」ネタを自分のものとして使ってしまうのです。それにより,対立候補者側は非常に微妙な立場になり,本当の怪文書の続編が出しにくくなります。
  また,怪文書が出た場合,多くの有権者は「ああ,これは**候補が作ったんだなあ」という察しは付きます。そこで,立て続けに怪文書がまかれれば,有権者としては「**候補もしつこいねえ」という心情になります。つまり「判官贔屓」の日本人気質をうまく使うのです。

以上になります。つまり,「怪文書には怪文書」という戦略ですが,すべては「自分の陣地内で動かす」という手法を取るのです
次回は,「正しい候補者乱立」について説明します。

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選挙裏マニュアルその4(正しい対立候補者のつぶし方その1「候補者おろし」)

2007年02月26日 01時35分05秒 | 裏選挙マニュアル・選挙経営学
この裏選挙マニュアルシリーズを書いている途中に,まさに鹿児島県での選挙違反について無罪判決が出ました。
起訴状等によると,その集落の住民がある場所に集まって買収について協議し,直接現金を動かしたような内容でしたが,以前書きました裏マニュアル記載のとおり,今どき本当に買収をやろうとする人がそんなバカ正直な手法を使うはずがありません。
その点からしても,この事件は冤罪の匂いがするなあ,っていう気がしました。

さて,前置きが長くなりましたので,本論に戻ります。
今回から,しばらくは候補者つぶしについて説明していきます。
まずは,立候補させないという「候補者おろし」の方法について説明します。
当然の前提として,一番理想的な選挙スタイル,それは「無投票当選」です。費用がかからないからです。そして,通常の場合,裏選挙マニュアルをつかい,組織を固めれば,ほぼ確実に無投票となります。
ところが,以前説明したとおり,最近では「影の市長」が複数存在する場合が多いことから,簡単に一本化できないという事情があります。
そこで,その中でもどうにか「無投票」とならないか,画策していくのです。

1 基本は「影の市長」の力関係がすべて
  影の市長もみんな同じ力ではなく,強弱があります。また,影の市長のさらに背後にいる人間関係なども大いに影響します。
  従って,まずは「影の市長」の中でも力のある者が選挙を牛耳っています。
  その影の市長についた候補者がイニシアティブを取りやすくなります。

2 何はなくても「実弾」
  対立候補者も,できれば選挙は避けたいものです。なぜなら,無駄な費用を費やしてしまうからです。
  そこで,無投票投票へのアプローチ,それは「実弾」が重要なアイテムとなります。
  1回の選挙で数億円使うのと,数千万円もらうのとでは,大きく違います。しかも,落選したらば,業界ではレッテルが貼られてしまい,次回以降の選挙の際にスポンサー集めにも大きく影響してしまいます。
  とすると,実弾の威力は絶大なのです。
  多くの候補予定者は,実弾により立候補を回避します。

3 それでだめなら「談合」
  実弾よりも名誉を望む対立候補者もいます。また,対立候補者の方が実弾を持っているような場合もかなりあります。
  すると,次の手法は「談合」です。
  すなわち,お互い別の選挙に出ることにより,相互応援態勢を確立させるのです。例えば,市長選挙でバッティングしそうなときは,「あなたは県議選に出てくれ。そうすれば,県議選の時はうちの後援会がバックアップするから」などとするわけです。
  影の市長どおしでバッティングさえしなければ,この手法で話を付けます。
  時には,それがために現職議員や,途中まで応援していた候補者を切り捨てるということさえ行います。この場合,端から見ると「なぜか突然梯子をはずされた」というようにしか映りませんが,影ではこのような談合が成立している場合があるのです。

4 最後は恫喝
  それでもだめな場合,今度は一気に恫喝に出ます。
  基本的には,小さなスキャンダルを大きくしてばらまく,というものです。その他には,逆にスキャンダルを作り上げる,というものもあります。一番作りやすいのは,「女性スキャンダル」です。
  ここでは,スパイが暗躍することになります。キャバクラ等に連れて行き,そこでスキャンダルのネタを作る,ただそれだけで十分なのです。
  実際,女性スキャンダル等で辞めた政治家や候補者はかなりいます。多くは自業自得なのですが,中には「はめられた」人も存在するのです。

以上になります。つまり,候補者おろしも,基本的には「談合」なのです。
次回は,「正しい怪文書の使い方」について説明します。

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選挙裏マニュアルその3(正しい前哨戦のやり方)

2007年02月21日 02時08分32秒 | 裏選挙マニュアル・選挙経営学
今回からは,いわゆる影の市長が2人以上いる地域や,影の市長に対抗して立候補しようとする候補者及びその支援団体との戦い方について説明します。
当然ながら,大原則は「選挙運動や事実上の事前運動を通じて政策をぶつけ合う」というものですが,裏マニュアル候補者には,そもそも政策をぶつけ合うような能力がない場合が多く,真っ向勝負すると撃沈してしまう可能性が高いです。よって,別の手法により候補者をつぶしておく必要があるのです。
そこで,これからしばらくは,「候補者つぶし」について説明していきます。今回は,対立候補者にも影の市長や大物が背後に付いており,いわゆる「代理戦争」状態になっている候補者どおしの対決方法がメインとなります。

1 前提条件
  対立候補者も,同じような裏マニュアルで背後に大きな組織を付けている場合があります。
  また,見える部分の話では,政治家の派閥争いというものもあります。例えば,候補者Aは地元の衆議院議員(選挙区)が背後に,候補者Bは地元の衆議院議員(比例区)が背後に,などというものです。そして,この衆議院議員間に遺恨がある場合は,「町あげての大戦争」となってしまうのです。
  影の市長が複数いる場合は,これが表に見えないものの,裏社会で「大戦争」が勃発しているため,基本的な構造は同じです。
  そして,それらが背後にいる各候補者は,例えば衆議院議員選挙の前哨戦として,いわば「代理戦争」として総力戦で戦わざるを得なくなります。
  また,代理戦争もそれなりの選挙(例えば市長選や県議選など)の場合,さらにその配下にいる者(例えば市議選など)による「代理戦争の代理戦争」を行う場合もあります。

2 前哨戦は消耗戦なり
  ここで,大物政治家にしろ,影の市長にしろ,目的は「自分が勝つ」ことしかありません。つまり,代理戦争の候補者に望むこと,それは「勝つこと」よりも「相手を消耗させること」なのです。
  具体的にいえば,「相手に無駄な実弾を使わせてしまう」ということです。
  当然ながら,同じカウンターパンチもやってきます。従って,「自分が使わず相手に使わせる」方法を考えるのです。

3 とはいえまずは「実弾集め」
  まずは実弾ありきです。これは,大物政治家後援会や影の市長が総力戦でかぎ集めます。
  とはいえ,集め方は簡単で,「両陣営に払わせる」ということなのです。すなわち,スポンサー企業が選挙に負けて回収困難とならないように保険をかけるようにし向ければよいのです。
  もちろん,50:50で払うわけではないので,この配分を自分達に有利になるように説得するのがキモです。

4 まずは実弾をまく
  集めた実弾はまきます。この場合,金額よりも「早く,幅広くまく」というのが鉄則です。人間,最初に実弾もらった方に対して恩義を感じやすくなるからです。

5 まいた実弾を回収する
  実は,ここからは裏の裏技になります。
  実弾をまくだけでは,当然消耗して終わってしまいます。そこで,究極の手法として,「まいた実弾をそっくり回収する」というものがあります。
  簡単にいってしまえば,「まいた相手にお金を使わせる」のです。
  初心者向けは,「親分への政治献金をしてね」ということで,大物政治家後援会に献金をさせる方法になります。これにより,事実上そっくりそのままお金が戻ってきます。
  上級者向きは,「後援会主催旅行」や「後援会パーティー」などでぼったくり金額に設定して回収します。中には,「キャバクラ三昧」や「ギャンブル三昧」に持っていき,そこから回収するという大技もあります。
  いずれにしても,裏選挙運動としても「金は天下の回り者」なのです。

6 相手陣営にスパイを送る
  さて,次に必要なのが「情報戦略」です。
  一番単純なのは,「相手後援会にスパイを送る」というものです。すなわち,後援会幹部として相手陣営に潜入し,そこで懐具合と押さえた組織をチェックします。もちろん,スキャンダル情報などが入ればものすごくおいしいことになります。
  では,スパイは誰がやるか。当然,普通に行くと「どっちの派閥の人か」というのがすぐに分かってしまいます。
  そこで使うのが,「支援組織内にいる日の目を見ない人」を選びます。言うなれば,「組織の窓際族」です。
  この方は,組織に対しあまりよい印象を抱いていないことが多いため,ちょっといい報酬をちらつかせれば,比較的簡単に動きます。一方,相手方陣営からすれば,自分の組織の人間が手伝いに来ている,という認識しかありませんから,比較的容易に受け入れられます。
  なお,当然のことながら,逆に相手からもスパイは送られてきます。
  したがって,裏組織を仕切る「第二後援会」には,例え自分の組織の人間であったとしても,おいそれとは中身を見せないという防衛策を講じます。

7 背後者のための公約を用意する
  前哨戦は,単なる消耗戦だけではありません。本戦に向けての宣伝活動も兼ねています。
  従って,選挙公約は基本的には「背後者と似ている」こと,これが大前提となります。もちろん,前述の裏公約と一致する必要があります。
例えば,影の市長が福祉関係の仕事から利益を得ている場合,大物政治家の公約は「福祉政策として,補助金交付対象者を増やす」などとし,前哨戦候補者は「福祉向上のため,福祉施設を建設する」とします。
  一件綺麗に見えますが,これにより,影の市長はもちろんのこと,関連福祉団体や医療法人,さらには土木業者まで儲かるという「あの構造」が完成するのです(だから,裏公約が重要なのです。)。
  その上で,ビラを大物政治家の後援会でも配布します。つまり,「前哨戦のビラを本戦のサブリミナルとして使う」という効果があるのです。
  当然,選挙活動自体がすべてサブリミナルとなるのです。

以上が前哨戦のやり方です。ただし,実際はもっといやらしい駆け引きがあるみたいですが,残念ながらそこまでは調査できませんでした。
次回からは,数回に分けて「正しい候補者のつぶし方」について説明します。

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選挙裏マニュアルその2(正しい買収のやり方)

2007年02月17日 19時21分06秒 | 裏選挙マニュアル・選挙経営学
今回は,公職選挙法で禁止されている買収のやり方についてです。
当然の前提ですが,買収行為は一切禁止されています。もちろん,候補者がお金を配らなくても,候補者の親族や後援会がお金を配ることも禁止されております。
とはいえ,まだまだ買収は横行しています。そこには,裏マニュアルが存在しているのでした。
なお,この世界では,お金のことを「実弾」と呼んでいます。

1 実弾の入手方法
  これは自己資金というよりも,スポンサー資金がすべてです。裏選挙界では,「実弾の数が勝敗を決める」と言われています。
  当然ながら,スポンサーも,投資した金額が大きく戻ってくるか否かに最大の関心を寄せているため,候補者の実弾切れ状態が見え隠れしてくると,即座に回収を始める場合があります。

2 実弾の配布先
  仲介者たる影の市長には直接は渡しません。なぜなら,万一のことを考え,直接のつながりを作らないようにしておく必要があるからです。影の市長は,各種団体やスポンサーからの上納金で儲かるようなシステムとなっています。
  では,実際にどこに配るのかというと,士農工商団体はもちろんのこと,「各地域や組織の盟主」と呼ばれる人たちに配ります。これは,いわば選挙の影の実働部隊です。
  また,選挙運動員にも当然配布します(これも公職選挙法で禁止されています。)。
  さらに,口封じのための実弾も使います。具体的には,警察や選挙管理委員会などに使うことになります。

3 実弾の使い方その1
  まず現職議員や首長の場合は,税金をつかって堂々と買収を行います。
  もちろん,ここでいう買収は「事業」や「売買契約」,さらには「補助金」など,表向きは正規の事業として扱うものです。
  随意契約にすることで,特定業者に対し,事実上税金を買収費用として渡すのです。当然,形式的な事業や契約は成立し,その結果も一応あがってくるため,形だけみると単価が結構高めという点を除けば特に問題はないことになります。
  現職有利の背景には,このような「税金買収」が使える点によります。

4 実弾の使い方その2
  次に,地元有力者への買収方法です。
  まず,士農工商団体に対する買収は,あくまでも理事個人に対して渡しますが,多くは「借金」という名目にしておきます。すなわち,候補者が個人的に理事に貸した,ということにするのです。ただし,落選時の寝返り防止やガサ入れ時のリスクを考え,形式的借用書は理事側が持っています。この借用書は,あくまでも捜査が及んだときの保険にすぎませんし,当然,返済は求めません。
  次に,士農工商団体から,地元の盟主を紹介してもらいます。各種組織のリーダーや地元自治会のリーダー,さらには庄屋や名主,元議員等,それは地域によってまちまちです。
  そして,その盟主に対して実弾を渡します。この際,名目は「後援会の演説会の準備資金」などとしておきます。もちろん,これだけだと捜査機関は偽装行為であると認定するため,カモフラージュ領収書等を多数用意しておきます(実際は,この部分がもっとダークに動いていますが,残念ながらその詳細の手法は,まだ取材不足です。)。
  こうして,町の大物を次々と買収していくのです。
  当然ながら,この辺のやりとりは,すべて「第二後援会」が取り仕切ります。候補者本人に捜査の手が及ばないようにするためです。一方,この後援会の実働部隊は,手数料として実弾の上前をはねます(相場は3割前後)。捕まるリスクが高いだけに,当然のことといえるでしょう。

5 実弾の使い方その3
  しかし,あまりにギラに動くと,当然対抗馬等から警察にチクリが入ります。
  そこで,警察も配下におく必要があります。ここで使う作戦は,「忘れ物戦術」と呼ばれるものです。
  地元の所轄の警察署長に会い,立候補するなど世間話をします。その際,紙袋を持っていくのですが,帰りがけにこれを忘れていきます(当然わざとです。)。
  すると,後日署長から電話がかかってくるため,そこで「あれ,忘れていましたか。あれ,特にいらないものなので,適当に処分しておいてください。」と言います。実は,この紙袋の中に現金を入れておくのです。
  警察署長は,この辺は慣れていますから,いわゆるあうんの呼吸でこれをもらいます。警察署長は,選挙に限らず,風俗営業法等の関係などでも同様の手法でお金をもらう場合が多いのです。
  もちろん,事前情報が重要です。この手法が使える警察署長は限られています。多くの署長は当然「ノー」といいますし,逆に捜査対象になる場合すらありますから,この点は影の市長に署長の人となりを聞いておくのです。
  ちなみに,実際の選挙違反の捜査は所轄ではなく県警が行いますから,所轄を押さえたからといっても,本当に安心できるわけではありません(裏の裏知識です。)。

6 最近の傾向
  以上は,一般的な裏技ですが,最近では不景気(景気がいいのは本当に一部のみで,選挙業界でも依然として不景気なのです)により実弾が不足がちという実態です。
  そこで,最近では現金に代えて「未公開株」や「将来の事業約束」などを使う例もかなり出てきました。特に後者は,近年相次ぐ知事の逮捕によりその存在が明らかになりつつあります。

以上を踏まえて,正しく実弾を使えば,その分の見返りは必ず来ることでしょう。
次回は,「正しい前哨戦のやり方」について説明します。

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選挙裏マニュアルその1(正しい組織の作り方と組織固めのやり方)

2007年02月15日 01時06分52秒 | 裏選挙マニュアル・選挙経営学
さて,今回は「組織の作り方と組織固め」のやり方について説明します。

1 セオリー(表ルート)
  選挙では,「地盤,鞄,看板」の3バンが必要です。地盤が地域や組織,鞄は資金,看板は知名度のことを言います。そして,その3バンを有効に活用するためには,後援会という組織が必須となります。
  そこで,まずは自分の後援会(確認団体)を作り,そこが政治資金の出入口及び事前運動用ビラの名義人となります。
  これは,誰でもやる普通の手法です。
  そして,政策を訴えることで,自分に賛同する組織,団体,個人などが後援会に加入してもらいます。
  選挙戦は,後援会の方々の応援で選挙運動を行います。
  以上が,綺麗なやり方,理想的なスタイルとなります。

2 裏組織固めの準備
  さて,いよいよ闇の世界に突入します。
  選挙とは,「組織を押さえたものの勝ち」という大原則があります。しかも,闇雲に押さえても意味がないわけで,「票田」を押さえる必要があります。
  ここでいう票田とは,俗に言う「士農工商」団体です。すなわち,士=議員(議員OBや政党),農=農協,工=建設土木業者,商=商工会です。これをすべて押さえたら,ふたを開ける前から選挙は勝ちです。
  とはいえ,相手も海千山千の方々ばかり,真っ向から「こんにちは」といっても,まともに相手にしてくれません。
  では,どうすればよいでしょうか?これは,大リーグ同様「仲介人」にお願いするわけです。この仲介人が選挙全体のキーマンとなります。

3 影の市長にご挨拶
  この仲介人は,表の顔は様々です。農家,商人,会社社長,医師,主婦etc。ただ,一つだけ共通性があるのは,「表の商売はぱーっとしない割には,いい暮らしをしている」という点です。
  そして,この仲介人は,士農工商に対して太いパイプを持っています。したがって,町全体を完全に掌握しているのです。いわば,「影の市長」という立場にあります。
  したがって,井の一番に「影の市長」にご挨拶をして,パイプ役となって頂く必要があります。
  当然,空手ぶらでいったら,表の顔しか見せません。「黄金色のお菓子」が必須となります。

4 影の市長,ついに動く
  影の市長を何度か接待すると,やがて大魔神のごとく裏の顔を開けてきます。そして,影の市長は,このような指示をします。
  「軍資金と自力で集められるスポンサーはどの程度あるか。」と。
  まずは候補者の資金力に注目します。そして,ある程度の資金力とバックボーンがいることを確認した時点で,いよいよ動き出すのです。
  つまり,「無一文の候補者」や「バックボーンの弱い候補者」には,裏の顔を開くことなく,仏顔のまま終わってしまいます。つまり,パイプは閉じたままです。

5 影の市長の指示通り動く
  影の市長が,「この候補者金になる」と判断した場合,いよいよ本格稼働します。
  まずは,「選挙公約の確定」です。あれ,まじめだねえ,なんて言わないでください。ここでいう公約とは,「特定企業や個人が儲かるための公約」に過ぎません。町や国のため,という発想は全くないのです。いわゆる選挙時の公約は,この裏公約をオブラートに包むために,とりあえずそれっぽいことを肉付けしたものに過ぎません(これはもう少し後の話。)。
  そして,候補者は,影の市長の意のままに選挙活動を開始するのです。いわば,「影の市長のわら人形」となります。

6 わら人形候補者と士農工商のご対面
  ついに,影の市長の口利きにより,候補者が士農工商とご対面します。もちろん,表で堂々とやる馬鹿はいません。あちらも,「裏選挙対策役員」がお出ましとなります。
  そこで,裏公約の披露,当選時の見返り,落選時の腹の切り方まで細かく打ち合わせをします(っていうより,正しくは影の市長の言うとおり,という表現が正確です。)。
  士農工商団体は,基本的には「見返り」に注目し,費用対効果を計算して選挙応援するかどうか決めます。
  まあ,通常は,影の市長が持ってくる話はおいしい場合がほとんどなので,そこで,わら人形候補者を支持することを決めるのです。

7 後援会結成(ノーマル後援会)
  影の市長が,後援会長や会計責任者を選び,後援会を結成します。ここでいう後援会は,候補者の名前がある普通のもの,すなわち「田中太郎後援会」などのものです。
  当然ながら,影の市長は役員には一切顔を連ねません。むしろ,後援会長や会計責任者が影の市長の手足となって動きます。
  この時点で,候補者は完全に影の市長の支配下におかれることになるのです。

8 スポンサー用後援会結成
  影の市長や士農工商団体と利権が強いスポンサーを集めるため,またその資金をかなり自由に使うため,さらには選挙活動をやりやすくするため,さらに別名義の後援会を結成します。
  多くは,候補者と結びつかないような抽象的な名前,例えば「明日の町を考える会」などというように,タイトルだけでは誰の後援会かさっぱり分からないような名称にしておきます。
  そして,スポンサー企業は,こちらの後援会に献金を送ることになります。この後援会が実働部隊となり,今後様々な工作活動を実施していくことになります。
  これにより,一気に資金が集まることになります(ただし,その分の見返りが多くなり,候補者は当選してもがんじがらめになる,というあの構造になってしまうわけです。)。

9 最近の傾向
  以上は,昭和の頃の話です。
  平成にはいると,若干事情が変わってきました。それは,「影の市長が複数いる」という町が増えてきたことです。
  とすると,影の市長どおしで権力抗争が始まり,当然士農工商団体も影の市長の派閥を持つことになります。
  したがって,「よりおいしい話」を持ってくる影の市長に士農工商団体が付く,という構造になっています。

10 名誉のための補足
  士農工商団体の名誉のために補足します。
  これは,選挙裏マニュアルなので,裏マニュアルを使っていない地域の士農工商団体は健全そのものです。また,裏マニュアルを使っている地域であったとしても,すべての士農工商団体がこのような動きをしているわけではありません。さらに,実際に利権があるのは,団体の中の一部の理事のみで,団体職員の多くは,何の利権もありませんし,そもそも,こんな裏話があることすら知らないはずです。

以上が裏社会における組織の作り方と組織固めのやり方です。
次回は,禁断の「正しい買収方法」について説明します。

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選挙裏マニュアル(序章)

2007年02月15日 00時49分10秒 | 裏選挙マニュアル・選挙経営学
まもなく統一地方選挙が始まります。また,今年は参院選挙が予定されているなど,さまざまな選挙が予定されています。
そして,従来から「選挙に行こう」運動を推進しているところですが,今回,あえてこれまでの調査結果を踏まえて「裏選挙マニュアル」を公開したいと思います。
これは,候補者がまじめに政策を訴えるという選挙手法ではなく,組織固めの手法や買収方法,さらには対立候補のつぶし方などいわゆる「有権者に見せないやり方」による選挙手法をまとめたものです。そして,現にこの手法を用いて選挙を行っている候補者がまだまだかなりいます。
また,この裏マニュアルは国会議員選挙から村会議員選挙まですべての選挙で使用可能なものとなっています。
もちろん,裏マニュアルなので,調査不十分なところはかなりありますし,中には過去の遺物となっているものがあるかもしれません(裏世界の人から見ると,鼻で笑ってしまうような内容も多いでしょう。)。
ただ,このような「裏マニュアル」を理解してもらうことで,「選挙不信」になるのではなく,逆に「自分たちが投票しようとしている候補者は正々堂々と勝負しているのか,それとも裏マニュアルに基づいて姑息な手段で勝負しているのか」を理解し,それによって正しい判断で投票することで政界から姑息な人間を一人でも多く排除できれば,多少なりとも政界の闇が減るのではないかと思い,今回中途半端を承知でまとめてみました。
以下,何回かに分けて記事にしていきますが,リクエストや誤りなどがありましたらコメントいただければと思います。

以下,次の予定で掲載したいと思います。

1 正しい組織の作り方と組織固めのやり方
2 正しい買収のやり方
3 正しい前哨戦のやり方
4 正しい対立候補者のつぶし方その1(候補者おろし)
5 正しい対立候補者のつぶし方その2(怪文書の使い方)
6 正しい対立候補者のつぶし方その3(候補者乱立大作戦)
7 正しい対立候補者のつぶし方その4(公約勝負回避)
8 正しい選挙期間中の運動方法
9 裏マニュアル利用候補者の見抜き方


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