ギタリスト岡本博文 生徒諸君!

プロギタリストのリアルな経験談、本音を語って行きたいと思います。

良い音楽を聴きたければ、京都に来い、という考え

2022-04-03 04:23:56 | Weblog

20年ほど前。
僕が京都のロックシンガーで作曲家のW氏と話したことがある。
今は実業家として成功している。

彼が、アートリンゼイと
https://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%82%A2%E3%83%BC%E3%83%88%E3%83%BB%E3%83%AA%E3%83%B3%E3%82%BC%E3%82%A4

東京からの新幹線で彼とした話が、印象に残っている。
彼が「どうしたら売れるんかな。東京に行かんとあかんのかな」
アートは「いや、良い音楽を聴きたければ京都に来い、で良いんだよ」
そういう話だったと思う。

ずっと心に残っていて、今は、よく思い出すんです。

世界一のセカンドラインを聴きたければニューオリンズに来い。
世界一のサルサを聴きたければブロンクスに来い。
世界一のタンゴを聴きたければ、ブエノスアイレスに来い。
世界一のフラメンコを聴きたければ、アンダルシアに来い(あるいはマドリッドに?)

でも、行ってみると、僕の住んだ広島や京都とそう変わらないサイズの都市なんです。
そうなると、自分軸と言うことと、そこに住んでいる人のコミュニティーや考え方、
大切になってくると思います。

自分の代わりになるものがない、と言うのは、すごく大事なことだと最近、特に思う。
僕は、そう思うんです。

教則本の最後のページまでマスターして、なんでもすぐ弾けます、と言うのだけが、
ゴールではない。むしろ、それは、音楽をやってその土地の文化を作っている人のごく一部。
プエルトリコで「ヒバロジャズ」の重要なギタリストは、警察官だった。

「いや、良い音楽を聴きたければ京都に来い、で良いんだよ」と東京から京都の新幹線で
二人、熱心に話した、という話を、コロナ以降、特にいつも思い出すんです。






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