そりゃおかしいぜ第三章

北海道根室台地、乳牛の獣医師として、この国の食料の在り方、自然保護、日本の政治、世界政治を問う

厚労省の杜撰で恣意的な統計に支えられた経済政策が庶民の手の戻るのか

2019-02-01 | アベノミクス

恣意的に報告されていた毎月労働統計を、立憲民主党などの解析によれば、昨年はどの月でも給与は下がっているとのことである。更に今日になって、厚労省の内部調査では、担当室長は基本統計調査の不正を早くから承知しており、上司の担当統括官には昨年報告していたとのことである。一定の意図をもって隠ぺいがあったと認めた。さらには2003年以前の統計にも不正があったなと言われている。底なしである。
野党側のアベノミクスを偽装したとの指摘に対して、安倍晋三は、「アベノミクスが成功事例として給与が上がったと強調はしてない。毎月統計の数字だけで成果を示していない。連合の調査では上がっている。」と述べている。
何処からそんな言葉が出てくるのか、毎度のことながら現状を正面から見ることなく、平然と虚偽答弁をする。上のグラフがまだ、厚労省の数字を用いたままのものものであるが、今後の訂正でさらに悪化するのは明かである。それに、連合の統計は正規雇用の労働者の賃金である。それなりの高水準である。労働条件も派遣の人たちとかなり異なる。

そもそも一般国民の給与が下がったのは、小泉・竹中の始めた派遣職員のほぼ全面解禁である。非正規雇用の圧倒的な増加、それに伴う正規雇用者の減少である。求人が増えたといっても、実態は非正規雇用者が圧倒的である。
同じ厚労省の杜撰な調査を根拠にした、入管法の変更によって外国人労働者が増え、更なる低賃金の労働者を雇用者は得ることができるようになった。現状を見る限りこれからの労働環境にい処はない。
アベノミクス成功の大本営発表が、やっと庶民感覚に沿った実態が明らかになりつつある。消費増税などもっての外である。

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