なんでやねん！

　９月１４日（金）

　朝夕は涼しくなりましたが、日中は相変わらず暑いです。
今日は、久しぶりに「大阪弁の秘密」第一章　恋をしましょう！から
【なんでやねん】
　大阪人の恋話をしよう。大阪人はドライで明るくて、日本の中のラテン系民族なんて思われがちだが、実はけっこう人情にもろい。というか、ラテン系の人たちも、単に明るいだけじゃなく情にもろかったりするので、ますますそうかもしれないが。
　大阪弁の中でも情に訴える言葉のベスト１は「なんで俺がお前やねん？」である。女側から言うと「なんで、わたしがあんたなん？」と言うところだ。
　翻訳すると「なぜ、私があなたに恋をしてしまって逃げられない状況にいるのか理由が分からないくらいだ！」という風になるだろうか。
　恋の力によって、自分はぜんぜん意識していない相手に魅かれていくとき、自然に負け惜しみの言葉として出るのが本心である。
　ま、そんなときにまで「なんでやねん」と突っ込みで始めるのが大阪人の面白いところなのかもしれないが、突っ込みも立派な恋の告白になるということを是非覚えておいていただけたらと思う。「なんでやねん！　なんでお前やねん！」と言う男の心理は「なんで自分の理想とかけ離れたこの女性に魅かれてしまうのだろうか？」という心のひだの中に引っかかった言葉が隠されているわけである。
　恋する大阪弁は多種多様、そこには人生がある。

　大阪弁で「なんでやねん」奥深いですなぁ（岡）