一昨日のブログで、原発問題は日本の膿(ウミ)の象徴だと申し上げました。今日は、もう少し分かり易くこの「膿」について、私なりの理解を説明したいと思います。
戦後、あの荒廃から高度成長を果たしたのは、米国の影響を受ける「官僚機構」が大きな役割を果たしたことは言うまでもありません。頭のいい官僚たちが英知を結集して、大企業を頂点とする日本経済を引っ張り、まさに官主導であれだけの成長を導いたのです。政治は、55年体制という自民党・社会党の談合政治が続き、その大きな役割は、自分の地元や、関連する業界・企業に予算を配分することでした。そして、そういう中で、米国、官僚、政治家、経済界、そしてマスコミの癒着が生まれ、日本が成長すればするほど、癒着の中から生まれたいわゆる体制側の人たちが、さまざまな方法で「うまい汁」を吸うようになったのだと思います。国民も薄々はこのことに気づいていたはずです。しかし、そもそも「お上任せ」の国民性ですし、自分たちの給料は年々上がる、日本全体がどんどん豊かになっていく中で、大きな不満にはならなかった。結果、その癒着構造はどんどん拡大したのです。
オイルショック、そしてバブルが弾け、日本経済は低迷し、高度成長の時代は終わりました。その時、政治がしっかりと機能して、既得権益にメスを入れ、いままで吸っていた「うまい汁」を解放していれば、日本が今のような暗澹たる事態になることはなかったはずです。しかし、実はその真逆で、全く政治が国民のために機能せず、体制側、既得権益者たちは、自分たちの「うまい汁」を吸い続けることだけに必死になってしまった。それがいわゆる「失われた20年」。その結果、債務はかさみ、それでも経済が成長しない中で、ついには国民に配分する富が減少し、国民生活が苦しくなってしまったのです。そして、いよいよこの「うまい汁」すら吸い続けることすら難しくなってきた。だから、今度は消費税増税など、国民を騙して、国民に負担を押し付ける作戦に出た。これが今の日本の現状であり、日本に長らく蔓延ってきた膿(ウミ)なのだと私は考えています。
この膿(ウミ)を放置していたらどうなるか。日本経済は破綻し、米国の属国化がますます進み、国民生活も暗澹たるものになってしまうでしょう。だから戦わなければならないのです。民主党による政権交代は、本来であればこの膿(ウミ)にメスを入れる第一歩でした。しかし、鳩山政権が倒れた後は、完全に既得権益に組み込まれてしまったのですから、どうしようもありません。もう一度戦うためにはどうすればよいか? それは国民一人一人が、こうした事実を、原発問題や消費税増税問題などからしっかりと見極め、立ち上がらなければならないのだと思います。そして、そうした国民の声を受けとめ得る政権を作らなければならないのです。「お上意識」を解放し、今こそ国民一人一人が戦うしかない。そのための柱に私たちがなりたいと考えています。
戦後、あの荒廃から高度成長を果たしたのは、米国の影響を受ける「官僚機構」が大きな役割を果たしたことは言うまでもありません。頭のいい官僚たちが英知を結集して、大企業を頂点とする日本経済を引っ張り、まさに官主導であれだけの成長を導いたのです。政治は、55年体制という自民党・社会党の談合政治が続き、その大きな役割は、自分の地元や、関連する業界・企業に予算を配分することでした。そして、そういう中で、米国、官僚、政治家、経済界、そしてマスコミの癒着が生まれ、日本が成長すればするほど、癒着の中から生まれたいわゆる体制側の人たちが、さまざまな方法で「うまい汁」を吸うようになったのだと思います。国民も薄々はこのことに気づいていたはずです。しかし、そもそも「お上任せ」の国民性ですし、自分たちの給料は年々上がる、日本全体がどんどん豊かになっていく中で、大きな不満にはならなかった。結果、その癒着構造はどんどん拡大したのです。
オイルショック、そしてバブルが弾け、日本経済は低迷し、高度成長の時代は終わりました。その時、政治がしっかりと機能して、既得権益にメスを入れ、いままで吸っていた「うまい汁」を解放していれば、日本が今のような暗澹たる事態になることはなかったはずです。しかし、実はその真逆で、全く政治が国民のために機能せず、体制側、既得権益者たちは、自分たちの「うまい汁」を吸い続けることだけに必死になってしまった。それがいわゆる「失われた20年」。その結果、債務はかさみ、それでも経済が成長しない中で、ついには国民に配分する富が減少し、国民生活が苦しくなってしまったのです。そして、いよいよこの「うまい汁」すら吸い続けることすら難しくなってきた。だから、今度は消費税増税など、国民を騙して、国民に負担を押し付ける作戦に出た。これが今の日本の現状であり、日本に長らく蔓延ってきた膿(ウミ)なのだと私は考えています。
この膿(ウミ)を放置していたらどうなるか。日本経済は破綻し、米国の属国化がますます進み、国民生活も暗澹たるものになってしまうでしょう。だから戦わなければならないのです。民主党による政権交代は、本来であればこの膿(ウミ)にメスを入れる第一歩でした。しかし、鳩山政権が倒れた後は、完全に既得権益に組み込まれてしまったのですから、どうしようもありません。もう一度戦うためにはどうすればよいか? それは国民一人一人が、こうした事実を、原発問題や消費税増税問題などからしっかりと見極め、立ち上がらなければならないのだと思います。そして、そうした国民の声を受けとめ得る政権を作らなければならないのです。「お上意識」を解放し、今こそ国民一人一人が戦うしかない。そのための柱に私たちがなりたいと考えています。