シロ猫ピッピの「おいら物語」

生死をさまようガン闘病中に人間の言葉がわかるようになったシロ猫ピッピの物語。ニュージーランドからお送りしています!

Vol.0184■夜鳴きネコⅡ

2006-08-08 | 猫の海外暮らし
いくら夜行性でも、夜もちょっとは寝たほうがいいぜ。
ずっと起きてると疲れるし、おこられるし。
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「夜泣きカンノムシって言ったら、ウズキュウメイガンだろう?」
と連れ合い。
「そうだけどさー」
とアイツ。それからゲラゲラゲラゲラ。
なんだよ、カンノムシとかウズなんとかって。

「昼間こんなに寝てていいのかしら? 心配になって見に行っちゃった。」
「死んだように寝てるよな。チャッチャはテキトーに起きてくるのに。」
「あれだけ騒げば疲れるわよ。今夜も寝ないのかしら?」
「起こしちゃおうか?」
「それもちょっとかわいそう。」

またおいらの話かよ。一晩中起きてておいらは眠いのなんのって。頼むから邪魔しないでくれよな。
ホントに、
「もうしゃべんないでいいコにしてて。」
だぜ。

でも昼寝てるから、夜はスタミナばっちり、目パッチリ。
で、
「ニャー」「ニャー」「ニャー」「ニャー」「ニャー」「ニャー」
やっぱりヤなんだな、ここが。その~、どうしていいかわかんないんだ。
おいらたちのじゃないにおいもいっぱいするしね。

アニキとくっついて寝てみたり、
カーテンの間から外を見たり、
その辺の段ボールで爪とぎしてみたり、
ビニール袋を舐めてみたり、
子どもの部屋へ行ってみたり、
ソファーで丸くなってみたり、
ついてないけどストーブの前に行ってみたり、
アイツの部屋のドアに体当たりして中に入ったり、
それでアイツに追い出されたり・・・


鳴きながらウロウロしてた。
そんな夜が4回、5回と続いてった。
で、わかったことは、
もう前の家には戻れないってこと。

ここにいるしかないんだ。
今はここがおいらの家なんだ。
(つづく)


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