おいらたちの話だと更新が遅れたりするのに、タビだとこんなに早いのはどういうこった?
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けっきょく、おいらはアイツと一緒に寝た。
連れ合いも一緒で2人と1匹じゃ、そろそろ暑い頃だったけど、1人と1匹ならワルくない。おいらはアイツの足の方に丸くなって寝てた。アニキはちょっとだけ一緒にいて、水を飲みに行ったついでにいつものソファーに戻っていった。
夜行性のおいらだって寝てたぐらいだから、そうじゃないアイツはホントにぐっすり寝てた頃、突然、玄関のドアがガタガタ鳴った。
おいらとアイツは同時に起きた。
ガタガタガタガタ
スゴい音だ。
アニキの頭のテレビもついてる。この音じゃ誰でも起きるぜ。
連れ合いのいない夜にこんなことになって、アイツは、
「どうしよう。」
と思ってた。でも、起き上がって、見に行こうとした。
そのときだった。
ニャー
デカい鳴き声がした。
タビだ。
ガタガタ、ドンッ
ニャー
ガタガタ、ドンッ
ニャー
タビはドアにぶつかりながら鳴いてる。
そうでなけりゃ、こんな音しないぜ。
アイツの部屋は玄関に近いからよく聞こえるんだ。
玄関に行くと外の電気がついてた。タビが動き回ってるから、電気が消えない。
ガタガタガタガタ、ドンッドンッ
ニャーニャー
家の中の電気がついてアイツが出てきたのがわかったタビは、もっと音を立てた。
デカい黒いからだをガラスのドアに押し付けてるから、頭から尻尾まで全部見える。
ガタガタ、ドンッドンッ
ニャーニャー
ニャーニャー
「タビちゃん、きょうはもう遅いからダメよ。ご飯ならお家に帰って食べて。この時間はみんな寝てるの。静かにしてね。おやすみ、またね。」
アイツはそう言っただけで、ドアを開けなかった。
「ママ、どうしたの?」
小さい子が起きてきた。アイツの声が聞こえたんだろう。
「あの黒いネコが騒いでるの。どうしたのかしらね。またご飯がもらえると思ったのかしら?ほうっておけば帰るでしょう。大丈夫よ、もう寝なさい。ママも寝るわ。」
でもタビは帰らなかった。
(つづく)
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けっきょく、おいらはアイツと一緒に寝た。
連れ合いも一緒で2人と1匹じゃ、そろそろ暑い頃だったけど、1人と1匹ならワルくない。おいらはアイツの足の方に丸くなって寝てた。アニキはちょっとだけ一緒にいて、水を飲みに行ったついでにいつものソファーに戻っていった。
夜行性のおいらだって寝てたぐらいだから、そうじゃないアイツはホントにぐっすり寝てた頃、突然、玄関のドアがガタガタ鳴った。
おいらとアイツは同時に起きた。
ガタガタガタガタ
スゴい音だ。
アニキの頭のテレビもついてる。この音じゃ誰でも起きるぜ。
連れ合いのいない夜にこんなことになって、アイツは、
「どうしよう。」
と思ってた。でも、起き上がって、見に行こうとした。
そのときだった。
ニャー
デカい鳴き声がした。
タビだ。
ガタガタ、ドンッ
ニャー
ガタガタ、ドンッ
ニャー
タビはドアにぶつかりながら鳴いてる。
そうでなけりゃ、こんな音しないぜ。
アイツの部屋は玄関に近いからよく聞こえるんだ。
玄関に行くと外の電気がついてた。タビが動き回ってるから、電気が消えない。
ガタガタガタガタ、ドンッドンッ
ニャーニャー
家の中の電気がついてアイツが出てきたのがわかったタビは、もっと音を立てた。
デカい黒いからだをガラスのドアに押し付けてるから、頭から尻尾まで全部見える。
ガタガタ、ドンッドンッ
ニャーニャー
ニャーニャー
「タビちゃん、きょうはもう遅いからダメよ。ご飯ならお家に帰って食べて。この時間はみんな寝てるの。静かにしてね。おやすみ、またね。」
アイツはそう言っただけで、ドアを開けなかった。
「ママ、どうしたの?」
小さい子が起きてきた。アイツの声が聞こえたんだろう。
「あの黒いネコが騒いでるの。どうしたのかしらね。またご飯がもらえると思ったのかしら?ほうっておけば帰るでしょう。大丈夫よ、もう寝なさい。ママも寝るわ。」
でもタビは帰らなかった。
(つづく)