やど借り生活

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ワトソンとクリック

2007-05-31 | 朝日新聞訂正記事




1面掲載の訂正記事。

やはり天は落ちてこないようだ。
北の将軍様の顔は間違えないだろうけど、科学者の顔は平気で間違えるのな、朝日新聞。
いや、俺もワトソンとクリックの区別はつかないけどさ。

DNAが2重らせん構造であることを提唱した二人の研究者、ワトソンとクリック。
彼らの "We wish to suggest ..." というごくごく控えめな表現で始まる論文は1953年にNature誌に3つの連報として掲載されたうちの1報目である。
この論文が Annals of Internal Medicine誌の2003年4月1日号(p581-582)に再録されているようで、以下のURLからダウンロードできる。
歴史的な論文なので、一読してみてもいいだろう。

http://www.annals.org/cgi/reprint/138/7/581

実はこの論文、他人のデータをパクって書いたとも言われている。

DNAの構造を調べるために、当時はDNAにX線をあてて調べていた。
DNAにあたって跳ね返ったり曲がったりする様子を写真に撮影し、その具合から構造を推測していたのだ。
つまり、きちんとした写真が撮れないと構造はわからない。
そして、決定的な写真を撮ったのはフランクリンという女性研究者であることはワトソンも認めているようで、1999年になって "the Franklin photograph was the key event" と述べていると次の "April 25, 1953 Three Papers, Three Lessons" と題した記事にある。

http://ajrccm.atsjournals.org/cgi/content/full/167/8/1047

1953年の論文では、フランクリンは3報目 "Molecular configuration in sodium thymonucleate" を担当しているが、ワトソンとクリックに比べるとその評価はずいぶん低いように思われる。
やはり、"April 25, 1953" に述べられるように、得られたデータを人々に受け入れられる言葉、表現で発表することこそが大切なのかもしれない。

もちろん、正確にね。

さて、ワトソン博士の写真は冒頭に挙げたが、30日付の紙面に間違えて掲載された故クリック博士の写真も次に挙げる。





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