ねがいのいえ理事長 藤本真二のブログ

障害を持つ方たちに寄り添い支援する日々の中で感じたこと、そのほか伝えたい話題などを、思いのまま日記風に綴ります。

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2008-10-16 00:15:25 | Weblog
 調子にのって歌の話をもうひとつ。

 きのう「誕生」を歌ったらいもづる式にいろいろ思い出して、今日は子どもたちと秋晴れの公園を散歩しながら、中島みゆきの「with」を口づさんでいました。

「僕の言葉は意味をなさない まるで遠い砂漠を旅しているみたいだ」
「・・・でも with・・・ そのあとへ 君の名を綴っていいか?
 with・・・ さみしさと むなしさと うたがいとのかわりに・・・」

 思いが伝わらない寂しさをかかえて生きるとき、人は人とつながっていたい。with you と言いたい。でもそれを伝えるのはとても勇気のいることだ。しかしそれでも、今のさみしさやむなしさ、自分を人が受け入れてくれるだろうかという疑い、そんなとらわれを、君といられる喜びでぬりかえていけたら、どんなにか人生は素晴らしいだろう。

 この歌は障害を持つ人のことを歌った歌だとライブで本人が言っていました。言葉を話せない人たちの思いを伝える名作だと思います。

 でも言葉を話せる人だって、伝えたい思いをいつだって必ず伝えているわけではない。言葉は話せても本当の心を表現できずに苦しんでいる人が多いと思います。世界中たくさんの人が、きっとこの歌に励まされることでしょう。

 

2 コメント

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Unknown (うなぎさまへ)
2008-10-17 23:28:11
 ご家族の悩みはいつも深くて、他人が偉そうに助言めいたことをするのははばかられることです。ただ私たちは、何を感じているのか理解の難しいかたたちについて、常に勉強するべきだと思っています。

 では何からどうやって勉強するかというと、たくさんの研究者や障害を持って生きている当事者の書いた本を読むのが入口としていいのではと思います。

 ねがいのいえで教材として使っている本をいくつか紹介します。

 自閉というぼくの世界 
 この地球に住む僕の仲間たちへ
 自閉症の僕が跳びはねる理由 
  (いずれも 東田直樹著 エスコアール社)
 よろしければまずは読んでみたらいかがでしょうか。

 
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息子 (うなぎ)
2008-10-16 22:26:14
息子は自由に言葉を操れません。
オウム返しです。
本人も苦しいのでしょうか、本人も何か感じているのでしょうか。
私は何をしてあげればいいかわかりません。
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