ねがいのいえ理事長 藤本真二のブログ

障害を持つ方たちに寄り添い支援する日々の中で感じたこと、そのほか伝えたい話題などを、思いのまま日記風に綴ります。

しがらきから吹いてくる風

2017-08-04 01:13:41 | Weblog
出張に行くとたいていひとりカラオケに行くのに、今回の研修は毎日飲み会で行く暇がなく。歌いたい衝動が帰って来てもおさまらず、今日は早々に仕事を終えてジムに行き、ダウン3度喫する容赦ない激しいスパーリングをしたあと、シダックスへ。夕食も忘れて閉店まで歌い今帰宅。金曜日の夜だとどこか勘違いしていたことにふと気づき。明日は1日現場に入るのだった・・・

最後に歌い上げた中島みゆきは、自分の中にある今の想いの全てを込めていた。画像を撮ってアップしてもいいかもと歌いながら思った。

4月から引き継いだ部署では、重度障害のみなさんに新たな試みをスタートして4ヶ月。行動の激しい人たちが、ヨガの時間をすっかり落ち着いて過ごす姿は感動的。

同じ障害のある人たちが様々な生き方をしていることを知って学んで欲しいという思いで始めた学習会では、他団体の映像を集中して鑑賞。30年前、障害のある人が街の中で普通に暮らすことが常識ではなかった頃に、街の中に溶け込んで暮らすことにチャレンジした歴史的名作「しがらきから吹いてくる風」を見終わって、いつもみんなを笑わすことに専念しているダウン症の青年が、目に涙を浮かべていた。

「みなさんの友達で、こんなに長い時間、この学習会に集中できる人は少ないと思います。みなさん、本当に素晴らしい。そして、障害のある人が暮らしにくい時代から、社会は少しづつ変わって来た。でもまだまだ不自由なことがいっぱいあります。
みなさんが今よりももっと幸せになることは、これから生まれて育っていく子供たちの道を開くことになります。そんな想いも持ちながら、これからも頑張ってくれたら嬉しいです」

そう伝えた言葉も、誰ひとり立ち歩くことなく聴き続けてくれたみなさんと、想いを共有できたと確信した。