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パワハラ訴訟で賠償命令 理学療法士の実習生自殺

2018年07月01日 00時55分08秒 | 事故事件訴訟
パワハラ訴訟で賠償命令 理学療法士の実習生自殺
2018年6月29日 (金)配信共同通信社

 理学療法士の養成学校「近畿リハビリテーション学院」(大阪府摂津市)に通っていた大野輝民(おおの・てるひと)さん=当時(39)=が自殺したのは、実習先のクリニックで指導担当者にパワハラを受けたのが原因として、大野さんの妻佳奈子(かなこ)さん(44)が学校側とクリニック側に約6100万円の損害賠償を求めた訴訟の判決で、大阪地裁は28日、全額を支払うよう命じた。
 北川清(きたがわ・きよし)裁判長は「指導担当者が『帰れ』と発言したことや、学習時間が過重だったのに改善する指導をしなかったことが自殺の最大の原因」と認定。「過度に心理的負荷を与えるもので、指導の範囲とは評価できない」と指摘した。
 また「学校側は生命や身体などを保護して安全に配慮する義務を怠った」とし、クリニック側にも指導担当者の使用者責任があったと判断した。
 判決によると、大野さんは2010年に入学。カリキュラムの一環で13年11月に大阪市住吉区の「辻クリニック」で実習を開始したが、同月30日に自殺した。
 判決後、記者会見した佳奈子さんは「主張を丁寧にくんでもらい、感謝している」と話した。
 クリニックを運営する医療法人の担当者は「到底納得できず、控訴する」とコメント。学校側は「今後の対応を検討したい」としている。

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