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アルツハイマー病 原因物質、除去の仕組み解明 「根本的治療のきっかけに」 熊大研究チーム

2013年10月24日 11時21分59秒 | 仕事
アルツハイマー病 原因物質、除去の仕組み解明 「根本的治療のきっかけに」 熊大研究チーム
毎日新聞社 2013年10月18日(金) 配信
アルツハイマー病:原因物質、除去の仕組み解明 「根本的治療のきっかけに」--熊大研究チーム /熊本



 熊本大大学院生命科学研究部の伊藤慎悟助教(分子薬剤学)と大槻純男教授(分子生物学)らの研究チームが、アルツハイマー病の原因物質が脳から取り除かれる仕組みをマウスを使って解明した。アルツハイマー病の治療薬開発を目指して研究する伊藤助教らは「根本的な治療法を考えるきっかけになれば」と期待している。【取違剛】

 アルツハイマー病は認知症の最大の原因で、原因物質のアミロイドベータ(Aβ)が脳内に蓄積することで発症する。たまったAβを脳から取り除くことが症状の改善につながるが、その仕組みは分かっていなかった。

 今回の研究では、マウスの脳の血管から取り出した細胞を使ってAβを消失させる実験を繰り返した。約3年間かけて幾通りも条件を変えながら観察を重ね、脳内にあるインスリン分解酵素(IDE)という物質がAβを破壊したり、脳の外へ排出する働きをしていることを突き止めた。大槻教授は「どの物質が排出に関わっているのか、ずっと見つけられなかった。まさかIDEだったとは予想外だった」と話す。

 現在、アルツハイマー病の治療薬は症状の進行を遅らせる「アリセプト」と「メマリー」しかなく、根本的な治療方法はない。大槻教授は「今後はIDEを活性化させる化合物を見つけたい。十分な効果が得られて、人が飲んでも大丈夫な薬ができるにはまだ長い年月が必要だが、今回の成果をきっかけに一歩一歩前に進みたい」と話す。


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