平均保険料率が過去最高 9・26%、健保組合
2022年5月2日 (月)配信共同通信社
健康保険組合連合会(健保連)は28日、全国の健康保険組合の2022年度予算推計をまとめ、平均保険料率が前年度から0・03ポイント増の9・26%になり過去最高と発表した。高齢化による長期的な医療費増大が影響し、1人当たりの年間保険料は1万2305円増の49万8366円(企業と原則折半)で、後期高齢者医療制度が始まった08年度から約11万円増えた。
健保連は、人口の多い団塊の世代が75歳以上になり始めていることを踏まえ、来年度からは医療費のさらなる伸びが見込まれるとして「急激な財政悪化が予想される」と説明した。
赤字の組合は69・5%の963組合で、前年度から105組合減った。新型コロナウイルス感染拡大による受診控えで一時的に医療費が抑えられ、高齢者医療を支える拠出金が5・7%減の3兆4514億円になったことが影響した。
健保連には今年4月1日時点で1387組合が加盟し、主に大企業の社員や家族らが加入している。22年度予算の保険料などの収入は3・3%増の8兆3869億円で、医療費などの支出は0・5%増の8兆6638億円だった。赤字は2770億円となり、2259億円縮小した。
※コメント投稿者のブログIDはブログ作成者のみに通知されます