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環状玩具で指ターニケット症候群

2017年05月30日 11時56分32秒 | 医療情報
環状玩具で指ターニケット症候群
外傷・指の腫脹から循環障害生じる恐れも
日本小児科学会2017年5月29日 (月)配信 小児科疾患救急その他

 日本小児科学会はこのほど、玩具の筒に指が挟まり抜けなくなる事例が報告されているとして、Injury Alert(傷害速報)で公表した。指ターニケット症候群は、環状の異物が指にはまり込み締め付けられたことで、外傷、指の腫脹が起こる。最終的には静脈・動脈の循環障害を生じることから、注意を呼びかけている。
 今回報告された事例は3件。いずれも小児用の玩具の環状部分に指が挟まり、抜けなくなった。プラスチック製の筒状の玩具が抜けなくなった事例では、玩具をペンチで壊して除去。軽度の腫脹と擦過傷を認めたが、外来通院で経過観察した。2つ目の事例では、小児用工具のナットを指に嵌めていたところ、外れなくなった。ナットと指の間にワセリンを塗って抜き取ったという。
 同速報では、日本人小児の身体寸法データブックに記載されている「小児の示指が根元まで入る率」のデータから、乳幼児を対象とした玩具の場合、丸穴の直径を18mm以上確保することで指ターニケット症候群の危険性を軽減できる可能性があると指摘している。

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