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ADHD患者のASD併発を早期診断、基礎技術開発

2019年02月15日 02時26分26秒 | 行政
ADHD患者のASD併発を早期診断、基礎技術開発
日立製作所など、約82%の正確度で予測
化学工業日報2019年2月14日 (木)配信 一般内科疾患小児科疾患精神科疾患

 日立製作所、自治医科大学、国際医療福祉大学、中央大学の4者は8日、神経発達症である注意欠如・多動症(ADHD)患者が自閉スペクトラム症(ASD)を併発しているかどうかの早期診断に役立つ基礎技術を開発したと発表した。ADHD患者が初めて治療薬を服薬した際の脳反応を光トポグラフィーと呼ぶ機器で計測。ASD併発の有無を自動的に解析するもので、約82%の正確度で予測できることを確認した。4者は臨床研究を通じて同技術の開発をさらに進め、神経発達症患者の発達を支援できる社会の実現を目指す。
 ADHDやASDは長期間続くと、不登校やひきこもりのほか、うつ病などにつながることがある。ADHDとASDの両方の特徴を持つ患者が少なくないことも近年報告され、症状の併発の有無に合わせて診断することが必要になってくる。
 併発の有無を見極めるためには数カ月の経過観察が必要。治療法や療育法の決定に時間がかかり、患者や家族の負担となっていた。今回の技術を活用すれば、数カ月の経過観察が2時間程度で診断できる可能性が示唆されたという。
 これまでの自治医科大学を中心とした研究により、服薬経験がないADHD患者の治療薬服用前後の脳活動パターンを用い、ASD併発の有無による病態の違いを可視化できることは明らかになっていた。今回はこの知見を基にして、ADHD患者がASDを併発しているかを自動的に解析するアルゴリズム(情報処理手順)の開発につなげた。

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