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夜間のブルーライトが皮膚細胞にダメージ

2018年05月31日 09時54分18秒 | 医療情報
夜間のブルーライトが皮膚細胞にダメージ
エスティローダーが確認
化学工業日報2018年5月30日 (水)配信 一般内科疾患皮膚疾患

 エスティ ローダーはブルーライトを夜に浴びると、デオキシリボ核酸(DNA)の損傷が増し、皮膚細胞がダメージを受けることを確認した。ブルーライトが時計遺伝子「per-1」に影響を与え、皮膚細胞に本来備わる夜間の細胞修復・再生作用が働かなくなるため。皮膚に存在するたん白質「opsin-1」が光を感知し、概日リズムの調節にかかわる可能性も見いだした。成果を基に、肌がブルーライトから受けたダメージを修復するスキンケア製品を開発、近く売り出す。
 スマートフォンなどの普及により浴びる機会が急増しているブルーライト。日中浴びると日光に身体を同期させるシグナルとなるが、夜間は入眠準備を始めるための体内時計を乱す要因になる。
 同社では発光ダイオード(LED)電球を用いて、波長410ナノメートルのブルーライトを皮膚細胞に照射する装置を開発。光害の影響を評価した。皮膚細胞はブルーライトに感受性が高く、ブルーライトがper-1に影響し、皮膚細胞が夜のサイクルに入るのを妨げることが分かった。照射後は数時間per-1の発現低下が続くことも確認している。per-1の活性が下がると、活性酸素などフリーラジカルの産生が倍増し、DNAの損傷も50%増加していた。
 皮膚モデルにブルーライトを長時間照射、産生される炎症性メディエーターも測定した。照射時間が長いほど産生量が増えたことから、ブルーライトは細胞に強いダメージを与えるとみている。
 さらに皮膚細胞にブルーライトを直接照射しopsin-1の発現低下を観察した。同社が開発したper-1の発現に働きかけるトリペプチドで細胞を処理すると、opsin-1の発現が暗黒条件下と同程度まで回復。opsin-1は眼で光を感知する役割を果たすが、皮膚でも感知し概日リズムに関係している可能性があるとした。

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