巨大病院クラスター収束 岐阜、231人陽性
地域 2021年3月23日 (火)配信共同通信社
岐阜県は22日、231人まで拡大した木沢記念病院(美濃加茂市)のクラスター(感染者集団)が収束したと発表した。死者は高齢者を中心に入院患者ら26人に上った。県によると、PCR検査した上で入院させていたが、感染者なのに陰性の結果が出た人が複数いたため、気付かぬまま、患者や職員を介し、病室や病棟を越えて拡大した可能性があるという。
県によると、2月2日に病院から最初の感染報告があった。3月7日までに職員97人、患者94人、職員や患者の家族ら40人の陽性が判明。その後、新たな感染者が14日間出なかったとして、22日に収束を確認した。
調査に携わった「ぎふ綜合健診センター」の所長、村上啓雄(むらかみ・のぶお)・岐阜大名誉教授は「全ての患者を個室に入れ、検査を繰り返した上で、大部屋に移す運用」が望ましいとする一方で、「現実的には難しい」と指摘。同病院の事例を県内の病院に周知、工夫して可能な対策を取るよう注意喚起しているとした。
また、感染しやすい場面として食事や入浴の介助、口腔(こうくう)ケアを挙げ「マスクができない状況もある。できることを最大限していくしかない」と述べた。国の対策班が詳しい報告をまとめる方針。
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