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睡眠時間短縮に肥満リスク

2017年01月18日 01時31分31秒 | 医療情報
睡眠時間短縮に肥満リスク
花王など、メカニズム解明
化学工業日報2017年1月17日 (火)配信 一般内科疾患内分泌・代謝疾患

 花王は、睡眠時間の短縮が食欲抑制ホルモンの減少や空腹感の増加など食欲に影響し、肥満リスクを増加するメカニズムを解明した。早稲田大学スポーツ科学未来研究所との共同研究。これまでヒトの睡眠について、時間が短いと肥満リスクが高まることは知られていた。しかしエネルギー代謝に及ぼすメカニズムは明らかになっていなかった。
 花王は国内の民間企業で唯一、ヒトのエネルギー代謝を日常生活に近い環境で長時間測定できる部屋型の装置「メタボリックチャンバー」(MC)を有し研究を進めている。2011年から早大と、睡眠時間を半分にする生活がヒトのエネルギー代謝に及ぼす影響を調べた。
 研究は平均年齢23・2歳の健常な男性9人を対象に行った。被験者は通常生活2週間をはさんで、3日間を決まった食事と7時間睡眠または3・5時間睡眠で過ごす。被験者によって睡眠時間2通りのいずれを先に取るかは異なる。3日目と翌日のエネルギー消費量や基質利用量、深部体温(直腸温)、血液などをMCで測定した。
 睡眠時間の短縮により、食欲抑制ホルモン「PYY」の減少や、1時間ごとに行ったアンケートから空腹感の増加といった食欲への影響が明らかになった。深部体温も有意に低下しており、日内リズムへの影響も分かった。しかしエネルギー消費量は、夜間の増加にもかかわらず、1日全体では脂質利用量ともに変化がみられなかったという。
 花王では今後も日常生活とエネルギー代謝の観点から、健康寿命の延伸を阻害する要因の解決や健康維持・増進に向けた取り組みを進めていく。

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