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慢性疲労の子、脳過剰活動 理研解明、治療法開発に

2015年10月19日 15時40分07秒 | 医療情報
慢性疲労の子、脳過剰活動 理研解明、治療法開発に

臨床 2015年10月16日 (金)配信共同通信社

 疲労や睡眠障害が3カ月以上続き日常生活に支障を来す「慢性疲労症候群(CFS)」の子どもは、脳が過剰に活動し非効率な状態になっていることを理化学研究所ライフサイエンス技術基盤研究センター(神戸市)や大阪市立大などのチームが突き止め、15日発表した。

 小児慢性疲労症候群(CCFS)は不登校の児童や生徒の約8割が抱えているともされ、根本的な治療法はないという。

 同センターの水野敬(みずの・けい)上級研究員は「非効率な脳活動を補うために脳のより多くの部分を使い、さらに疲労が増加している。病態の解明や治療法開発に役立つ」と話す。

 チームは、健康な子ども13人と患者15人に「まりこは」「みつめた」など20個の言葉でできた文章を読み、言葉に母音があるかを判断したり物語の内容を理解したりしてもらって注意力が必要な状況にし、脳内の血流を専用機器で調べた。

 すると、健康な子どもでは文章の読解を担う前頭葉の左側が主に活発な活動をしていたが、患者では左側だけでなく右脳の一部の活動も活発化しており、脳活動が非効率になっていた。

 チームは今後、疲労の回復などが脳の過剰な活動を改善する効果があるかを調べる。成果は海外の専門誌に掲載された。

 注)専門誌は「ニューロイメージ・クリニカル」

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