厚労省が事実関係確認 手術動画の無断提供
2022年5月18日 (水)配信共同通信社
全国の総合病院などに勤める複数の眼科医が白内障の手術動画を無断で医療機器メーカーに提供し謝礼を得ていた問題で、厚生労働省がメーカー側から資料の提出などを受け事実関係の確認を進めていることが17日、同省への取材で分かった。
動画は、各医師が米国の医療機器メーカーの日本法人「スター・ジャパン」(千葉県浦安市)と契約を結び、同社製造の眼内レンズを使用した手術を撮影し提供されていた。業界団体の医療機器業公正取引協議会は、一部医師への謝礼は自社製品の販売促進目的だった可能性があるとして、景品表示法に基づく自主規制に反していないかを調査している。
同社側は取材に「コンプライアンス上、問題だった可能性がある」と電子メールで回答。動画を提供し謝礼を得た医師は10人以上に上り、勤務先は帯広協会病院(北海道)や福井赤十字病院(福井市)、済衆館病院(愛知県)、府中病院(大阪府)、JA広島総合病院(広島県)など。
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