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国交、総務省水増し認める 厚労、6月下旬から調査 障害者雇用、軽度職員算入 10近い省庁で常態化

2018年08月20日 23時48分39秒 | 行政
国交、総務省水増し認める 厚労、6月下旬から調査 障害者雇用、軽度職員算入 10近い省庁で常態化
2018年8月17日 (金)配信共同通信社

 中央省庁が雇用する障害者の数を長年にわたって水増ししていた問題で、国土交通、総務両省は17日、事実関係を大筋で認めた。10近い主要省庁で水増しが常態化していたとみられる。厚生労働省は国や民間企業に対し、毎年6月1日時点の障害者雇用の状況について報告を求めている。複数の省庁から今年4月以降、障害者数の算定方法などに関する問い合わせがあり、厚労省が6月下旬に本格的な調査を始めたことも判明。障害者手帳を持たない軽度の職員を算入していた手法など全省庁の実態把握を急ぐ。
 国交、総務両省の担当者は共同通信の取材に「障害者手帳を持っていない人も計算に入れていた可能性がある」と述べた。野党は衆参両院の予算委員会で閉会中審査を開催するよう要求した。
 民間企業に積極的な障害者雇用を求めている国が法定雇用率を下回っていた可能性が高いだけに、批判の声が強まりそうだ。厚労省は昨年度の障害者雇用の実態について全省庁を調査し、早急に公表する考えだ。
 共同通信の取材に厚労、環境、経済産業などの各省は「事実関係を調査中」とした。農林水産省幹部は、本来は対象外の職員を障害者として計算していた可能性があることを明らかにしたが、意図的な数字の操作ではないとの見方を示した。警察庁は水増しは確認されなかったとした。
 障害者雇用促進法は差別を禁止し、障害者の就労機会を広げるため企業や国・自治体などに一定割合以上の障害者を雇うよう義務付けている。原則として身体障害者手帳や精神障害者保健福祉手帳を持つ人、児童相談所などで知的障害者と判定された人が対象となる。
 目標となる法定雇用率は今年4月から、旗振り役の行政機関が2・5%、企業は2・2%に引き上げられた。達成できない企業からは納付金を徴収し、消極的な企業名は公開されることもある。
 昨年6月1日時点で、国の33行政機関では合計約6900人の障害者を雇用し、平均雇用率は2・49%を達成したとしてきた。ただ障害の程度が軽い対象外の職員を除くと実際の雇用率は1%未満になる省庁が多いとみられる。
 こうした水増しは、1976年に身体障害者の雇用が義務化された当初から恒常的に行われていた。拘束時間の長さや国会対応など突発的な仕事が多い特性から採用が進まなかったのが理由とみられる。
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国交、総務省水増し認める 厚労、6月下旬から調査 障害者雇用、軽度職員算入 10近い省庁で常態化

2018年08月20日 23時44分48秒 | 行政
国交、総務省水増し認める 厚労、6月下旬から調査 障害者雇用、軽度職員算入 10近い省庁で常態化
2018年8月17日 (金)配信共同通信社

 中央省庁が雇用する障害者の数を長年にわたって水増ししていた問題で、国土交通、総務両省は17日、事実関係を大筋で認めた。10近い主要省庁で水増しが常態化していたとみられる。厚生労働省は国や民間企業に対し、毎年6月1日時点の障害者雇用の状況について報告を求めている。複数の省庁から今年4月以降、障害者数の算定方法などに関する問い合わせがあり、厚労省が6月下旬に本格的な調査を始めたことも判明。障害者手帳を持たない軽度の職員を算入していた手法など全省庁の実態把握を急ぐ。
 国交、総務両省の担当者は共同通信の取材に「障害者手帳を持っていない人も計算に入れていた可能性がある」と述べた。野党は衆参両院の予算委員会で閉会中審査を開催するよう要求した。
 民間企業に積極的な障害者雇用を求めている国が法定雇用率を下回っていた可能性が高いだけに、批判の声が強まりそうだ。厚労省は昨年度の障害者雇用の実態について全省庁を調査し、早急に公表する考えだ。
 共同通信の取材に厚労、環境、経済産業などの各省は「事実関係を調査中」とした。農林水産省幹部は、本来は対象外の職員を障害者として計算していた可能性があることを明らかにしたが、意図的な数字の操作ではないとの見方を示した。警察庁は水増しは確認されなかったとした。
 障害者雇用促進法は差別を禁止し、障害者の就労機会を広げるため企業や国・自治体などに一定割合以上の障害者を雇うよう義務付けている。原則として身体障害者手帳や精神障害者保健福祉手帳を持つ人、児童相談所などで知的障害者と判定された人が対象となる。
 目標となる法定雇用率は今年4月から、旗振り役の行政機関が2・5%、企業は2・2%に引き上げられた。達成できない企業からは納付金を徴収し、消極的な企業名は公開されることもある。
 昨年6月1日時点で、国の33行政機関では合計約6900人の障害者を雇用し、平均雇用率は2・49%を達成したとしてきた。ただ障害の程度が軽い対象外の職員を除くと実際の雇用率は1%未満になる省庁が多いとみられる。
 こうした水増しは、1976年に身体障害者の雇用が義務化された当初から恒常的に行われていた。拘束時間の長さや国会対応など突発的な仕事が多い特性から採用が進まなかったのが理由とみられる。
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パーキンソン病の薬候補 東大、既存薬から発見

2018年08月20日 00時08分37秒 | 医療情報
パーキンソン病の薬候補 東大、既存薬から発見
2018年8月17日 (金)配信共同通信社

 脳の神経細胞が減少し、手足の震えや歩行障害が起きるパーキンソン病の治療薬候補として、現在は皮膚がんに対して使われている薬が有望だとの研究結果を、東京大の戸田達史(とだ・たつし)教授らが16日付の英科学誌に発表した。「適切な使い方を調べ、将来的に臨床試験を行いたい」としている。
 戸田教授らは患者の遺伝子解析を基に、発症への関与が疑われる複数のタンパク質を特定。既に販売されている薬の中から、このタンパク質に作用する57種類を選び出した。
 これらをパーキンソン病のように脳の神経細胞が減っていくマウスに与えると、皮膚がんの一種、悪性黒色腫の治療薬「ダブラフェニブ」に細胞の減少を抑える効果があることが分かった。
 パーキンソン病は65歳以上の1~2%が発症する難病で、症状を緩和する薬はあるが、進行を止めるものはない。既存薬は人間に使った際の安全性が分かっているため、別の病気にも効く可能性が示せれば、実用化までの時間や費用が節減できる利点がある。
 注)英科学誌はヒューマン・モレキュラー・ジェネティクス
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