皇后さま、日本看護協会の式典出席 創立70周年を記念
同協会は看護職の資格を持つ約73万人が加わる公益社団法人。式典では優良看護職員の表彰などがあり、皇后さまは笑顔で拍手を送った。帰り際、協会の福井トシ子会長に「これから一層大変なお仕事が待っておられるので、健康に気をつけてお励み下さいね」と声をかけたという。(多田晃子)
皇后さま、日本看護協会の式典出席 創立70周年を記念
同協会は看護職の資格を持つ約73万人が加わる公益社団法人。式典では優良看護職員の表彰などがあり、皇后さまは笑顔で拍手を送った。帰り際、協会の福井トシ子会長に「これから一層大変なお仕事が待っておられるので、健康に気をつけてお励み下さいね」と声をかけたという。(多田晃子)
増える外国人患者に病院苦慮 富良野 英語話せない、保険未加入…
市の報告によると、16年度の外国人患者のうち、富良野地方の2次医療機関を担う富良野協会病院が受け入れたのは291人だった。内訳はオーストラリア70人、中国62人、香港30人などで、14年度の159人に比べ約1・8倍と増加した。
このほか、英語の話せない患者の本人確認を大使館を通じて行ったり、居住地にあるかかりつけ病院とのやりとりに時間を要したりしたことなど、同病院での実例も紹介された。
訪問介護、頻繁利用は点検 「家政婦代わり」指摘受け 厚労省方針、来年秋から
訪問介護を巡っては、掃除や調理などの「生活援助」が家政婦代わりに使われているとの指摘があり、財務省は利用回数に上限を設けることなどを求めていた。だが、やむを得ない事情のある例が多いことが厚労省の調査で判明し、個別に必要性を見極めるべきだと判断した。
介護計画では、ケアマネが利用者の心身の状態や家族の事情を踏まえ、サービスの種類や頻度を定める。厚労省は、生活援助が中心の訪問介護の回数が全国平均を大幅に上回る場合は、市町村に届け出るようにする。回数の多い上位5%程度の人が対象となる見通しだ。
市町村は医療・福祉関係者の会議で計画を検証し、不適切な場合はケアマネに見直しを求める。
厚労省は、生活援助中心で利用回数が月90回以上の48人分の実態を調査。その結果、1人暮らしで認知症があるなど、服薬や調理のため1日数回の訪問が必要な人が大半で、不適切な事例は2件にとどまった。
貴ノ岩関の診断根拠全文
頭蓋底骨折と髄液漏れは、双方ともに「疑い」である。
CTスキャンをしたところ、骨折線とも考えられる線が確認されたが、このような線はもともと存在している縫合線である可能性が高いこと、あるいは、過去の衝撃等が原因で生じた骨折線である可能性もあるので、今回の傷害との因果関係も分からないが、念のため、頭蓋底骨折の疑いとした。
また、右の空洞部分の一部に水がたまっている所見があったところ、単に右外耳炎による炎症が原因のものとも考えられたが、上記頭蓋底骨折の疑いによる髄液漏れの可能性も全くないとは言い切れないため、髄液漏れの疑いとした。しかし、実際に髄液が漏れたという事実はない。
受傷から既に相当日数が経過していることを考えれば、髄液漏れが、今後、実際に生じる可能性(すなわち頭蓋底骨折が生じていたこと)は極めてまれである。
いずれにせよ、全治2週間というのは、事象が発生した10月26日から11月8日までの2週間という意味であり、11月9日の時点では状態が安定しており、相撲を取ることを含め仕事に支障がないと判断したので、退院とした。貴ノ岩の病状に現状は問題がないという認識である。
当病院としても、重傷であるように報道されていることに驚いている。
ワシントン=香取啓介
2017年11月22日19時05分 朝日新聞
砂糖の取りすぎの有害性について指摘しようとした研究を、米国の砂糖業界が50年前に打ち切り、結果を公表しなかった――。こんな経緯を明かした論文が21日付の米科学誌「プロス・バイオロジー」(電子版)に掲載された。業界が利益を守るために否定的な研究を隠すことで、長期間にわたり消費者をだましてきたとしている。
米カリフォルニア大サンフランシスコ校の研究者が、米イリノイ大などに保管されていた業界団体「糖類研究財団」(現・砂糖協会)の内部文書を調べ、明らかにした。
論文によると、でんぷんの炭水化物に比べ、砂糖は心臓に有害だとする研究発表が1960年代に出始めた。懸念した財団幹部が68年、英バーミンガム大の研究者に資金提供して、ラットで影響を調べたところ、砂糖の主成分のショ糖を与えると、動脈硬化と膀胱(ぼうこう)がんにかかわる酵素が多く作られることが分かった。腸内細菌の代謝により、コレステロールや中性脂肪ができることも確認できそうだった。
研究者は確証を得るため、研究の延長を求めたが、財団は資金を打ち切り、成果は公表されなかったという。70年の内部報告で、当時の幹部は「研究は業界にとって有益で意義のある情報を引き出すべきだ」と述べ、有害性を示唆した研究の価値は「無」だとしている。
今回の論文について砂糖協会は「50年前の出来事について、推測と仮定をまとめたものだ」と批判。研究の存在は認めつつ、予算や期限が超過したため打ち切られたとしている。(ワシントン=香取啓介)