フィールドノート

連続した日々の一つ一つに明確な輪郭を与えるために

2月7日(木) 晴れ

2019-02-08 12:44:18 | Weblog

10時、起床。

トースト、サラダ、牛乳、紅茶の朝食。

昼食は外に食べに出る。あちこち迷った挙句(たまにこういうことがある)、「テラス・ドルチェ」に入ることにする。 

 「あれっ」と思う。空いているのだ。ガラガラといってもいい。普段は満席で座れないこともあるというのに。

理由はどうやらこれのようである。おそらく「カフェドコバ」や「グッディ―」が閉店してしまったのも、「全面禁煙」への移行は無理と判断したことが理由の一つにあるように思う。昭和の喫茶店の面影を残すカフェにとっては「全面禁煙」は常連客離れにつながる。もちろん常連客がみんな喫煙家というわけではないだろうが、私の見るところ、かなりの割合を占めていたと思う。 

生姜焼きライスセットを注文。 

非喫煙者である私にとっては、煙草の煙の中で食事をするよりこの方がありがたい。それは間違いなののだが、客たちが煙草を吸っているカフェの風景というのは叙情的にはよいものだった。 

支払いのとき二代目の若いマスターと話をする。全面禁煙で客が減ることは覚悟していたが、まさかこれほどとは思っていなかったらしい。しばらくは谷間の時期が続くでしょうが、そのうち、これまで煙草の煙がイヤで入って来なかった客たちが徐々に増えていくと思いますよと私が言うと、「そうですね。そう信じて頑張ります」と彼は言った。 

シルク通りの中ほどにあったラブホテルが解体されて更地になった。「全面禁煙」と同じく、個人的には困らないが、同じ通りにはシオン教会があり、聖俗の建物がこの通りのランドマーク的存在だったので、その片割れがなくなって、蒲田的風景が消失したように感じられる。

跡には15階建のホテルが建つようだ。たぶん一般のホテルだろう。かつてのバブルの頃は空き地があればマンションが建ったものだが、いまはホテルが建つ時代である。タイプの違うバブルのように思われる。 

「ノザワBAKE」に寄って行く。 

その前にドラッグストアーでオロナイン軟膏を購入したのだが、 レジで面白いことがあった。

「753円です」と言われて、私はちょうどで支払いをしたつもりで、実際は100円玉を数え間違えて853円を渡してしまった。普通はここで「100円玉が一枚多いです(笑)」と返され、私も苦笑いすることろだが、レジの人はそのままレジを打って、無表情で「100円のお釣りです」と言って100円玉を私に返した。シュールだった。

 

今日食べたのはバタークリームを使った新作のケーキ(名前を失念してしまった)。しっとりとした味わい。ビクトリアスポンジケーキのふんわりした味わいもいいが、これもいい。 

夕食はシシャモ、サラダ、ツミレ汁、ご飯。 

今日のシシャモは小ぶりだ。シシャモは漢字では「柳葉魚」と書くが、まさにそんな感じ。 あっと言う間に食べてしまったが、妻は「あげませんからね」と自分のシシャモをガードした。

 デザートはイチゴ。

澤田瞳子さん(作家)から『落花』の単行本の発売が3月19日に決まりましたというお知らせをいただく。読売新聞の夕刊に連載され、完結したのが一昨年の秋であったから、その後、じっくりと手を加えて、満を持しての刊行である。楽しみに待ちたい。

 待ちかねし桜の下の『落花』かな たかじ

2時、就寝。

この記事についてブログを書く
« 2月6日(水) 雨のち晴れ | トップ | 2月8日(金) 曇り »