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品格の経営。6。経営理念。

2019-12-07 13:17:15 | まるぞう経営学

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経営理念が経営者の「正しさ」。

 品格の経営とは、
・経営者が目先の利益最大化を目標にするのではなく
・正しいことを実行する
という経営である。という教授の仮説です。

 もちろん赤字では会社は潰れてしまいますから、黒字であることが前提です。が、その上で「どのように企業を成長させるか」という指針であります。

 品格の経営は、社会の変化に強い。というのが教授の仮説であります。その理由については教授は深堀りされてはおりませんでした。が、私は「正しいことをなす」という姿勢の経営者は「小さな警告」についても、感度は高いであろう。そのように思います。

「何が正しいか」を常に自問自答する生き方でありますから。



「正しい経営」が「品格の経営」。

 会社の正しさとは「経営理念」に現れています。
 そして経営者が次のどちらかを選ばなければならない時、どちらを選択するか。
・目先の利益の増加を優先するか、
・経営理念を優先するか

 これによってその企業の品格が決まります。
 先日とりあげた一休の社長は、売上の増加よりユーザーファーストを選択した。会社のトップがこの姿勢を維持する限り 一休は品格経営の企業とあると言えます。



今GAFAと呼ばれるIT企業のトップはどうでしょう。

Google
「世界中の情報を整理し、世界中の人々がアクセスできて使えるようにすること」

 Googleの企業姿勢とは本当に「好奇心」を突き進むようです。もう一つの企業理念は「邪悪になるな (Don't be evil.)」です。「良心」の指針です。

 彼らは目先の利益にはこだわっていないように観えます。売上よりも、自分たちの「好奇心」と「良心」を売上より優先
している限り、Google社も品格経営の企業と言えます。



Amazon
「地球上で最もお客様を大切にする企業となる」

 もう世界的な大企業でありますから、いろいろな歪も体制には出始めているかもしれません。しかしトップが常に「お客様を大切にする」ということを自問自答している限り、Amazonもまた変化に強い品格経営の企業と言えます。



Facebook
「世界の絆を強める(Bring the world closer together)」

 昨年の3月Facebookに情報漏えいの問題に直面しました。その時経営陣の対応は後手後手に廻り、世界中から非難を浴びることとなりました。

「絆を強める」ためには個人情報を保護は何より優先される事柄でありましょう。
 Facebookのトップは慢心していたと言えます。



Apple
 この企業の理念は、とにかくスティーブ・ジョブズの頭の中にある世界を実現化する。ということであったと思います。
 如何なるも妥協を許さなかった。

 スティーブ・ジョブズがトップであったAppleは品格経営の企業でありました。



ソフトバンクの経営理念は既存の体勢に立ち向かう理念。

 さて孫さんのソフトバンクはどうでしょう。
「情報革命で人々を幸せに」

 革命とは既存の体制をぶっ壊す。という意味です。そういう意味で孫さんは理念を実現しました。多くの家庭にブロードバンドインターネット回線を提供し、高かった携帯電話料金に風穴を開けることにも成功しました。

 「既存の体制をぶっ壊して、人々を幸せにすること」
 これは成長期の理念です。廻りが巨人ばかりの世界に単身で殴り込みをかける時の理念であります。

 しかし自分自身が巨人になってしまった今はどうでしょうか。(ソフトバンクなのに巨人になるのか〜い。というツッコミは置いといて)

 もし孫さんが、理念を貫くのであれば、常に自分自身もまた解体し続けなければならない。
 しかし現時点ではソフトバンクグループ(Zホールディングス)は巨大化邁進中です。



理念のために立ち止まれるか。品格の経営。

 これは大車輪操業という経営手法とも関係します。
 大車輪操業とは巨人ばかりの土俵で小さな自分が相手と互角に闘うために編み出された戦法でありました。
しかし自分が既に巨人となっている今となっては歪を生み始めております。

 更なる借金のために、更に会社を買い続けなければならない。止まると倒れる。ひたすら巨大化を続けないと止まると全部倒れてしまう。

 品格経営とは「理念(正しさ)のためには立ち止まることができる経営」であります。
 経営者にとって「立ち止まる」ことは勇気のいることです。売上が落ちるかもしれない。自分の間違いを公に認めることになるかもしれない。でも自分の中の「正しさ(理念)」を優先するために、立ち止まる勇気がある人。そういう人がトップの企業が「品格経営の企業」と言えます。

 ソフトバンクもまた品格の企業となるといいなと思います。そのためには自らが巨大化しなければ成り立たないというジレンマという課題をどう解決するかにかかっています。立ち止まることができるか否かに。



このシリーズ終わり。
お読み頂いてありがとうございました。



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おまけ(読者の方によって教えて頂いたこと)
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NHKは、典型的な、会社ファーストですね。

→ 非公共コンテンツで強制的に国民から集金できる組織というところで、すでに理念から外れております。

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一休の社長さんの考え方は素晴らしいともいます。私も良く利用しています。過去にも何度も、現在もダイヤモンド会員になっています。ただ、そのような考えの方がなぜソフトバンクグループなのでしょうか?ちょっと違和感を感じます。結局はお金の問題なのかなと推測しますが。利用は控えていこうと思っています。

→ ソフトバンクグループの風土は成長期の企業とは相性が良いと思います。
一休が今後も「ユーザーファースト」を貫くのであれば、何とか生き残ることはできるのではないでしょうか。

==========
ザッポスも含めてユーザーファーストでのお金回しを色々調べたいと思いました。うん百万とかお金が必要な時にどうしていたのか、資金繰りがよくなるまではできない経営スタイルなのか?売上規模の少ない時にどうやってそれを実現するのか?非常に興味があります。メンタルの話かもしれませんが、お金がないVS手厚いサービスは無理という二元論から疑わないといけないのかもしれませんね。それにしても一定額のお金がどうしても必要な時にどういうメンタルというか、哲学で乗り越えたのか、感心があります。面白いお話をありがとうございました。

→ 起業しても10年後に生き残れる会社が10%程度という理由であると思います。

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5 コメント

コメント日が  古い順  |   新しい順
まるぞうさんにお知らせ (Unknown)
2019-12-07 17:19:06
すでに多くの読者からのご指摘があると思いますが、報告させていただきます。

「品格の経営。6。経営理念。」、記事が二つ掲載されています。

>2019-12-07 13:07:03 / まるぞう経営学
https://blog.goo.ne.jp/ohisama_maruzo/e/c6eb5b7aea2162dc654cce132229378d
>2019-12-07 13:17:15 / まるぞう経営学
https://blog.goo.ne.jp/ohisama_maruzo/e/950ff7864c511f76d5ae7ee59fffa642
Unknown (Unknown)
2019-12-07 18:51:12
S〇ftB〇nkの株主は阿〇〇巴さんって、深夜テレ東で遣ってますたです。因みに、OA機器の大企業の株主はCo〇a-〇la〇。(因みに、倒産10ヶ条ってあるらしいですけど、最近は?増えたかしら?)
Unknown (Unknown)
2019-12-08 07:43:40
昨日のブログの有利子負債ランキングを見て、自分でも調べてみたんですが、ヤフーファイナンスの19年3月決算分(無料公開ではたぶんこれが最新?)では
1位、トヨタ自動車
2位、ソフトバンクグループ
3位、野村ホールディングス



と、まるぞうさんの表とは微妙に違う社名がランクインしてました。


もしよろしければ、まるぞうさんの算出方法を教えてくださいm(__)m
Unknown (Unknown)
2019-12-08 11:02:20
うちの会社は数年前に売却され今は上場企業の孫会社になりました。社長の名前は変わりましたが顔を直接見たことありません。
親会社から時々誰かがやって来て色々指示したり確認しに来たりはしますが放置されてる感じです。
親会社は孫さんほどじゃないけどあちこちの会社物色しては次に買う会社をどれにしようか考えてるようです。
買われた会社に勤める者としてはそれをどうこういえる立場ではないのですが、うちの会社を買って将来的にどうしていこうと考えているのか全くビジョンが見えません。ただ連結決算書の売上を増やすために買ったとしか……。
そのせいかみんなの働く意欲が目に見えて下がりました。
先行き不透明な世の中だからなのか経営者が示す将来のビジョンってこんなにも大事だったんだなと感じます。
Unknown (うさぎのロン)
2019-12-08 11:33:41
まるぞうさん、記事ありがとうございました。
経営の分野など全く分からず、SoftBankが危ないんじゃないかという噂はnetでも配信されていて、何でそうなったのかと思っていました。

GAFAは、Facebookの暗号通貨「リブラ」の計画が延期されたようなニュースもありました。そのあと、グーグルはグーグルペイ、アップルは、今夏 アップルカードというクレジットカード、またアマゾンも、当座預金サービスを計画していて、いずれも金融ビジネスに乗り出しています。 このような、金融とテクノロジーを合わせたファイナンステクノロジー をFintechというのだそうですね。
GAFAの金融ビジネスが米国金融街と無縁とは思えません。
如何にお金を自らの懐に入れていくかそこには、我々の考える品格ではなく、如何に自らの懐にお金を入れていくかを巧みに仕組ませている事が彼等の思う品格ではないのでしょうか?

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