まるぞう備忘録

無題のドキュメント

日本人からの伝言。無縁仏。

2015-06-05 09:50:21 | 日本人からの伝言
日本語で「仏さま」とは、お釈迦さまのことを指します。仏とは中国から日本に仏教が伝わった時に、お釈迦さまの意味で日本に伝わりました。しかし日本えは「ほとけさま」とは各自の仏壇でお祭りしているご先祖様の意味でもあります。
そして、なんと、自分の家系に関係のない亡くなった人全般にも「ほとけさま」と呼ぶのです。日本の刑事ドラマなどでは、刑事が殺人事件の被害使者のことを「それでほとけさんの身元はわかったのかい」というセリフは日本人にとってとても身近なものであります。


日本では亡くなった方を全般に「ほとけさま」と呼ぶと知れば、仏教を伝えた他の国の仏教徒の方々は驚くことでありましょう。たとえばもし仏教よりキリスト教が先に伝わったとします。しかし日本人は元々のキリスト教の教えにはない「死者を悼み先祖を供養する風習」をキリスト教の教えであるとしていたらどうでしょう。
たとえば仮想の並行世界ではこうです。確かに各自の家庭にはイエス壇があり十字架があります。しかし私達が「イエスさま」と呼んでいるのは、「イエス・キリスト」のことではなく、自分の家系で亡くなったご先祖さまのことを指しているのだとするとどうでしょう。日本人は毎日イエス壇の十字架にお線香を立てたり、お花を供したり、食物の一部を捧げたりします。「イエスさまにお供えしなきゃ」と言って。しかしここで日本人の言う「イエスさま」とはイエス壇の十字架に祀られている自分のご先祖であるのです。
そしてテレビの刑事ドラマでは、殺人犯の被害者をさして「それでイエスさんの身元わかったのかい」というセリフが流れます。



多くの日本人は自分たちの宗教は仏教であると考えています。しかしそれは用語だけを仏教式にした、中身は元々日本古来から伝わる日本人の「死生観」であります。日本人は亡くなった方はすべて尊いものだと手を合わせる死生観があったのです。



日本では無縁仏という言葉があります。「供養してくれる縁者がいない仏さま」という意味です。身寄りがない故人や身元不明の死者のことです。もし自分に子孫がいれば、自分が亡くなったあと彼らが自分を思い出し供養してくれることでしょう。しかし子孫や親類などの身寄りがいない人や、あるいは身元がわからないまま亡くなった人はどうでしょう。誰も彼らに手を合わせてくれないのです。それはやはり亡くなった方には気の毒であろう。と日本の人たちは考えたようです。日本の墓地やお寺には、彼らのことを「縁者がいないほとけさま」として供養をする石碑や石像があります。



キリスト教文明の国の方々にとって、もし身寄りのない身元不明の故人たちを「無縁イエスさま」とまつっている民族がいたら、きっと奇異に思うことでしょう。しかし日本の人にとっては、それはそれでありえたかもしれない。と思うのではないでしょうか。表面の形式や用語はどうであれ、日本人とは自分に直接関係のない死者であっても、尊び哀悼するのはごくごく自然なことであるからです。




おひさま、ありがとうございます。


下記は静止衛星軌道上で観測される太陽からの電子密度グラフです。急な変動がある場合は地震や事故に備えて防災意識を心掛けましょう。特に注意が必要な期間は、メールやTwitterで防災意識リマインダーを受け取ることができます。詳しくはこちら
コメント (8)   この記事についてブログを書く
この記事をはてなブックマークに追加
« 日本人からの伝言。百寿者。 | トップ | 楽しむ質素。幸運の因子。 »
最新の画像もっと見る

8 コメント

コメント日が  古い順  |   新しい順
Unknown (さえ)
2015-06-05 10:49:59
静観ですね、そうします。
ちなみにうちの実家のお墓は墓石が20個くらいありまして、毎月榊を交換している親には驚きですが、確かに元気です。
なんでもその昔「お宅の墓石ですよね」と連絡があり、九州から空輸されてきた墓石もあるとか。あと最近お隣の墓石も守る人が亡くなったそうで、うちの親が榊を上げています。大変そうですが、なかなかできることじゃないね!と声をかけてます。「終活」をよく口にする親ですが、まだ長生きしそうですね(^-^;
素晴らしいことだとおもいます (Unknown)
2015-06-05 13:15:42
まるぞうさんの仮のたとえ話もなるほど、と納得します。時代劇でも「ホトケ」とよく言いますね。こういう感覚で亡くなった方を思って供養する風習は他国にはないのですか?全ての日本人がそうではないかもしれないけれど、自分にとってはごく自然な感覚で、あえて指摘をしれなければ意識することすらないものなんです。無縁仏様だけでなく、非業の死、無念の死を迎えた人の魂を慰めるのも独特なのでしょうか?○○太子に対しても、現代まで最上級の方法?で魂をお慰めしていることを知り、衝撃を受けました。こういうあわれみの気持ち、亡くなった方を忘れない気持ち、無くしたくないです。
お寺 (青海波)
2015-06-05 13:24:45
まるぞうさん、いつもありがとうございます。まだ、幼稚園に入る前には、祖母と私達孫でお寺のお骨堂へお参り行ってました。帰り際に、何故、こんなところに、お骨箱が、、と祖母に聞くと、無縁仏さんだよ、手を合わせなさい、と言われ拝みました。子供心にもさみしいような、怖いような、不思議な感覚がありました。私は、お仏壇のお茶やご飯を下げておいで、とよく言われて夕方、お仏壇のある部屋に入るのが怖くて、いつも、ヒエーと思いながら下げてました。申し訳なく思っています。今だから言える事ですが。小学三年生までの思い出です。
ぷぷっ(笑) (美樹枝)
2015-06-05 14:05:27
あぁ そうですね~ 私たちは、昔からそういう感覚で普通に過ごしていました。 亡くなられたら仏さま…どんな悪人でも? それはちょっと不公平感あったけど帳尻は100%間違いないと知ったので…(自分自身もそうなのだ!心して生活しなくちゃだわ)(^◇^;)   「イエスさんの身元」「無縁イエスさま」…一流エンターテイナーでもあるまるぞうさんの造語?に笑っちゃいます… あ、良い意味でですヨ。 わたしも家系の最終ランナー予定なので、無縁仏さんに成るかも知れない。でも不安があまり沸いてこないのです。その時が来たらご先祖さまか、むすこ達が来てくれるのじゃないかしらん、て仄かな希望があるから? 現実的には、きちんと焼いて骨にして頂けるよう準備はしておきたいな~
目からぼた餅。 (Unknown)
2015-06-05 20:06:39
初めて知りました。ビックリしました。実家には、お墓がたくさんあります。無縁仏というか?
よく知りません。でも、亡くなったばーちゃんがかわいそうと線香をおあげしてました。だから。母もです。ほとけさまですね。そのこの感覚感情を大切大事にしたいと思いました。お疲れ様です。ありがとうございます。m(__)m。ビックリの視点考察でした。m(__)m。
Unknown (不思議くん)
2015-06-05 22:30:28
快調に働いているのに、お大事に、お大事に…と、しつこいぐらいに脳内に語りかけてくるようなものは、一体なんだと思われますか?
無縁霊か、それとも有縁の…?? まあ、仕事に集中していれば、どうということはないのですが、少々困惑しています。あまり気にすると、本当に精神科医に行かなければいけなくなるという皮肉というか。もう少し様子を見るとします。個人的な話で失礼しました。
Unknown (むさた)
2015-06-06 11:57:12
「ブッダ」と言わずに「ほとけ」(大和言葉?)と言う時点で、既に別の概念になっている気はしますね。
「ほとけ」の語源は一体何だろうと、時々思います。「解け(ほどけ)」だと言う人もいるようですが。
Unknown (Unknown)
2015-06-06 22:59:28
とあるお寺に、無縁仏や希望者の遺灰を固めて固めて、聖徳太子に創り上げた仏像?がございます。
お孫さんが手を合わせにいらっしゃるそうですよ。
元々親鸞とご縁があるというお寺ですけど、聖徳太子を選ばれたことが、何だが不思議だなあと思います。
こちらのブログを拝見しまして、鳥肌が立つ思いでございました。

コメントを投稿

ブログ作成者から承認されるまでコメントは反映されません。

日本人からの伝言」カテゴリの最新記事