まるぞう備忘録

無題のドキュメント

クリエイターの核 (富野由悠季編)

2021-04-13 10:27:23 | 今日のひとり言

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その人の心の中にある世界観(善と悪)。

 昨日はエヴァのニワカ考察を書きました。一般的に原作者監督が脚本を書くにあたって、コアになるのはその人の世界観です。
 その人が世界をどういうように観ているか。それは後天的に得られたものも半分でしょうが、先天的にその人が才能とともに持って生まれた世界観。そういうものがコア(核)になります。

 そのコア(核)とは。それは特に「善と悪の関係」です。



庵野氏の世界観。

 エヴァの世界では、敵は使徒と呼ばれる正体不明の生物(?)です。突然空中から現れて、街を破壊し多くの人を殺し自然を破壊しまう。その正体も目的もわかりません。
 本当に不意に現れて、破壊していく。という存在です。

 これが庵野監督の世界観なのだろうと思います。敵は正体不明で突然現れる。
 それはこの内側の世界が自分と自分のコピーだけで成り立っていることと関係があると思います。
 群衆を描いてもそれは森やビルの風景と同じ。血の通った人間ではない。きっと庵野監督の本質のところでは、他の人とはそのように自分と交流することのない風景の一部として観えているのだろうな。
 そしてその風景の一部から突然、自分を襲ってくる正体不明の存在が現れる。

 エヴァに賛否両論があるのは、そういう世界観に共感できるかどうかで2つに分かれるのだろうと思います。



 庵野監督が尊敬する二人の巨匠。宮崎駿氏と富野由悠季氏。この二人の世界観もまた対照的で興味深いです。
 今回も中年アニオタの話が続きます。ご了承ください。



偶然観た最終回に腰を抜かす。

 富野由悠季氏といえばガンダムを創った人として有名ですが、彼の本当のクリエイティビティ(創造性)が発揮されたのは、その2年前に作られたロボットアニメです。
 その当時の私は高校生で子供向けのロボットアニメなんて幼稚なものと思っておりました。ただたまたま観たその最終回に、本当に驚き腰を抜かしました。

 主人公は神(ジン)ファミリーという一族の一人の少年。彼らの御先祖は本当は宇宙人。母星をガイゾックという敵に襲われかろうじて地球に避難してきました。何百年も前のことです。
 しかしそのガイゾックが今度は地球を襲い始めたのでした。神(ジン)ファミリーは、御先祖様の言い伝えに残された巨大ロボットや宇宙船を蘇らせて、そのガイゾックから地球を守ることになったのです。



 ところが、ガイゾックが地球を狙うのは神ファミリーがいるからだ。お前らは地球から出ていけと地球人たちは神ファミリーの迫害を始めます。





 主人公たち神ファミリーは、地球人から誤解され迫害されながらも、毎回生命を掛けて地球を守る。きっといつかみんなが理解してくれる時が来る。少なくとも今は自分たちが地球を守らなければならない。と。

 そして最終回。宇宙空間に浮かぶ敵の本拠地に神ファミリーに突撃します。一緒に地球を守るために闘ってきた神ファミリーのメンバーたちが次々に特攻して生命を落としながら。





 迫害を受けながらも地球を守るために闘ってきたファミリーのメンバー。父や叔父たちも特攻で次々亡くなったあと、主人公の男の子は最後の最後たった一人で敵の正体と対峙します。そこで明かされる真実。



 ガイゾックの正体とは宇宙の平和を維持するために作られたコンピューターシステムだった。その惑星に悪がはびこるとその悪の元(人間)を滅ぼし宇宙に悪が拡散しないようにするシステムだった。
 御先祖様の母星がガイゾックに襲われたのはその惑星に悪がはびこり始めたから。そして今地球も同じ様に悪がはびこり始めたからガイゾック衛星が人間を掃除にしに来たのだ。と。

 ガイゾックが悪だと思っていた主人公。実はガイゾックが平和の守り神。御先祖様や地球人が悪だった。。。

 そんなことあるわけない。主人公はガイゾックの衛星を破壊し、そして主人公は絶望の中地球に落下していくのだった。

(鬱)

しかし最後、浜辺に打ち上げられた主人公。そして大勢の人たちが彼の周囲に集まってくる。ゆっくり目を覚ます主人公。(完)











悪は善で善は悪。

 最終回に善と悪が入れ替われる結末は、海のトリトンというアニメ作品で現れました。原作の手塚治虫氏の話にはない、富野氏のオリジナルです。
 彼はそこに更に「誤解され迫害される主人公たち」という要素を追加し、自分たちが立ち上げた日本サンライズの一番最初の作品としたのでした。

 その後、彼はガンダムで脚光を浴び、イデオンで迷走の罠に入ってしまいますが、この「予算も時間も人もない」という最高の条件で創られたのが、このロボットアニメでした。(予算と時間と人が与えられるほど人の創造性は劣化していきます)
「ないない尽くしで創られたザンボット3こそが富野氏の最高傑作です。ガンダムなんて飾りです。偉い人にはそれが分からんのです!」



富野氏の心の核の風景。

 富野由悠季氏の世界観。
・悪は善である。善は悪である。
・地球を守るものが誤解され迫害される。
・流浪する主人公たち。

 これが彼の心の中の風景のコアです。ザンボット3以降の富野氏の作品にも垣間見えます。
 そしてこれもまたユダヤの世界観だなと思います。私個人の感想です。



 明日は宮崎駿氏の世界観(善と悪)を考察します。




おまけ(読者の方によって教えて頂いたこと)
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その内このアニメがAKIRAと同等の予言書だと解るでしょう。都市伝説で述べられたコンパスと定規だけではない救世主の片鱗。知り合いからつけたとされる碇という名字。その偶然の姓とキリストの普遍の関係等。古来から決定されたこと。

→ 楽しみにしています。

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・鹿児島 トカラ列島近海で地震相次ぐ 気象庁が注意呼びかけ
https://www3.nhk.or.jp/news/html/20210412/k10012969251000.html
・気象庁
https://www.jma.go.jp/bosai/#pattern=earthquake_volcano&area_type=japan&area_code=010000
→地震情報(一覧表)で最近30日間に発表された地震情報で頻度や規模など確認できます。
短時間の間に頻繁に地震が発生。4/10~これまでに最大震度4の地震を4回観測【4月12日11:14現在】
・〔地震〕トカラ列島近海を震源とする地震相次ぐ(4/12)←こっちの方が分かりやすかった。
https://news.yahoo.co.jp/articles/797c5d03bf06315d324331c5855fa9246be333f6

・インドネシア東部と東ティモールの大雨被害 死者200人超に
https://www3.nhk.or.jp/news/html/20210412/k10012969271000.html
・インドネシア・ジャワ島でM6.0の地震、7人死亡
https://news.yahoo.co.jp/articles/211b1bf644e1a0226d4e2cc94bdd4cbcf4dd6dbd

→ 情報ありがとうございます。

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庵野監督の心の世界だというまるぞうさんのコメントがよく分かります。ですが、これが世間に受け入れられたという所に興味があります。

→ 共感出来る人がたくさんいらっしゃったということだと思います。

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私もなんかいつもエヴァに違和感があったのですが、
序破Q.シン
と続けて見てやっとわかりました。

庵野監督の自分に向き合った後の答えがあります。そしてまるぞうさんの感想が知りたいです。

→ コメントありがとうございます。観るかどうかはまだ未定ですが、参考になりました。

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時期的に調子が悪い時はゆっくり家で休めたのでわずかな濃厚接触者(家族)も陰性でコロナを広めてはいない認識ではありますがそれでも申し訳ないという気持ちがあり大変落ち込みました。今回、多くの人の優しさ、医療従事者への感謝を強く感じています。
忘れず、同じように人に優しくしたり感謝の気持ちを表しそれが伝染していくことで世界は変わると本気で思いました。

→ コメントありがとうございます。

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やはり、奥さまの安野モヨコさんの存在が大きく関わっているのでしょう。お釈迦様が行き過ぎた修業で死にそうになっていたとき、乳粥を飲ませてくれたスジャータみたいに。肉も魚も食べず、スナック菓子ばかり食べる監督に色々な野菜を食べさせてお世話やいて。監督も愛情と言うものに気付いて、ぽかぽかしだしたんじゃないかなぁ。自分の中だけで、ぐるぐるしていたものに、着地点というものを、ようやく創ることが出来たのだと思います。
誰の中にもある、親子の葛藤。碇ゲンドウが荒御魂で、渚カヲル君が和御魂。対するシンジ君。
とりあえず、旧約聖書の外伝を日本に知らしめた伝道師ということには間違いないでしょう。

→ 本当に。奥様の存在は実は一番重要であったのではないかと思います。

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経歴から、かなり中共に詳しい方の様です。色々あげておられるので、ご覧になった上で、判断なさって下さい。
https://mobile.twitter.com/S10408978/status/1380448671393742851

→ 情報ありがとうございます。京都市はこの有限公司に何を許可したのでしょうか。そこが肝心だと思うのですが。
景観を守る条例の中の何を許可したのでしょう。

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自分はヱヴァ好きですよ。
ずーっと見てきてシン・でようやく大風呂敷がたたまれました。
序、破、Q、とかみさんと一緒に見に行ってます。
シン・はもう途中からかみさんボロ泣きで2.3日浸っていました。
あれは庵野さんの好きなようにやって好きなように終わればいいんです。
自分は納得しました。

シン・エバは上映時間が長いのでトイレに注意です。
自分は前の日からあまり食べず、当日も朝から水分を取らず鑑賞しました。
自分達と同じプレミアムシートに小学生が沢山いましたが入れ代わり立ち代わり
トイレに行ってました。

→ コメントありがとうございます。参考にさせて頂きます。

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登場人物のカントクくんはオタクですね。まあモデルの僕がオタクなので、そりゃ必然なんですけど。
いわゆるオタクの内包的特徴を挙げると、内向的でコミュニケーション不全、つまり他者との距離感が適切につかめないとか、自己の情報量や知識量がアイデンティティを支えているとか、執着心がすごいとか、独善的で自己保全のため排他的だとか、会話が一方的で自分の話しかできないとか、自意識過剰で自分の尺度でしか物事をはかれないとか、ナルシスト好きだとか、肥大化した自己からなりきり好きであこがれの対象と同一視したがるとか、攻撃されると脆い等々、とかくネガティブイメージの羅列になってしまうのですが、そこらを有りのままに描いているのがいいですね。幻想としてのオタク像ではなく、真実の姿を分相応に描いて世間に示しているとこが好きです。

→ 本質を仰っていると思います。奥様との関係の部分も参考になりました。
情報ありがとうございます。

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