ひとりっこのアルツハイマー介護

要介護5の父(2011他界)と人工透析でアルツハイマーの母のひとりっこ介護と、介護で自分の人生を犠牲にしないコツ

母の入院2回目

2016-07-25 23:00:36 | 母のこの頃
転倒して腕にケガをしたことで透析に使う血管(シャント)がダメになってしまい、反対の腕にシャント再形成手術をした母。


カテーテルを引き抜いたおかげで、軽い感染症にかかり、身体拘束も余儀なくされて30日の入院となりましたがなんとか乗り切りました。


1か月の入院でも、認知機能の低下があまりなかったので一安心。



ところが、退院手続きをしていると、別の科の医師から説明があると呼ばれ。



「ちょっと心配なことがあるんですよ。胆管に石があるんです・・・これいつ発作起こしてもおかしくないので取った方がいいと思います。透析患者さんなのでリスクは健常者のかたの5倍ほどになります。それでも・・・・発作を起こして救急搬送されるようになれば、もっと命にかかわると思ってください」


わたし聞きました。


「先生・・・もし先生のお祖母ちゃんだったらどうしますか?」


医師は即答でした。「やらざるを得ません。手術すると思います」



リスクがあるけれど自分が執刀する・・・・と言ったのを聞いて、わたしも決めました。お願いします、と。



そうしたら


「じゃあ1週間後、戻ってきてください。病室おさえておきますから」



えー???そんなにすぐ再入院?! 



なにしろ発作を起こす前に、が大事ですから・・・・仕方ありません。



77歳母、胆管結石手術で再入院。



手術は・・・・先生たちの見事なチームプレイで無事に終了。


聞いていたいろいろなリスクもなかったように・・・思えました。




ところが。



手術の晩、なぜか母は夜中にベッドから立ち上がろうとして転倒。



(この病棟では拘束をしていなかったためです。しかも手術後で、麻酔からの覚醒も悪く、まさかまさかの出来事でした)



床でアタマを打ち、CTをとる事態に。



ついでに誤嚥で肺炎に・・・・・




1週間のはずの入院がまた延びて、ふたたびベッドで拘束という日々。



2度目の退院の日。



あらたに「褥瘡」という現実を見たのでした。




77歳、透析患者、2度のリスクを乗り越えました

2016-07-25 22:33:38 | 母のこの頃
ご無沙汰です。


母、77歳、ゴールデンウィークにグループホームの食卓で転倒しまして・・・・。

決して圧迫してはイケナイ、左腕の透析のシャント部分を強打して、緊急搬送されました。


もう見たことのないくらい無残に腫れた腕。 

もしも針か何かで刺したら、ほんとうに風船が割れるように破裂してしまうんではないか?というくらい膨れていました。



ですが運悪く、はじめに搬送された病院では手術室が空かず、別の病院へさらに救急車で移動。


「早く内圧を逃さないと、筋肉・皮膚が壊死して、最悪腕の切断になることもあります・・・」と医師から告げられ、ただのケガでは済まされないことに呆然としました。



結局は、筋肉まで切開するという緊急手術ではあったものの、傷の治りも順調で、それは良かったのですが・・・・



ダメになってしまった透析シャントを右腕に作り直す手術もしなければならず、そのあいだ一時的に首にカテーテルをいれて透析をしていたのですが・・・・


二度も自分で抜いてしまったのでした。


さすがに看護師さんに厳しく怒られたらしく、記憶障害の母なのに「わたし、管抜いちゃったんだってね。怒られたわよ・・・ダメねえ」と覚えていました。




おかげで、ベッド上では両手にミトンをはめられ、身体拘束。


寝返りも打てない状況で可哀想だけれど、危険を考えるとしかたない・・・・



わたしたちだって、両腕をベッド策につながれていたら・・・・手にミトンをはめられていたら・・・・・


きゅうくつで身体が痛くなってしまったり、かゆいところもかけないくて眠れなそう。



でも、そうしないと危険だということもわかるから、そうせざるを得ない。



となると、出来る限り面会に行って、そのあいだは拘束をはずしてもらうことが出来るから、毎日通ってあげないと・・・・となり、


自分の疲れとの戦いになるのでした。



結局1か月の入院となり、退院日につげられたことは・・・・・




(次回に続きます)



まさか母が・・・・

2016-02-18 17:00:11 | 母のこの頃
お母さまに意識がありません!!

呼んでもたたいても反応がありません!!

救急手配をします



それは、外出の帰り道、車を止めてある駐車場にむかって歩いているときに受けたホームからの電話でした。


耳を疑う事態に凍り付きました。



その日は母の誕生日の前日。

「な。。ん。。で。。。?」



いやな記憶がよみがえりました。


わたしの父は、2011年6月、誕生日の直前に旅立ちました。。。。



つい一昨日、母は元気だったのに。

母の誕生日祝いは、同じく2月うまれの息子の試験が終わってから一緒にお祝いしようね、と言ったばかりなのに。



夫と長男に電話をいれ、

車に乗り込み、

「冷静に運転しよう」と自分に言い聞かせ、

車に乗っていた20分間

おどろくほどたくさんのことを考え、整理し、

まずホームではなく自宅に戻って必要なものを持ち出すと決めました。



そして家に帰った瞬間、ふたたびケータイが鳴りました。


そこにはホーム長からLINEが。

「意識戻りました。ふつうに会話できます」



聞けば昼寝から起こそうとしても反応がなかったと。


たぶん深い眠りだったのでしょう。



とんだ勘違いでしたが、この経験がわたしにとっては「学び」になりました。


翌日、まっさきに母の誕生日の花束を買って届けに行きました。



先延ばしにしないでおこう。


後悔しないために。




準備しておこう。


連絡先や必要なものがすぐに取り出せるように。























母の77回目の誕生日に思う

2016-02-18 16:59:19 | 母のこの頃
このブログを始めたとき、タイトルには母73歳、と書いたように記憶しています。

その母が2月3日で77歳になりました。



アルツハイマーの初期です・・・・・・

と言われてからかれこれ10年近くなるでしょうか。(忘れている自分も相当記憶力が怪しいです)


その当時、目にした書籍には、

「アルツハイマーと診断されると、残念ながら余命は5年くらいです。」という一文がありました。

とても、とても衝撃でした。



いま、こうして母が元気で生きていること

現在も、わたしの存在をちゃんとわかって、孫の名前も忘れることなく、会話が成立することを


心からうれしく思います。



腎不全という持病を抱える以上、

感染症が流行る季節は本当に心配なのです。



しかも、誕生日の前日に


耳を疑う電話を受けたのも事実です。


お母さまの意識がありません

救急車を手配します



そのときに考えたこと、

みなさんにもすすめたいこと、は


長くなるので次に書きますね

熱中症を心配しなくていいって安心

2015-07-25 13:40:43 | 母のこの頃
ずいぶんとご無沙汰しておりました。

投稿していないのに、見に来てくださる方がいる、というのは、介護の悩みを抱えている皆さんが情報を求めているからですね。
お役に立てる内容ありましたでしょうか?

連日の猛暑。

母が1人暮らしだった頃、実家の近くで救急車のサイレンを聞くたびに不安がよぎったのを思い出します。

いま、母はグループホームに入って3年と10ヶ月。

体力は弱りましたが、相変わらず毎週、住まいのあった地域、
のサークル活動に出掛けています。

「お母さんホームにいるから、何も心配ないの。
良かったわー」

とあの、鬼の形相で恨みごとを言っていた過去が嘘みたい。

私も安心!

夜間頻尿の母にラベンダーを試したら・・・・

2015-01-11 22:08:09 | 母のこの頃
昨年からグループホームのスタッフを悩ませ、昼夜逆転で母にとっても問題の多い症状。

なんとベッドに入ってから、「トイレに行きたい」と起きだす回数12回だと。

30分に1回起きるということは、ほとんど寝ていないことになります。

そして夜間には自分の足がまだ思うように動かないことを忘れているから再転倒のリスクも高い。

「困りましたね、どうしましょう・・」


そこで、就寝前から部屋にラベンダーのアロマを香らせるという実験をしました。

はじめは、夕食時間に毎日訪問し、ラベンダーオイルを入れた加湿器をタイマーでセットするつもりでした。

でも、スタッフの方が、やりかたを覚えて、毎日のケアのひとつとしてやっていただけることになりました。


すると・・・・!


なんとラベンダーを使いだしてから、「トイレ」と言う回数が5回に減ったというのです。

ホーム長も「偶然なのか、しばらく続けないとわからないですが、とても落ち着いています」と。


ラベンダーが夜間の不穏行動を減らすことは、このブログでも、データーとして紹介したことはあります。

それを実際に家族で試してみて、ようやく

ラベンダーは夜間の不穏行動に効果あり

と説得力をもつことができました。



夜間、何度も起きられて困る・・・・とお悩みの方はぜひ試してみてください。


高齢者介護 ブログランキングへ



人気ブログランキングへ





認知症患者の入院が難しいのは知っているけど

2014-12-27 23:54:52 | 母のこの頃
介護掲示板の方で、「認知症患者は病院で邪魔者扱い・・・」と書いたら、共感数がトップになってました。

多くの方が経験しているんですよね、この状況。


≪強制退院決定までの経緯≫


母は大腿骨の人工骨頭手術をしました。夏にボルトで固定したものが無意味だったからです・・・・

手術直後、医師からは「前回は2週間リハビリしてもらいましたけど、今回はもう少し長くなります。3週間から4週間いてもらいます」と説明されました。

ところが・・・

手術から8日目に病院から電話がありました。」

「退院日が○日に決まりました。施設の方がリハビリを見学に来るのでその後決定となります」と・・・・

急なことで意味がわからず、ホームに確認


ホームは「リハビリの進み具合で、受け入れ態勢を整えたいので、見させてもらってから退院日は決めましょう」とのことでした。

わたしからは病院に「施設との話し合いで退院日は決めるので、わたしが○日、という風には決められません。施設長と話し合ってください」と伝えました。


≪施設長と病院のバトル≫

話し合いがもたれた日、わたしは仕事の都合で同席できませんでした。

あらかじめ、病院にも伝え、家族にかわって施設長と調整を・・・・と依頼しました。

ところが・・・・・

「aayaさん、すみません。病院とケンカになってしまいました。退院まで3週間なんていった覚えはない、車いすに乗れば移動できるのだからリハビリはもう必要ない、ととにかく病院のソーシャルワーカーが聞く耳をもたないので話し合いになりませんでした。明日、退院ということに決まっているから変えられない、の一点張りです」

と施設長から電話が。


≪退院日のこと≫

翌日退院と聞かされたものの、病院からは報告の電話はありませんでした。仕事中に携帯に着信はあったものの、かけなおしてもつながらず翌朝を迎えました。


しかたなくこちらから昼近くに電話をし、「本当に今日退院なんですか?連絡ありませんけど?」というと、「ああすみませんでした。」とだけ。

施設長を激昂させたソーシャルワーカーという女性を呼び出そうと思いましたが、とりあえず母の部屋に行きました。


するとそこに看護師長が。

「あ、娘さんですか?昨日はちょっと行き違いがあったようでお電話したんですが・・・」

「ええ、さきほど病院に電話したら、看護師長が電話をしたようだが、もう用は済んだと言われました。
でも、私の方はお話を聞きたいと思っているのでお時間ください」

と申し出ました。


≪看護師長に伝えたこと≫

夜中に何度もナースを呼んだりして母が手のかかる患者であることは家族も承知している。だから退院してください、と言われることについてはある程度理解もしている。

それでも!だからこそ!


退院日の決定に関して、施設にも家族にも、さも「あちらが希望している」というような説明をして、無理やり日にちを決めたことには納得がいかない。


医師からは3週間~4週間という術後同意書の控えを渡されているのに、家族が同席しないのをいいことに、ソーシャルワーカーはそんなものは存在しないと施設に言いきった。


家族の代わりに話し合いに出向いたケアマネや施設長を激怒させる態度のソーシャルワーカーはそもそも資質に欠けるし、病院のマイナスイメージだと思わないか?


もしも、リハビリの必要がなくなったので退院が早まったのであれば、なぜ医師や看護師、療法士から説明がないんでしょう?

まして認知症が理由だということは、家族も施設も明らかに感じている(看護師もそんな内容のことをもらした)のだから、きちんと話してくれた方がよほどスッキリする。


「適当に理由をつけて退院させてしまえ」という方がどんなに認知症患者をもつ家族にとって屈辱か、理解できなくても知っておいてほしい


このようなことを淡々と言いました


伝わったかは知りません


でも、ソーシャルワーカーが看護師長に伝えたことが正しくなかったことだけは知ってもらえたはずです。

「申し訳ありませんでした。こちらの認識と連携が不足しておりました」と。

もちろん、表面的にその場をやり過ごすためだったかもしれませんけどね。


でも、言うべきことを言わないと、今後も認知症患者は泣き寝入りをするしかありません。



高齢者介護 ブログランキングへ



人気ブログランキングへ









母入院、股関節再手術

2014-12-06 22:38:50 | 母のこの頃
7月の大腿骨ボルト手術から4カ月、ふたたび歩けなくなった母。

どうやら弱くなった骨をボルトが貫通寸前ということで、緊急手術となりました。

ボルトを取って、人工骨頭をいれる手術・・・・

無事終わりました。ほっ!

朝、手術室に向かうときは、不安からか、口数も少なく、体に力がはいらず車いすからずり落ちそうになっていました。

看護師さんも「どうしちゃったの???」という様子。

息が苦しいだの肩が痛いだのと、けわしい顔だったので心配しました。

手術が予定より早く済んで、医師からの説明も「順調に終わりました」とのことで、ひと安心。

母はその後2時間ほど、いびきをかいて寝ていました。


でも・・・目が覚めると

「痛い・・・・」

それが、脚というより「背中が痛い」

もちろん脚も、自分の骨を削って人工骨を埋めるという手術なので痛むはず。


看護師さんが、座薬の痛み止めをいれてくれて・・・・・

20分後、脚の痛みはなくなったというのに、背中と首が痛いと言って必死に上半身をおこそうとしてパニック状態

あの傷に効く痛み止めが効かない背中


ということは、痛みの正体はメンタル?


ホームで、背中が痛いというのでロキソニンを飲ませたが全く効かない・・・・といっていた理由はこれなのね。

でも、どうしたら、この精神的痛みを消す秘策があるのだろう??????






久しぶりの不穏

2014-02-20 17:29:19 | 母のこの頃
いつものように、母をデイに送迎

朝、ホームに迎えに行くと「忙しいのにごめんね~。お母さんが電話してお願いしなきゃいけないのに、ここの係の人たちが"娘さんもうすぐ来るからね”って言うから。あなたは皆と仲がいいからほんとうに助かるわ」

とねぎらいの言葉

ただしゆうべ寝付けなかったという

それでもデイに行くのは楽しいからとサッとコートを羽織る母


午後

デイに迎えに行くと「やっぱりここの仲間はいいわー。楽しかった!」という

母「で、明日の透析はどうなってるの?家(実家)にはあなたが迎えにくるの?」

・・・この辺りから顔つきがかわってきた感じ

 自宅はもうないということ?

 そんなの知らなかった

 2年前に繰り返した会話が次々口をついて出る


ホームについて車をおりるとき

「なんでお母さんのところに引っ越してくるとか、一緒に住める大きな家をさがして、一緒に住めるようにしなかったのよ!!」

怒ってはいなかった

なんか、遠いところを見てた


本音だよね、それ、お母さんの


「一緒になんか住まない」という母の言葉を都合よく利用したのは、まぎれもなく私

目をつりあげて怒るお母さんと同居なんてとんでもなかった

仕事をやめたくもなかった

病気のケアをする自信もなかった


お母さんんの気持が痛いほどわかったのに、わたしはひどいことを言った・・・・


「お母さん、あのときお母さんはわたしのことをものすごく罵った。ひどいことをいっぱい言われた。孫たちもそんなばあちゃんとは暮らせないって言ったの。」

沈黙が続いて

スタッフの人に状況を話して

今日はすぐに帰ることにした

「きょうはもう帰ります」

と部屋の入り口で言いかけたわたしに母は

「ごめんなさい。さっき言ったこと謝る。ごめんね」

「わたしこそ意地悪言ってごめん・・・また来るね」


帰りの車で泣いた

サイテイだな。。。わたし

人気ブログランキングへ





雪かき

2014-02-17 07:37:28 | 母のこの頃
ようやく母のホームに行けました

ほんとうに雪、すごかったです

母は予想通り「こんな雪の中、来てくれると思ってなかったわー。でも、うれしいわあ」と満面の笑顔

これが、、、、2年前の母だと こうでした


「あんた、何やってんのよ?わたしをこんな所に閉じ込めて!!姥捨て山のつもり?!

雪が降ってるからとか関係ないでしょ?あんたみたいな娘・・・・・・・・・」


と延々と怒りを爆発させて。。。。。。口論になって時間切れ

(このころアリセプト飲んでいました)

いまは、お薬の効果(いまはリバスタッチ、抑肝散、グラマリール)と環境への馴れ、両方あるのでしょうが、とにかく 「理解」があることがなによりです

「お母さん、風邪で体調を崩している方がいるから、食堂ではなくお部屋でゴハンたべてね。」

といえば、 そうしてくれます。


2年前の母だと「なんであたしが部屋に閉じこもんなきゃいけないのよ?その風邪の人が入院でもすればいいじゃない?」と怒り出し、しかも言われた内容はすぐ忘れる


穏やかな母と会って、安心し、ホームの駐車場がまったく手つかずで使用できない状態だったので、雪かきをしました

介護スタッフが人員ぎりぎりで、そこまで全然手が回っていないのです

雪かき

はじめは楽しく。

たんだんテンション下がり

疲れたあげくに、気付けば母のベッドで居眠り

椅子にすわって黙って私が起きるのを待っていた母でした

なんだか ほんわかした時間でした

人気ブログランキングへ