名寄・算数数学教室より

たかが算数、されど算数
小学生、中学生との算数・数学を使った
コミュニケーションを綴ります

見つけて 動かそう~

2013-08-16 10:56:13 | 中学3年

数学の図形問題の作成にあたっては、

もともとシンプルであった図形を

回転させたり、カットしたり、分散させたり、重ねたり・・・して

複雑に見えるようにした結果を 問題として完成させることがあります。

たとえば、

ある正方形の中に、その4分の3の面積を持つ小さな正方形を作り

小さい正方形を対角線を引いて4等分し

4等分した三角形を等間隔に離して配置する。


最初の図形は、こんなカタチ

 図1


これを、カット分散して こんなカタチ

 図2

前回の問題は、このパターンですかね~

 

最初の図形を想像して、シンプルな図形に戻し、シンプルに計算する。

図2で、外側の正方形の面積は、8×8=64  平方メートル

道の面積は その4分の1ですから、道路以外の面積(色の付いた部分)は、

64×3/4=48  平方メートル

上の図1を見ますと、それは小さい正方形の面積ですから

(8-2X)の2乗=48  

(8-2X)=±√48

8-2X=±4√3

-2X=-8±4√3

X=4±2√3

ここで、Xは、4未満ですから(2Xは、1辺の8より小さい)

X=4-2√3    が 答え

 

バラバラになった三角形の面積を求めてから

それを4倍して・・・・・という方法もあります。

 

考え方も計算も カンタンにするために

動かしてもいい図形を見つけてシンプルにする!

これも数学の醍醐味です。