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登山ガイドyassyの実験的ぶろぐ

大朝日岳

大朝日岳・・・日帰り東北最難関の山へ挑戦!!

金曜夕方から仕事のお付き合いで飲み会でしたが、その前々日に急遽「飲まずにそのまま登山口で車中泊作戦」を思いつき実行しました。飲み会から開放されたのが18:30頃。勿体無いので残さの食材をタッパーに詰め込み夕食と次の日の朝食を確保しました。明日の天気はまぁまぁの予報ですが、何より難関と言われる朝日連峰に登れる嬉しさで、4時間近いロングドライブも全然苦になりません。そして高速代を少しでもケチろうとわざわざ北上ICからのチェックインなのです。

■記録

今回会津駒ケ岳のような深夜料金適用作戦はパス。なるたけ睡眠時間を確保しようと登山口に向け飛ばす。がやっぱり初めての道に緊張。ハクビシンのツガイに急制動!!

22:30過ぎに登山口到着。早速ビールと詰め込んだ寿司とフルーツ掻き入れる。が、なんか寝つき悪かった

朝4時前に起床。この時点で駐車場ほぼ満車だ。全国各地からさすが百名山。この人達皆この難山目指すんだね~

朝飯を食べ5:00に出発。直ぐ古寺鉱泉を通過する

ここからが長い登りの始まり

全体の半分以上が樹林帯。それでもこの五葉松(ヒメコマツ)の尾根はとても気持ちがいい

五葉松とブナの合体の樹。どちらかと言うとブナが吸収合併されつつある

しば~らくこんな感じの路が続く。湿気もかなりのもの

一服清水到着。ここまでもかなり長く感じたがまだまだ全行程の1/4

木の根、泥場、笹、花崗岩のガレバ、侵食路など樹林帯のありとあらゆるパターンが次々と

2時間以上黙々と歩きやっと樹木が低くなるが・・・ガス

ここに来てニッコウキスゲのピンク版のようなヒメサユリ。これを見に来る人も多いとか

古寺山通過。単独の百名山ハンター多し。ここは休憩場所と言うことで人も溜まっているが、広い山域なので拡散と言うか、あれほど車が停まっている割には静かな山だ

次は小朝日岳を目指す。ん~ガスだ。こればかりはショウガナイね

小朝日岳直登と巻き路の分岐。前の人は巻き路へ行ったが自分は真っ直ぐ直登コースへ

時折青空も出現するが基本的にガスベースなのである

と言うことでやっと小朝日岳到着。しかしまだまだ先は長い

ここから大朝日岳が一望の筈が・・・まぁ進むしかないね

小朝日岳の下りはデンジャラス。帰りは巻き路にしよう・・・

一旦降りきって大朝日岳に続く稜線。ここからが本日のハイライトって感じだ

潅木帯に入った。ハイマツの実はまだ青い

おお~いい感じの稜線。何となく晴れ傾向?

左の深い谷からゴーゴーとすごい音。今限定の幻の滝だね

一瞬空木岳かと錯覚。この山も花崗岩の山。東北のアルプスと言われる所以も納得できるね

銀玉水(ギンギョクスイ)まで来た。東北一旨いと讃える人もいるとか。確かに円やかな軟水であった

ここから大朝日小屋までは3つのピークを越えなければならない。ここに来て急登。しかもガス濃くなるし

期待したチングルマは既に綿毛と化す。これはこれで

花畑の中に建つ大朝日小屋に到着。長かった

中を覗くと休んでる人結構いるので・・・

まずは頂上を目指そう。終わりかけのヨツバシオガマとかこれからのミネウスユキソウとか観察しながら

5時間弱を要しついに大朝日岳制覇!!

眺望は無いが感慨ヒトシオ

晴れそうで晴れないので直ぐに諦めガスが無いところまで下がってから昼飯にしよう

大朝日小屋も混んでそうなのでパス。下の写真は以東岳への分岐。常連ツー向け縦走ルートとのことでいつか行けるかな~

まぁここまで来るのも大変だったし充分腹いっぱいな感じ。おお~なんか晴れてきたぞ

今年はどこもコバイケイソウ当り年なのかな?風にゆらゆら

登ってきた稜線を戻る。素晴らしい

このクラスの雪渓がいかにも朝日連峰という感じ

V字に切れ落ちた深い谷と吹き上がる涼風。滅多にお目にかかれない代物

こんな奇岩もあったりでこの稜線最高!!

振り返ると・・・おお~見えてるな。こんな景色を眼前に昼飯。贅沢だね

この連峰は尾根が特徴的。鋭峻に切れ落ちその殆どが長尺。そして谷間にはゼブラを思わせる雪渓

遥か遠くに以東岳?

オオカサモチ。虫に大人気

これは先程登り降りした小朝日岳。こんな急峻で立派な山だったんだ。にしてもこのネーミングは損しているかな

と言うことでやっぱり小朝日岳は巻こう・・・

これぞ朝日連峰という景色。下りれば晴れる法則完全適用だが、これ見れただけでもOKだね

巻き路通って分岐へ

登り返し再び古寺山

古寺山から最後の一枚。頂上また曇ったね

水場が多い山で非常に助かったっす

ブナには古の切りつけ多数

ずっぱりと足に来るも無事下山。帰りは誠に長かった

もう少しで駐車場だ~

帰り際の上は月山で下が朝日連峰。すっかり夏ですな

■タイム
04:58 登山者駐車場出発
05:02 古寺鉱泉
05:31 合体の樹
06:17 一服清水
06:27 日暮沢分岐
07:21 古寺山
07:44 小朝日岳北分岐
07:57 小朝日岳
08:21 小朝日岳南分岐
09:03 銀玉水
09:34 大朝日岳山頂避難小屋
09:49 大朝日岳頂上到着
09:56 下山開始
10:03 大朝日岳山頂避難小屋
10:33 1591mピーク(昼食30分)
11:29 小朝日岳南分岐
11:50 小朝日岳北分岐
12:07 古寺山
12:23 三沢清水
12:51 一服清水
13:33 古寺鉱泉
13:40 登山者駐車場到着
※登り 4時間51分、下り 3時間46分

■GPSログ
距離:17.5km、高度の上昇/下降:2005m/-2005m


※距離及び累積標高ログ飛び補正
■勝手に難易度指数
58points

■感想、反省等
・車中泊既に悪癖。相変わらず寝つき悪いですが・・・
・当日朝はガスでしたが前夜の満天の星空に感動しました
・奥深く大変な山でしたが最初からそういう覚悟でした
・対策は急がず休まず一定の速度で・・・ですね
・後は熱中症に備え登山前になるべく水を飲みました
・シャリバテにも注意が必要。腹減った後では遅いです
・大朝日岳・・・大変な山でしたが景観が疲れを取ります
・ほんの一端ですが充分アルプスを彷彿させる連峰でした
・でもこの調子じゃ飯豊山は最短でも一泊必須ですね
・新しい登山靴(4足目)右親指が痛くなりました
・早く足の方を進化させなければいけませんね
・まだまだ登ったことの無い山々行きたいすね^^


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