県道開通&残雪期限定の阿部館山。アプローチも行程も長くいろんな意味で県内では10指に入る難山と考えます。数年間待って雪の状態、天候、スケジュールなど複合的な条件がやっと揃ったと言うことで本日ついに向うことが可能となりました。天候は朝から青空が広がり問題なし。てんくらAで風も殆ど影響なし。ただ3日前に降った新雪がどれだけ残っているのかが唯一心配の種です。
■記録
松草から大川へ向う県道。ここは青松葉山登山口で渋滞も覚悟していたが、登山者の車ゼロ。少々拍子抜け
阿部館山は更に奥の櫃取湿原入口が登山拠点。この調子じゃ今日も1人か~と思っていたが先行者の車が。どうやら複数人のパーティらしい
通行止ゲート脇(湿原入場可)から林道へ。先人の記録ではここをすぐ右斜面へ取り付く筈だが足跡は真っ直ぐ湿原方面へ。総勢5人の模様。スノーシューは数日前のものか?
足跡につられ湿原へ入る。まぁ右稜線へはいつでも取り付けるはずなので、足跡を追ってみることに
お陰で残雪の湿原を歩くことが出来た。いい雰囲気。ミズバショウとか咲くんだろうね
この辺一体湿原帯と思われる。広々とした所
ついに踏み抜きが始まった。先日の雪で20cmほどふどる。その下は固まった雪。先行者もワカンに履き替えたようだ
稜線への斜面に取り付き45分程で鞍部に到達。この辺りは大シラビソの森。ここで今日始めて単独男性登山者に出合う。既に阿部館山に登った帰りだそうだが、5人とはスライドしなかったとのこと
1222mピークに出ると景色が開ける。ん~曇ってしまった。先程まで早池峰綺麗に見えていたんだけどね~
北側には目指す阿部館山。初めてご対面である。その奥2つ目のピークが因縁の御大堂山か・・・
折角登ったのに高度を下げる。登り返しか。やはり遠いな
で阿部館山への登り返し。急ではないが距離がある
一体は太い矯化ダケカンバの林。どこか神妙な雰囲気
遠い頂・・・あれかな?
とうとう辿り着いた憧れ・・・いや懸案の頂。長かった
ここからはほぼ360度の大展望。なるほどここに館があっても不思議は無いロケーション。岩神山が案外近くに見える
岩手山姫神方面。岩手山は雲の中だがこの方向から見る姫神はかなりピラミダル
志波三山もはっきり見えている
阿部館山山頂部はこんな感じ。ここに建物があったと言うよりはこの山自体が館状なんだね
時折青空一時霰模様
30分いても飽きない山頂だね。さて帰りましょか
ここでビックリ登山者とスライド。女性単独だった。少しだけ情報交換。帰りは獅子ヶ沢の頭に行きたいのでトレースよろしくと頼まれる。OK
振り返って阿部館山。サラバじゃ
先程の鞍部まで戻ってきた。さてそれでは約束どおり
春先によく見る奴。バンザーイ
獅子ヶ沢の頭へ。登り返しきついな~。雪も腐ってきて高下駄状態。股関節が・・・
ちょっと休憩。さすがにスノーシューで10km以上歩いてると効くぜ
すると見る見る晴れてきた。途端に暑くなる。着たり脱いだり忙しい
青空っていいね~
ダケカンバの白が際立つ
こういう所もある。夏は笹薮の山
青松葉山の稜線。綺麗だ
今日も無事帰還。あの先行車はまだ駐車中。恐らくデポ作戦だと推測。相当朝早くから登って御大堂山辺りへ縦走とか
あ~疲れたし腹減った。青松葉山は・・・1台のみ。明日は混雑?
区界で味噌ラーメン最高!!
■タイム
07:37 櫃取湿原ゲート入口出発
07:52 牧野通過
08:03 櫃取湿原入口
08:58 稜線(鞍部)到達
09:30 1222mピーク
09:52 阿部館山手前鞍部
10:15 阿部館山到着
10:44 下山開始
11:33 1222mピーク
11:41 稜線分岐→獅子ヶ沢の頭へ
11:46 1198mピーク通過
12:05 1251mピーク(獅子ヶ沢の頭)コーヒー
13:23 牧場上部
13:34 牧場道路復帰
13:40 櫃取湿原ゲート入口到着
※登り 2時間44分、下り 2時間56分
■GPSログ(距離:13.21km、高度の上昇/下降:693m/-693m)
■勝手に難易度指数:29+5(腐れ雪度)=34points
※青松葉山のログ(黒)と比較しても距離が長い
■感想、反省等
・季節限定。何年も狙っていましたがやっと行けました
・雪はタップリ有りますのであと10日位は余裕でしょう
・と言うか来週くらいがベストじゃないでしょうか
・危険箇所は皆無です。しかし片道約7Km。長いです
・先週末降った腐れ雪にやられました。股関節痛いです^^
・尾根が広いのでホワイトアウト・・・恐いですね
・ピンテとか看板は一切ありません
・地図読みも困難。GPSは必ず持ったほうがいいでしょう
・トレースのおかげで難なく歩けましたが・・・
・獅子ヶ沢の頭からの下りは特に要注意と思われます
・鳥の声は五月蝿い位でした。クマはまだ冬眠中?
・まずは青松葉山で慣らしてから・・・が適当かと思います
・でも達成感は大きなものです。久々に燃焼した感じです
最近の「山行記録」カテゴリーもっと見る
最近の記事
カテゴリー
バックナンバー
2003年
1996年
1978年
人気記事