Blog 四方山農コラム

埼玉県は吉見町で有機稲作をしている大畑農場の農場主が発信するコラムです。

2013年 NPO法人民間稲作研究所 公開シンポジウムに参加して

2013年02月18日 | 日記

2月16・17日、栃木県宇都宮市のコンセーレで開催されたNPO法人民間稲作研究所の公開シンポジウムに行ってきました。

このシンポジウムはⅢ部に分かれており、Ⅰ部は原発問題、Ⅱ部は有機農業の技術問題、Ⅲ部はネオニコチノイド系農薬の問題と実に内容の濃いものでした。

 来賓のあいさつ(ツルネン・マルテイ参議院議員)


夕食・懇親会


関東地区の抑草技術の報告(大畑十作)


総合討論



Ⅰ部は福島原発の地元で有機農業をやっていた渡部夫妻からの報告から始まりました。

Ⅱ部は県や大学の研究機関の報告に続き、各地区の有機稲作の抑草技術の報告がありました。わたしは関東地区の代表として有機稲作の抑草方法について発表を行いました。

Ⅲ部はNPO法人ダイオキシン・環境ホルモン対策国民会議の水野玲子氏の特別講演から始まりした。ニコチンは毒物(毒物とは劇物より毒性が強い)です。ネオニコチノイドとは『新しいニコチンのような』という意味です。以前にもネオニコチノイド系農薬のブログを書いたことがありました。この農薬は近々使用禁止になるでしょう。ヨーロッパでは部分的に使用が制限されているそうです。詳しくはNPO法人ダイオキシン・環境ホルモン対策国民会議のパンフレット『新農薬ネオニコチノイドが脅かすミツバチ・生態系・人間』を読んでください。きっと驚かれることでしょう。青山美子医師は言っています、『すぐ効く毒は怖くない。本当に怖いのはボディーブローみたいにじわじわ効いてくる毒だ。気が付いたときはすでに手遅れになっている。』と。

人間は安さを求めて経済活動をする時代は終わったんじゃないかなと思います。安さを求めるから化学肥料や農薬をを使わざるを得ない。安い衣料や生活用品を求めるから環境整備の整っていない国で生産をせざるを得ない。その結果が大気の汚染、黄砂の飛来、地球温暖化の進行です。安さの代償に自分たちや子供たちの健康を害しているのです。

チャップリンは言っています。『人生に必要なものは、勇気と想像力。それと、ほんの少しのお金です。』


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