彼のHIVと私の太陽

2011年夫がAIDSを発症しました。2018年無事です。

入院生活 1

2011-07-01 20:11:53 | 入院生活
レントゲンにより肺に影があり、血中酸素濃度低下、39度9分まで熱があがり、その午後には入院しました。
鼻から酸素を吸入し、ベッドに横たわる彼をどうしてあげる事も出来ず、でも病院にいる安心感で、私は少しほっとしていました。
集中して治療すれば、すぐ良くなるはず。その時は、そう思っていました。

医師から言われたのは、「マイコプラズマ肺炎の疑いがあるので、それによく効く抗生物質(クラリス)を投与し、解熱剤も使いながら、診ていきましょう。」でした。
でも、二日たっても三日たっても、熱は39度近いところを、うろうろしています。
40度を超える熱も出たのですから、彼は本当に辛かったと思います。
ウイルス・細菌の普通の肺炎ではなさそうで、細菌以外の異型肺炎もしくは、夏型過敏性肺炎、自己免疫疾患、膠原病あらゆる可能性のある病名を言われました。
病院から帰宅し、医師から聞いた病名をネットで調べる毎日でした。

入院して5日目。
抗生物質も効かないようなので、どうやらマイコプラズマではないということ。
間質性肺炎の疑いがあるため気管支鏡検査を受けたほうがいいとのこと。
この病院では出来ないので、転院を勧められました。

次の病院へ転院する前の日、高熱のため強い悪寒・震えが彼をを襲い、びっくりして、ナースを呼びました。血中酸素濃度が70台になり、今思い起こせばあの時が一番怖かった・・・ナースの皆さんのおかげで、助かったと思っています。
夫はこの時の記憶がないようです。
本当に、生かされて良かった。

この病院に、8日間入院しました。
でも、医師はもうわかっていたのだと思います。
なぜなら、転院先の病院は、エイズ治療拠点病院だったのです。

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入院生活に入るまでの経過 2

2011-07-01 17:52:18 | 入院生活
レントゲン写真と血液検査の結果を持っていったので、すぐに診察していただけました。
血液には、異状がないとのこと。診断の結果は、不明熱。
不明熱?って、いったい何・・・
「二日後熱が下がらないようなら、また来るように。」と言われ、解熱剤を処方され、帰ってきました。
処方された薬は、ミノマイシン錠、ブルフェン錠、カロナール錠。

その時の医師は、どうやら肺炎になりそうだとわかっていたようなんです。
後日拠点病院入院先の医師が、そう言ってました。

処方された薬を飲んでも、やっぱり、熱は下がりません。
下がるどころか、ドンドン上がっていく。
食欲もないため、見るからに痩せていく。
高熱は続いている。
ふらふら状態のまま、二日後この血液専門病院ではなく、元のかかりつけの病院へ行きました。

胸のレントゲンを撮り、血中酸素濃度を測り、診察。
医師は、「肺炎をおこしているので、入院しましょう。」と、私たちに言いました。

微熱が出てから約2週間、最初に病院へ行ってから12日です。

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入院生活に入るまでの経過 1

2011-07-01 16:17:45 | 入院生活
発熱・だるさ・胃もたれ・食欲不振・歯槽膿漏など、1ヶ月くらい身体の不調を訴えていた彼は、ようやく近所の病院へ行きました。
微熱と胃の不調を先生に訴えて、血液検査。
結果は、CRP(炎症反応)の値が異常に高い。
先生は、風邪と判断され、漢方を処方されました。

その3日後、症状は良くならないため、再度同じ病院へ。
胃薬を処方されました。
でも本人もなにかおかしいと思ったようで、次の日他の病院へ。

熱は、37~38度くらい。胃もおかしい。
血液検査の結果は、やはり、CRPが高い。何かしらのウィルスに反応している。
鉄が、低い。
そこでも、胃薬のみ処方されました。そして、胃カメラの予約。

熱が下がらないため、2日後に病院へ。
肺のレントゲン。
熱と咳の薬を処方されました。

3日後胃カメラ検査、異状なし。
しかし、医師はその時血液専門の病院を紹介してくださり、私たちはその日のうちにその病院へ行けたのでした。

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はじめまして

2011-07-01 12:04:26 | はじめまして
私は、40代の主婦です。
ほんの2ヶ月前まで、HIV/エイズは、どこか遠い世界のものだと思っていました。勝手に・・・。

夫のエイズ発症により、ネットで情報を読みあさりました。
性交渉がある人なら誰でも感染の危険性があるものとは、知りませんでした。
HIVのことを、深く知れば知るほど、無知の恐ろしさを実感しています。

無知・無関心により、この病気に対する偏見や差別を自分のなかに見つけました。
きっとそれは多くのHIV感染者の人々を今まで苦しめてきたことにつながるのだと思います。
この場を借りて謝罪します。

ごめんなさい。

今身近になったHIVのこと、エイズのこと、多くの人に知ってほしいと思っています。
近い将来HIV完治の薬が出来ることを、強く強く願います。

50代の夫の発熱から始まったこれまでとこれからを、記録していきたいと思います。

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