大橋社労士の気まま日記

仕事上のエピソードや日常の出来事、日頃興味を持ったことなどを随時ご紹介していきます。

外国人労働者を雇用する際のポイント

2019-08-27 08:54:50 | Weblog
今回は、月に一度の「ためになる話シリーズ」です。


最近は日本の企業で働く外国人労働者が急激に増えつつあり、また今年4月には出入国管理法が改正され、新たな在留資格「特定技能」が創設されるなど、人口減少等による人材不足の現況も相まって今後もますます外国人労働者が増加することが見込まれます。
今回は、外国人雇用の現状と雇用するにあたっての留意点などを簡単にまとめてみたいと思います。

日本で働いている外国人は、昨年10月末時点でおよそ146万人となっており、ここ10年間で見ると何と100万人近くも増加しています。(実際に様々な場所で外国人労働者の姿を最近よく見かけますよね。)
国籍別に見ますと、中国がおよそ39万人と最も多く、次いでベトナム同32万人、フィリピン同16万人、ブラジル同13万人となっています。この中でもっとも注目すべきはベトナムで、近年の増加率が著しく高いです。前年に比べ7万人以上も増えており、増加率は32%ほどで群を抜いています。また、上記のランキングには出ていないものの、近年の増加が顕著な国がインドネシアです。

では、そのような外国人労働者を受け入れる際の留意点なのですが、何となく想像がつくとおり「言葉や文化・慣習の違い」がどうしてもネックになってきます。
もちろん、受け入れ側の企業等の業態・職種や、労働者本人の経験・性格などによってその度合いは変わってくるのですが、一般的に日本人と同じようにはなかなか上手くいかないものです。
実際に、日本語による指示が上手く伝わらずに苦労するうち周りのフォローも膨大となって全体の生産性も落ちてしまうとか、何の連絡もなしにある日突然出社しなくなるとか、そういう話はよく聞く所です。
そういえば、先日とある飲食店に入った所、入職したばかりと思われる外国人労働者の方が周りの人たちの指導を受けながら奮闘している現場に遭遇しました。日本語そのものはわりあい上手に話されていましたが、きめ細かな指示や日本語独特のニュアンスがどうも理解しにくい様子で、それに加えてメニューの多様さやお客さんからの細かい注文などに戸惑ったり混乱したり、とても苦労されている様子がうかがえました。まずは何より「言葉」の壁が大きいのかなと感じた次第です。
 
それから、上述したベトナム人労働者について、実際にベトナムの方を雇用している企業の方から聞いた話なのですが、総じてベトナムの方は真面目で向上心も高く、熱心な仕事ぶりが目立つとのこと。また、ベトナムの方は日本という国に対して好感度が非常に高いそうです。そういったことも相まって、先述したような近年の著しい労働者の増加につながっているものと思います。
あとは、宗教的な問題も避けて通れないかと思います。信仰する宗教によっては禁じられていることや食べられないものがあったり、前出のインドネシアもそうですが、イスラム教国出身ですと礼拝時間を確保しなければならないために休憩時間をそれに合わせて取ってもらったりと、他の労働者とは違う特別な配慮も必要になります。
 
いずれにしても、対日本人以上に日頃から密にコミュニケーションを取り、上司や同僚が仕事や生活面に関して親身に相談にのるなど、細かなケアが必要になってくるでしょう。



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