大橋社労士の気まま日記

仕事上のエピソードや日常の出来事、日頃興味を持ったことなどを随時ご紹介していきます。

我が社の“くせ”と“こだわり”

2012-04-25 15:30:28 | Weblog
今回は、月に一度の「ためになる話シリーズ」です。


以前に、自社の「強み」や「らしさ」のお話をいたしましたが、今回は同じような観点から“くせ”と“こだわり”について考えてみたいと思います。

「なくて七癖」という言葉があるように、どんな人にも“くせ”というものがあります。会社についても同じことがいえると思います。また、それは同じように自分では(会社内にいると)気づきにくいものといえましょう。
具体的には、営業手法やマーケティング、人の採用や育成、あるいは資金繰りの方法など、企業活動の至る所で、それぞれの会社ごとに独特の“くせ”があるものです。
そして、その普段から無意識に形成されている“会社のくせ”が、周りから見るとその会社らしさという形で評価され、それが特徴的であれば「あの会社は“こだわり”の強い会社だ」と見られるわけです。
 
また、とりわけ中小零細企業においては、その会社のくせは“経営者自身のくせ”と言い換えることもできるかもしれません。
経営者自身が普段何気なくとっている行動や、社員に向けて発している言葉(「口ぐせ」)などのあちらこちらに、それが散りばめられているのです。
ですから、ある意味日頃の言動には十分に留意することも必要です。知らず知らずのうちに身についた様々な“くせ”が、自分自身の普段の言動によって、自社の社員はおろか関与先の会社に大きな影響を与えているのですから。

さて、“こだわり”というと、例えば「あのラーメン店の主人はこだわりがある」というように普段使いますね。つまり、“こだわり”がいい方のイメージ(この例では「ラーメンが美味しい」)で捉えられた時に評価が高くなるわけです。
この例のラーメンがより顕著ですが、同じ種類の商品やサービスであっても、それなりの“こだわり”をお客さんに見せることによって、他と差別化を図ることができ、固有の「ファン」を作りだすことができます。「この会社のこの商品(サービス)をぜひ購入したい」となるわけです。
この“こだわり”も、前述の“くせ”と同様に経営者自らが常に発信することによって、知らず知らずのうちに自社の社員やその周りの社会に浸透していきます。いい方向に作用すれば、社会的な認知度そのものも高くなり、大きな広告塔の役割も果たしてくれるでしょう。
 
物質的にはある程度充足し、市場も縮小傾向といわれている昨今。ここまで述べてきました会社の“くせ”と“こだわり”という2つの要素をうまく長所・強みとして活かし、上手に発信していくことが、今の世の中を生き抜く上でのひとつのヒントになるのではないでしょうか。

さて、みなさんの所属している会社や関与されている会社には、どのような“くせ”と“こだわり”があるでしょうか?

コメント
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