平成21年４月（一部３月）の主な法改正の概要

月に一度の「ためになる話シリーズ」です。
　
今回は、今年３月・４月の法律改正のうち、みなさんの生活や日頃の業務に関わりの深い部分をご紹介します。

◎介護保険率・国民年金保険料が変わります
健康保険（協会けんぽ管掌）の介護保険料率が１.１９％に変更（引き上げ）となります。
健康保険の医療部分の保険料率は現在のままですので、健康保険全体としての保険料率は９.３９％となります。
この変更は平成21年４月末納付分（→保険料としては平成21年３月分）からですので注意して下さい。

また、国民年金保険料は月額１４,６６０円に若干値上げされます。


◎雇用保険の制度・保険料率が変わります
早期に再就職した場合に支給される「再就職手当」の給付率が引き上げられます（従前30％⇒４０％または５０％）。

また、今年度については雇用保険料率が引き下げとなります。

ｅｘ．
「一般の事業」：15/1000⇒11/1000（内、会社負担：7/1000　被保険者負担：4/1000）
「建設の事業」：18/1000⇒14/1000（内、会社負担：9/1000　被保険者負担：5/1000）

※なお、この項目の件については、当内容を執筆現在国会でいまだ審議中のため、正式には決定されていませんのでご了承下さい。


◎「ねんきん定期便」の発送が始まります
昨年までの「ねんきん特別便」に引き続く形で、「ねんきん定期便」の発送が始まります。
国民年金・厚生年金に加入しているすべての方に、その誕生月に送られてきます。
過去の保険料納付額や報酬額、将来の年金見込額なども記載されることになっていて、ねんきん特別便よりももっと詳細で深い内容のものになっています。
なお、年金記録に“もれ”や“誤り”のある可能性が高い方にはオレンジ色の封筒で、それ以外の方には水色の封筒で届きます。


◎労働保険の申告時期・労災保険率が変わります
これまでは、今の時期に申告書類が送られてきて４月１日～５月20日の間に年度更新の申告をしていましたが、これが「６月１日～７月10日」に変更となります。（申告書類は５月末に発送される予定です。）

また、労災保険率も一部業種で変更（おおむね引き下げ）となります。こちらは21年度の概算保険料分から適用されます。
　
ｅｘ．
「建築事業」：15/1000⇒13/1000　 　「ビルメンテナンス業」：6.5/1000⇒6/1000
「小売店・飲食店」：5/1000⇒4/1000　　 「その他の各種事業」：4.5/1000⇒3/1000