かっ飛ばせ借金 打ち勝て倒産

 
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詐害行為敗訴の糸口

2013-11-14 | 事例
「負けよ。」
「えっ。理由は?」
「知らないよ。判決文なんて貰ってないよ。弁護士のところに行って居るだろう。 
 読んでも同じさ。」
「それで控訴は?」
「やらないよ。肝心のSさんがイヤだって」
判決日、電話も有りませんでした。漸く捕まえた電話です。

Sさんから彼の会社が3000万借り、同日に仕入支払で。払っています。
借りなければお金がなかった。仕入れ商品は絶対に必要だった。
お金は全て銀行を通じているから間違いない。
だからその担保として抵当権を組んだ。

考え抜いて設定した担保。全てを其れに合わせました。絶対に安全の筈のシナリオと
自負していたのに、それが何故?

最近の話しでは有りません。
もう10年以上前のことです。でも内容は今でも十分に参考になります。

Gが彼と会ったのが最近です。
会社の倒産は必至だ。その時の注意事項を聞いて来ました。
その時に、彼の自宅と庭続きの立派な土地が有ったのです。
自宅は60坪、家は25年になりますから全部で2000万くらいでしょうか。
宅地は80坪、3・4000万の物件でしょう。

売るのは嫌だ。協力者ならば近くに81歳の叔父が居る。4・5000万は直ぐに動かせる人だ。
「不動産の守りなんて良い方法は有りませんよ。
 奥さん意に贈与が認められれば税金はないし自宅は守れるがな。」
呟いたGの言葉を聞き逃ししません。
「そんな事、詐害行為になるから、私は嫌ですよ。」でも彼は強引に自宅は奥さん名義に
変えたのです。」
「其れだったら隣の土地は私がもっと増しなシナリオを考えよう。」
Gは何処から突いても矛盾の起こらない様に検討し、其れだけの実体を作り、叔父から
3,000万借り、その担保にしたのです。

唯自宅の処理をGが賛成しなかった為、彼は改めて弁護士を依頼しています。
以後の裁判ではすべてこの弁護士が受け持っています。
此のころからGは次第に遠下かって行き、ニュースは余り入って来ません。

それから3ヵ月後、会社は倒産しました。
任意整理です。片付けるのに2年を費やしました。
自宅と宅地は何も云って来ません。

「不動産だけは助かったか。」と安堵したところに相手側の弁護士から内容証明が届きました。
「此の二つの不動産の登記はどう検討しても可笑しい。元に戻してください。」
所謂詐害行為取消しの請求です。
勿論放って置きます。
届いたのは普通の支払事件の訴状です。中身は詐害行為取消しの請求もかねています。
其れと二つの不動産の仮差押でした。

勿論争いました。彼は弁護しろ相談しながら進めています。
その裁判が負けたのです。

自宅ガ負けたのは解かります。
「家内は会社の事など全然知らなかったと云っても裁判官は聞く耳を持っていませんよ。今、名義を変えた理由を言っても同じですよ。」
「解かった。仕方無いね。で宅地の方は理由は?」
「それが、良くわかりません。」
「弁護士に云って判決書見させて、」
「それはお断りします。今まですべて弁護士の指示通り動いて来ました。弁護士がGさんに 見せない資料は見せることが出来ません。
 それから上告しようと思ったのですが、81歳の叔父には何より法廷の雰囲気はきつかった みたいです。体調を壊し、もう勘弁と云っていますから諦めました。
 この時、全て競売を覚悟しました。」
良くても悪くても、これで1件落着です。当人は引っ越したらしいです。

Gに此の謎が解かったのは全く偶然のでした。
ある駅で、Gはばったり彼と会ったのです。
近くの喫茶店でお茶を飲みながら軽く此の話を出しました。
「今になって言いますがこれは皆私が悪いのです。だから上告もしなかったのです。」
「何で?」
「Gさんの教えで助かったと思い気が緩んだのです。それで登記をお願い知るとき、司法書 士に此のことを喋ったのです。こんな事になるとは全然思わずに。
 所が登記と言う事は仲間ならば誰がしたかわかるらしいです。
 銀行はネタを探すべき司法書士を探して登記の時の事情を聴いたのです。
 銀行は此の司法書士を証人に立てて全部その事を法廷で言わせたのです。」

銀行に嫌われれば司法書士の仕事などなくなっちゃう。銀行に良く思われれば仕事は倍増
する。此の脅しと魅力には敵わなかったのでしょう。

これが無ければ勝ったかもしれません。士業だって自分の為ならば個人情報を漏らす。
喋った司法書士に損害賠償も出来ないし、憮然とした面持ちで別れました。

詐害行為の裁判は何回も経験が有ります。
こんな事で結果が出る事は初めてですし今後もないでしょう。
でも教えられた事件でした。


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