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あなたは騙されやすい人ですか?  №168

2013-02-05 16:51:33 | インポート
 精神科医の岡田尊司氏の「マインド・コントロール」(文藝春秋社刊)の中に「なぜ、あなたは騙されやすいのか」とい一節がありましたので、騙されたことがあったり、騙されそうなタイプだと思っている人に紹介します。
1 暗示にかかりやすい
 情報が正しいか誤っているかを批判的に判断する能力が低いか、低下していて、ネットや雑誌などの情報をそのまま信じてしまい、自分の意志で行動するのではなく、与えられた指示やマニュアルのまま行動しやすい人で、さらに、次のような特徴を備えた人は要注意です。
①人の言うことを真に受けやすい ②信心深く超常現象や神秘的なものに興味関心を持っている  ③何事にも大げさで、虚言癖がある ④催眠術にかかりやすい
2 現在及び過去のストレスにさらされている
  挫折や病気、離別や経済的苦境によって心が弱っていると何かにすがりたくなります。
3 周りに頼る人がいない
周囲から孤立し、安定した支え手がいないと相手をよく確かめずに助けを求めたり、救いをもとめたりしてしまいます。
4 優柔不断で依存心が強い
  相手に嫌われたりぶつかったりすることを避けようとするあまり、相手に「ノー」ということができず、相手に合わせてしまう。優柔不断で、相手任せになりやすい。  よく言えば、協調性が高く、相手を尊重しているともいえるが、自分にとって明らかに不利益でも自分の意志に反することでも受け入れてしまう点が特徴です。
  誰かに頼っていないと自分は生きていけないという思いこみがあり、いったん依存するとその相手がいないと自分が生きていけないという思いこみがあります。実 際には高い能力や魅力を備えていても、自分ではやっていけないと思いこんでいて、強い意志をもった存在に頼らないと安心できないのです。
  幼い頃から自分を過度に抑え、親や周りの人の顔色ばかりを気にしながら生きてきたひとが多いといわれています。親の顔色を見て、親の機嫌をとるようになった り、親を自分から支えようとする傾向も見られ、まるで、子どもの方が親の保護者であるかのように親を慰めたり、相談相手になったりすることもある。相手に合わせ 相手の機嫌を損ねないように振る舞う、けなげで悲しいスタイルを子どもの頃から身に付けてしまうのです。次のような環境で育った場合、依存心が強くなる場合が 多いようです。
① 親がアルコール依存症で、酒を飲むと家族に絡んだ暴力をふるうため、親が酒を飲み始めるとはらはらしながら顔色を伺っているという環境で育った人で、アダ  ルト・チルドレンと呼ばれます。
② 母親がうつ病やうつ状態にあり、いつ調子が悪くなって自傷や自殺するかと子どもが親の心配をしなくてはならないような環境で育った。
③ 自己愛的な母親に支配された家庭に育って、母親の意向に逆らうと母親が怒りを爆発させるので、いつも母親のご機嫌を取り、母親の言いなりにして育った。
④ 過保護な環境で育ち、本来子どもがするべきことをすべて母親が決めてしまうため、依存的な人格になる。