40代 女性 所沢市
相談内容
女性のご主人から話がありました。10年くらい前から妻が難病指定されているもやもや病だが、最近これが原因で脳梗塞も併発し、一時期会話が全くできなくなってしまった。今は何とか会話ができるようにはなったが、体にも麻痺があり、病院のケースワーカーから障害年金が受給できるかもしれないと言われたとのことでした。
経過
10年以上前から、いびき、短時間の意識消失のどのてんかんの症状で脳神経内科、精神科に通院していたが、7年ほど前に脳の精密検査を受けた方が良いと言われて、頭部CT,血管造影検査等を行ったところ、難病指定されているもやもや病と診断された。その後、脳神経外科で手術を行い、症状は比較的安定していたが、軽度の失語症があり会話がうまくできなくなって、軽い清掃程度の仕事しかできなくなっていた。最近なって、脳梗塞も併発し、一時的ではあったが、全く会話ができなくなってしまった。半身の麻痺も残って、動作も緩慢になっていた。ここで問題になるのは①初診日はいつか②失語症、肢体の障害もあり傷病名を何にして、診断書は精神で良いのか? と言いうことでした。
- 初診日について・・・ 10年以上前から精神科に通院しているが、7年ほど前に脳の精密検査の結果もやもや病と診断された。 よってこの日を初診日として申請することにした。
但し、この日を初診日とする理由を資料と共に添付した。
- 診断書について・・・ 脳梗塞を含めて脳の機能障害による症状と考えられるので高次脳機能障害と考えて精神の診断書を使用することとした。
診断書は精神科ではなく、脳神経外科で、リハビリの先生に検査等をしていただいた。
叉保険料の納付要件については初診日以前10年以上厚生年金に加入されていて、全く問題はありませんでした。
結果
障害厚生年金2級が決定しました。
精神の障害等級の目安として「精神障害に係わる等級判定ガイドライン」(通称ガイドライン)がありますが、その目安から今回のケースは3級相当でしたので、2級の判定には驚きました。おそらく、失語症、肢体の不自由を考えての結果と考えられます。
うつ病など精神障害での障害年金はお任せください。
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