川越市 20代 女性
相談内容
彼女は成績がかなり優秀で、小学校から大学まで比較的順調な生活だったようです。しかし、整理整頓が極端に苦手で、かつミスが多く発達障害の傾向があったようでしが、病気とは思わなかったそうです。
大学3年になって就活を始めたが、4年生になっても就職先が決まらず、焦りの気持ちからか、卒論も手につかなくなってしまった。就職先は決まったが、結局学校を卒業することができなかった。その後就職はしたものの、長続きせず家庭の事情で独居し自閉する生活になってしまったようです。
1年ほど前に、彼女から「精神科の先生に診断書を書いてもらった。これで障害年金を請求する予定だが、通りそうか?」という相談でした。
経過
その診断書を見ると、3級も厳しい内容でした。彼女の話はしっかりしていて、一見してうつ病で悩んでいる、就労ができそうにない状況にあるようには見えず、それによって症状が軽度に見られている。とは思いましたが、実際には、就労支援施設のB型も長続きしないような状況だったようです。 彼女の初診は国民年金で、2級でないとダメですが、診断書で見る限り3級も厳しい内容でした。主治医とうまくいっているようだったので、症状が悪化したら、又相談するように伝えて、一旦話は中断しました。
その7~8月後、再度彼女から、診断書を新しく書いてもらったので見て欲しいと相談がありました。前回より症状は重く、診断書は2~3級程度でしたが、2級は非常に厳しい内容でした。
彼女の日常生活、就労状況等を他の2級受給者と比べても、かなり厳しく、今の苦しい経済状況から抜け出し、安心して生活できるようにし、社会復帰の手助けをしてあげる必要があると思い、病歴就労状況申立書を気合を込めて記載しました。
いうまでも無く精神障害の程度は診断書に記載された、日常生活能力の判定、及びその程度が最も重視され、その他就労状況等を含めて総合判断されます。日常生活能力以外で重視される項目はおおよそ以下が考えられます。
1 就労状況(給料、職場の配慮、就労の形態、通勤 等)
2 日常生活の状況 (市等からの援助、独居か否か等)
3 学生生活の状況
4 その他家庭環境やこれまでの経過
結果
審査に通常より時間がかかりましたが、障害基礎年金2級の受給が決定しました。審査請求を覚悟していましたので、自分でも驚いています。 相談を受けてから1年以上経過していました。
うつ病など精神障害での障害年金はお任せください。
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