所沢市 40代 女性
相談内容
若い頃から長く潰瘍性大腸炎で苦しんできた。7~8年前潰瘍性大腸炎で障害年金を申請したが不支給だった。これとは別に10年くらい前から腎臓の検査数値の悪化を指摘されるようになった数年前から徐々に腎不全が悪化し、最近人工透析をせざるを得ない状況になった。障害年金の申請をして欲しいという依頼でした。保険料の納付状況は二十歳からほとんど未納は無かったが、一部の期間で3年以上後納していた期間があったので初診日を確定させる必要があった。
但し彼女は既にこれとは全く別の障害で障害基礎年金2級を受給中で、今回の人工透析が認められても、障害等級が2級→1級となるだけで受給金額は年額20万円程度しか上がらないので、私への報酬は、増額分の2月分程度の約束をしました。
経過
彼女は二十歳前から潰瘍性大腸炎で苦しんではきたが、腎不全の症状の初診日はいつか?
当初は10年ほど前に行った漢方のクリニックで腎機能の低下を指摘されたとのことだったしかし、現在透析を受けている病院で診断書を記載していただくと、同じ病院で15年ほど前に腎機能の低下を指摘された入院記録があったので、その日を初診日として申請した。
申請時にその入院記録を添付したが、その中で、前医で既に腎機能の悪化を指摘されていたような記載があったので、年金事務所の担当者が、前医が初診日の可能性が高いので前医で初診の証明をしてもらうよう指示された。
前医である東京都内の某大学病院行くと、書類の受付だけで2時間近く待たされた。1月後書類の受け取りに行くと、受け取るだけで1時間近く待たされだ。片道2時間近くかかるので1日仕事になってしまいます。
この頃依頼者からは手続きはどうなっているのか、もう止めたいと言った電話が何回かあったが、何とか彼女に状況を説明して納得してもらった。
ここで言われたのが、潰瘍性大腸炎で治療はしているが、腎臓関係では治療していないし、腎機能の悪化を指摘はしていないとのことだった。確かに検査数値は悪いが、自覚症状は出ないレベルでした。
その旨年金事務所に伝えると、入院記録では前医で腎機能の低下を指摘されている。と書いてあるので、絶対に記録があるはずだ。無いなら、無い証明が必要だ。との指摘があった。
仕方が無いので、その某大学病院でのカルテの開示請求をすることになってしまった。さらに1月待って紙袋一杯のカルテを受領した。そこでカルテを入念にチェックすると、潰瘍性大腸炎の治療薬で検査数値が悪化し、その薬を止めると症状が改善した指摘があった。
従って、この大学病院では腎機能の悪化を指摘していないと判断し、当初の漢方のクリニックを初診として申請することにした。しかしこの漢方のクリニックにもカルテは残っておらず、他のいろいろな資料を付けてやっと申請が受理された。
申請して2月くらい経過すると、年金事務所から初診日は潰瘍性大腸炎の初診日が妥当であるから、不足する資料を整えるように指示がありました。何年か前に依頼人自ら潰瘍性大腸炎で申請し不支給になったことがあったので、その時の資料を参考にして、不足する資料を整えました。結局初診日は二十歳前となりました。
結果
暫くして障害基礎年金2級が決定しました。 ただ今回の報酬は増額分の2月分(約4万円)となり、これまで私の経験では、1回目の請求(裁定請求)では最も時間がかかり、訪問した病院はかなりの遠隔地を含めて10か所以上になって、大赤字でした。
受給が決まった時彼女から「ありがとうございました」の声が救いです。
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